
MotoGP取材紀行|ブリーラムの陽炎
MotoGP開幕戦タイGPの取材を終えた月曜日、ブリーラムの空港に向けてレンタカーを走らせた。
チャン・インターナショナル・サーキットからブリーラム空港までは車で40kmほど。順調にいけば、1時間弱で空港に着く。
サーキット周辺は大きな通りがあり、比較的交通量が多い。慎重に車線変更をして、慎重に真っ直ぐ走る。この国の道では、日本の常識は通じない。バイクに乗る人は当たり前のようにヘルメットをかぶっていない。逆走するバイクにもよく出会う。タイは日本と同じく右ハンドル左車線走行だが、よく左車線の路肩をバイクが逆走してくるのだ。さすがに逆走する車はいないだろうと思っていたら、路肩を逆走する車にも遭遇したことがあって、このときばかりはコントのように二度見した。
混沌とした街中を抜けると、やがてクルマやバイクの数がぐっと減っていく。
左右には野原のような風景が広がって、背中に骨を浮かせた牛が草を食んでいる。茶色い牛だ。その風景が終わったと思うとまた別の野原があって、別の牛が草をもぐもぐと食べている。
その間を押しのけるように、2車線の道路が伸びている。
情報提供元 [ GP Journal ]
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