2025年のMFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦、「スーパーバイクレース in 九州」が2025年9月13〜14日に大分県日田市のオートポリスで開催された。標高800mにあるコースは、ダイナミックなアップダウンがあり、見どころが多い。晴れれば青空と山の緑のコントラストが美しく、爽やかな風が吹く。だが、雨が降り気温の変化が大きくなると深い霧が出る。秋雨前線の影響で、天気が心配されていた。
最高峰JSB1000クラスの浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)は、世界耐久選手権ボルドール24時間参戦のため欠場。スポット参戦していた津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)が、後半戦全戦に参戦するとリリースされた。

■文:佐藤洋美 ■写真:赤松 孝

中須賀克行──44歳の伸びしろ

JSB1000は2レース開催された。予選の天候は曇り、ドライコンディションで強い風が吹いていた。
#2中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が、#4野左根航汰(Astemo Honda Pro Racing)、津田とのアタック合戦を制して唯一の47秒台となる1分47秒960を記録。セカンドタイムも1分48秒178でトップとなり、両レースのポールポジションを獲得した。

レース1決勝日はどんよりとした曇り空で、スタート前に雨が降りウェットレースが宣言されたが、雨は止み強い風が吹き、路面はほぼドライコンディション。全ライダーがスリックタイヤを選択してグリッドに並んだ。

ホールショットは野左根、中須賀、#6名越哲平(SDG Team HARC-PRO. Honda)、#8岩田 悟(Team ATJ)、#9伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)が続く。トップグループは野左根、中須賀、岩田に追い上げた津田、名越の5台。それを#30鈴木光来(Team ATJ)と伊藤が追い、トップグループは7台へと膨れ上がった。

4周目、中須賀がトップに立つとペースを上げ、1周につき1秒前後の差でリードを拡大しトップでチェッカーを受けた。激しい2番手争いは、最終ラップに大粒の雨が落ち、名越が転倒してしまう。後退していた野左根が前に出て2位。3位には津田が入った。

北九州出身でオートポリスの勝率の高い中須賀は表彰台で「とにかく地元の声援が大きく、それを力に換えて優勝できました」と笑顔を見せた。

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情報提供元 [ WEB Mr.Bike ]

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