この記録はWebike Thailandの中の人がどのようにしてAXCR(アジアクロスカントリーラリー 2025)に参戦する事になったのか、実際に参戦してその結果どうなったのかを曝け出す汗と涙とお笑いの記録である。
前回
パタヤで初トレーニング
さて、車両は完成した。
後は走るだけであるが右も左も分からないままいきなりオフロードを走るのは効率的とは言えないだろう。
そこで色々調べた結果タイにはかなりの数のオフロードスクールが存在する事が分かった。
いずれも主に外国人向けであるがその中からパタヤ近郊にあるEnduro madnessを選択し初オフロードを経験することに。
車両や装備は全てレンタル出来るので実際には手ぶらで行けるのだが、装備だけは自分のものを持参。
今回レンタルした車両は同じくエンデューロ用にカスタムされたCRF300L。
まずは敷地内簡易コースでウォーミングアップを兼ねてどれ位のレベルでバイクに乗れるかを確認。
10分程度乗った所で「Let's Go!!」と合図が入りいよいよトレーニングの開始。
今回は自分を含めて韓国から装備一式持ってきた経験者の観光客の二人だけ。
が、タイ人インストラクターに連れて行かれたのは前の週にエンデューロレースで使われていたコースそのもの。
へ? 色々乗り方とか教えてくれるんじゃないの?
はい、もう有無言わさず進む進む。
こんなの歩きでも登れないだろ! のような道とも言えない所をガンガン進んで行く。
あちこちで転倒しまくり訳の分からないまま気合だけでクリアしていくものの、そう都合よくは行かないものでヒルクライム途中でフロントタイヤが石に跳ねられて木に突っ込み転倒。
息ができん・・・しっかり肋骨を逝わしておいた。
その後も痛みを堪えて1日走り切り、やせ我慢の記念撮影をして初オフロードは終了したのであった。
AXCRまでに経験値を上げる! タイのエンデューロレース参戦、日本ではコマ図練習
初のオフロード経験はいきなりハードなコースを走って散々な目に遭ったのだが、終わってみればなぜか「もの凄く楽しかった」と言うのが本音であり、またすぐにでも走りに行きたいと思うようになっている自分に少々びっくりした。
とにかくAXCRまでの間にどれだけ走りこんで経験値を上げられるかが勝負と判断し、早速タイ国内のエンデューロレースに参戦する事に。
どうせ参戦するならビジネスに繋げなければならんと大会スポンサーも兼ねて選手として参戦したのであった。
初参戦の舞台となったのはRatchaburiにて開催されたDee baan pong enduro。
参加台数約500台と初めて見る光景に圧倒される。
タイ国内のエンデューロレースの盛り上がりは凄く、毎週どこかでこれ位の台数を集めてレースが開催されているのだ。
気合十分でスタートを切るもそんなに甘くは無く、コケまくって時間切れにて完走ならず。。。
初戦の悔しさを跳ねのけてこのレース以降タイ国内のエンデューロレースに参戦しまくり、誰に教わる事もできないまま自力で徐々にスキルアップ。
そんな事を繰り返している内に新車で購入したCRFはどんどんボロボロになって行くのであった。。。
エンデューロ参戦と並行してラリーでの必須スキルであるコマ図の解読を習得する必要があるが、タイ国内ではコマ図を使用するイベントが無いので日本に一時帰国。
ウェビックグループBIg BossのCRF250Rallyを勝手に拝借してマップホルダーなどを取り付けしコマ練へ参加したり。
レースの無い週末には我が社のスタッフ有志とミャンマー国境など各地でオフロードトレーニング実施したり。
こうして日々の体力づくりと共に今までの人生で未知の領域であったバイクのオフロードスキルを少しでも穴埋めすべくAXCRに備えたのであった。
まぁ、これでもAXCRに参戦してくる猛者達とはスキル差がとてつもなく大きいと思うのだが・・・
果たしてどういう結果になるのかはこの時点では想像もつかなかったのである。
【第3回へ続く!】
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