8耐盛り上げ企画として連載してきたこの企画もいよいよ最終回。最終回は、わがWebikeもサポートするカワサキの世界耐久トップチーム、カワサキWebikeトリックスターです。

伝統の「SRCカワサキ」を継承するトリックスターレーシング!

MotoGPの中心地がスペイン、WSBKの中心地がイタリアならば、世界耐久の中心地といえばフランス。この世界耐久に伝統的に強いのが、実はカワサキなのです。
世界耐久選手権(当時はヨーロッパ耐久選手権)がスタートした1975年、初代チャンピオンはフランスカワサキのゴディエ&ジュニューでおなじみのジョルジュ・ゴディエとアラン・ジュニュー。ホンダRCBが「無敵艦隊」と異名をとる前年ですね、これ覚えておくといいでしょう。
その後1976年から1980年まではホンダRCB/RS1000が5連覇、その6連覇を阻んだのが、またもカワサキ。81~82年に2連覇し、その後も91年から4連覇、96年、2019年に世界タイトルを獲得。19年に最後のチャンピオンを獲得したのが、当時のカワサキトップチーム、SRCカワサキなのです。

そのSRCカワサキが世界耐久参戦の休止を発表したのが2022年。チーム運営を引き継いだのが、鶴田竜二率いる日本のトリックスターレーシングでした。
トリックスターレーシングは2020年からSRCカワサキとジョイントし、共同運営という形で耐久選手権に参加していましたが、2022年の鈴鹿8耐でSRCカワサキのジル・スタフラー代表から鶴田のもとに、チーム運営の引継ぎを打診されたのだといいます。

カワサキのトップチームであるKWT=カワサキ・ウェビック・トリックスター。SRC時代からのフランス陣営に日本人スタッフを加えた混成チームだ。

ZXR400で1990年にTT-F3クラス、ZX-9Rで2000年にS-NKクラスでチャンピオンを獲得、カワサキ愛の強い鶴田は、このままではカワサキの世界耐久の歴史が終わってしまう、とチーム運営の引継ぎを了承。2023年から「カワサキ・トリックスターレーシング」が発足し、そこにわれわれWebike!がサポートする形で成立したのが、カワサキ・Webike・トリックスター=KWTというわけです。

新生KWTは2023年、開幕戦ル・マン24時間で9位、スパ・フランコルシャン8時間で5位、鈴鹿8耐で12位、最終戦ボルドール24時間耐久では5位フィニッシュ。準備不足の否めないなか、全戦完走で全戦ポイントを獲得し、年間ランキングでは6位という結果を残しました。

フランスのワークショップに加え、日本・愛知のトリックスターで新工場を建設。オリジナルパーツ開発やレーシングマシン整備を行なっている。

そして2024年は、開幕戦ル・マン24時間で新チーム結成以来最高の4位入賞を果たしたものの、スパ・フランコルシャン8時間では6時間を前にリタイヤしてしまいます。
そして鈴鹿8耐では決勝前のフリー走行での転倒でグレゴリー・ルブランが転倒してレース出場が不可能となる波乱のスタート。クリスチャン・ガマリーノとロマン・ラモスの2人体制で決勝レースに挑むものの、レース前半でラモスが転倒、熱中症を引き起こしてしまい、レースはガマリーノがひとりで走ります。しかし、最終スティントで体調が回復したラモスが復帰し、完走したものの周回数未達で完走扱いとはなりませんでした。
そして最終戦ボルドール24時間では、3位走行中のレース序盤にマシントラブルが発覚し、リタイヤを喫してしまいます。

「24年はル・マンでチームベストを記録できたものの、スパでリタイヤ、鈴鹿で周回数不足、ボルドールでマシントラブルと、応援に応えられない結果で終わってしまいました。それでも、ライダーのパフォーマンスは高く、チーム力も上がってきました。25年こそは、また優勝目指してがんばります」とチーム代表の鶴田。挽回を期しての2025年は、チームに2022年にTSRホンダでチャンピオン経験のあるマイク・ディ・メリオを迎え、新たに4人ライダー体制でシーズンに臨みました。

チームに新加入したマイク・ディ・メリオ。今シーズンからサポートを受けるブリヂストンタイヤの経験も豊富なライダーだ。

開幕戦では2位獲得! 今年のKWTは目が離せない

そして2025年の開幕戦ル・マン24時間では、悪天候に翻弄されながらレース中盤からトップを独走。そこから転倒で2番手に迫られたものの、トップのまま周回を重ね、勝利は目前。しかし残り1時間を切った時点で再び転倒を喫し、2位でコースに復帰。そのまま最終走者のディ・メリオが驚異的な追い上げを見せるものの、追いつくことができずに2位フィニッシュ。またひとつ、チームの自己最高順位を更新し、初表彰台を獲得しています。
第2戦スパ・フランコルシャン8時間では、またも天候に翻弄されながらも、ノントラブルで完走し、5位フィニッシュ。シリーズランキング2位でハチタイを迎えます。

今シーズンのル・マン24時間でついに2位表彰台に登壇したKWT。天候に翻弄されながら、何度もトップを走行する強いレースを見せた。

決戦前、2度の事前テストでは好感触を得た、というKWT。
「猛暑の中の2日間のテストでしたが、本番も同じような気候になるだろうから、とても有意義なテストだった。マシンのテストもたくさんできて、去年よりも確実に速くなっているね」とは、開幕戦を負傷のために欠場したものの、スパで復帰、5位フィニッシュに貢献したガマリーノ。
「予選9番手からの5位フィニッシュは現実的な目標だったね。もっと雨が降ることを期待したけど、トラブルを回避して走り切ったのは価値があるよ。確実にポイントをかせぎ、ミスなく転倒なく終われたのは大きい」とは、昨年のハチタイを、決勝レース直前の転倒で出場できなかったルブラン。
「スパのレースは簡単ではなかったけど、できる限りポイントを獲得したのはよかったね。それでも、スズカは特別なレースだから、気を引き締めていかないと。スズカはとても暑いし、S字はすごく素晴らしいセクションなんだけど、そこをクリアした時点でほとんど体力を使い果たしているんだ」とは、ワールドチャンピオン経験者であるディ・メリオ。

カワサキの世界耐久トップチームを率いる、かつての名ライダー鶴田竜二。上々の滑り出しから、今シーズンの世界耐久チャンピオンを狙っている。

「今年はブリヂストンさんにタイヤをサポートしてもらうことになり、ル・マンで2位と、いいスタートが切れたと思います。スパ8時間はまた天候に翻弄されて、少し準備不足という中で、しっかり走り切ることができました。鈴鹿は2度のテストでセッティングも固まりつつあるし、鈴鹿でのブリヂストンタイヤの合わせこみも、いろんなコンディションで確認ができた。鈴鹿は4人のライダーのなかから調子のいいライダーを起用するということで、いま調子のいい、本来はリザーブのラモスを走らせて、ルブラン、ディ・メリオ、ラモスの3人で出場します。今年はしっかり、表彰台を目指して戦います。世界タイトルを取るためには、この鈴鹿は重要なラウンド。優勝は狙いますが、ワークスマシンの多い鈴鹿での優勝は簡単ではありません。それでも、できる限りのポイントを獲って、年間チャンピオンを目指したいと思います」

ハチタイ、いよいよ今週末! 決勝レースは8月3日です!

ギャラリーへ (5枚)

この記事にいいねする


コメントを残す

カワサキ ZX-10RRの価格情報

カワサキ ZX-10RR

カワサキ ZX-10RR

新車 0

価格種別

中古車 6

本体

価格帯 ―万円

万円

諸費用

価格帯 ―万円

万円

本体価格

諸費用

本体

250.3万円

価格帯 190.17~285.85万円

諸費用

15.56万円

価格帯 5.84~24.02万円


乗り出し価格

価格帯 ―万円

万円

新車を探す

乗り出し価格


乗り出し価格

265.86万円

価格帯 214.2~291.7万円

中古車を探す

!価格は全国平均値(税込)です。

新車・中古車を探す