以前から開発中であるとの情報があったヤマハの新型V4エンジン搭載機が、ついにその姿を現した。「Monster Energy Yamaha(モンスターエナジーヤマハ)」SNS公式アカウントが、プロトタイプマシンの写真を公開したのだ!

MotoGP唯一の直4エンジンが2027年に向けてV4へ進化!?

オンロードレース最高峰「MotoGP」だが、昨年発表されたレギュレーション変更により、2027年からエンジンの排気量が現在の1000ccから850ccに縮小されることが決まっている。これに向けて参戦メーカーは新エンジンの開発を余儀なくされているが、このうちヤマハは、新たにV型4気筒エンジンの開発を公表。開発者からはV4エンジンを「検証中」とする発言があり、また6月にはエンジンのサウンドのみが公開されるなど、着々と開発は進行していた。

そんな中、6月末に開催されたMotoGP・オランダGP会場であるサーキット・アッセンにて、ついに噂のV4エンジン搭載型のGPマシンが登場したのだ。と言ってもヤマハからの公式発表は未だないのだが、ヤマハ公式チーム・モンスターエナジーヤマハが各種SNSアカウント
にて、バイクメディアが撮影したマシンの写真を投稿。「世界初のリーク写真だ」として、公にその真実性を認めた。写真からスタイルはほとんどわからず、アッパーカウルはモンスターエナジーチームのグラフィックがそのまま描かれているが、無塗装のカーボン製サイドカウルやスイングアームの形状は現行のYZR-M1とは全く異なっている!

モンスターエナジー公式SNSが発信した、海外メディア撮影の新型機。エンジンは見えないが、V4であるのは確実なようだ。

現在、MotoGPに参戦するマシンのエンジンはV4レイアウトが支配的となっており、YZR-M1はその中で唯一の直列4気筒エンジンを搭載するマシン。ヤマハはかつて1977年、YZR1000(OW34)に搭載された4ストV4エンジンを開発し、500ccGPマシン用エンジン001A(1980年)に発展させたという過去があるが、結局は未採用となっていた。今回登場したV4マシンが実戦投入されれば実に40年以上ぶりの復活となるわけだ。

実際に本機がデビューするのは、やはりレギュレーションが変わる2年後の2027年となるであろう目算が大きい。ヤマハファン注目の新情報、これからの続報にも期待大だ!

2011年にはYZR-M1と、かつてのV4エンジン001Aが並べて展示もされていた。このころから開発は進んでいたのだろうか?

1977年に公開されたYZR1000は、最高135PSを発揮し完成に近づいていたが、GPへの投入はなかった。

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