MotoGPセパン公式テストの取材を終えた翌日、大量の洗濯物を抱えてコインランドリーに行った。洗濯物というのは、長旅において宿命みたいについてまわる悩みの種だ。スーツケースの中にある清潔な服が一枚、また一枚と減って、ランドリー用の袋に入っていくのを見るたび、本当に憂鬱になる。そして洗濯物で膨らんだランドリーバッグを見て、思う。「コインランドリーを探さないとなあ」と。

コインランドリーの猫

宿はクアラルンプール空港からクルマで15分もかからないほど近くにあったが、周りには平屋の家と(ときどき2階建ての家もあった)、住民が常連なのだろうローカルな飲食店と、ペットボトル飲料やお菓子やカップラーメン、ちょっとした日用品を売っている商店がぽつぽつとある、そんな場所にあった。

小柄で小太りのおじさんは、管理人室につながる呼び鈴を鳴らすと「イトー!」と呼びながらにこにこして出てきた。

「ランドリーに行きたいんだけど」と聞くと、近くにあるという。ああ、よかった! ランドリーバッグをぎゅうぎゅうにしている服を、宿の小さな洗面台でひたすら洗う羽目になるのは避けられたようだ。

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情報提供元 [ GP Journal ]

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