
2024年11月9日、10日の2日間に渡り、浅間火山レース跡地で開催されたビンテージモトクロスレース「GRIZZLY CUP」に出場して参りました。今回は本イベント概要と当日私が出会ったカッコ良いバイクをご紹介します!
目次
GRIZZLY CUPとは
1955年から1959年までの間に3回開催された全日本オートバイ耐久ロードレース、通称「浅間火山レース」。『走れば歴史の仲間入り』をキャッチコピーとし、その浅間火山レースをリスペクトしたVMX(ビンテージモトクロス)レースが今回出場したGRIZZLY CUPだ。
耐久レース、ドラッグレース、T.T.レースの3つのレースを2日間に渡って繰り広げる…年に一度のお祭りイベント。
私自身、姉妹イベントであるX-OVER VMXには出場経験あるが、GRIZZLY CUPは今回が初めて!
このお祭りが楽しみすぎて…ワクワク、ドキドキが止まらず(寝付けず)笑、睡眠不足のまま、アドレナリン全開で参加しました!
Instagram「GRIZZLY CUP」
https://www.instagram.com/grizzlycupofficial
X-OVER VMXの過去記事はこちら
レース前、並べられたバイクの様子。この光景を見るだけでワクワクするのは私だけではないはず!

カラフルなバイクが揃うのもビンテージモトクロスの特徴!
浅間耐久レース
初日に行われた浅間耐久レース。1台のバイクで60分間、最も多く走ったチームが勝つチーム戦!チームの人数制限は無く、逆に1人で走りきる強者も!
耐久レースのポイントは…
・バイクをタスキ代わりに、次の走者へ繋ぐ姿は駅伝を見ているかのよう!
・大きなバイクから小さなバイクまで、全ての参加車両が混走する様子は迫力満点!
・車種やチーム人数によって差がつかないよう、ハンデも用意。今回のハンデイベントは…パンの早食い笑
口の中の水分を取られながら、必死に食べる姿がまた滑稽で楽しい!
YAMAHA TT500でセニア級を制した選手の華麗なる走り
アサマドラッグレース
耐久レース後に実施されたのは、ドラッグレース。昨年までは『直線番長』の名で行われていた、85mの直線を1対1で競うシンプルなレース。
気合いが入りすぎてウイリーする車両や、エンストする車両等、シンプルながらドラマあり!
小排気量バイクの力強い走りから、千里浜や大洗サンドフラッツ参加車両による迫力満点な走りまで、直線といえど侮るなかれなレースを楽しめます!
HD WLが千里浜や大洗ではなく、浅間を走る姿を拝めるなんて…
浅間T.T.レース
排気量や車種によって、7つのクラスに分かれ競い合う行うメインレース。
3ヒート制の総得点で順位が決まる(参加車両が多いクラスは、2ヒートが予選で、3ヒート目が決勝戦)。
草レースと言えど侮るなかれ!特に決勝戦である3ヒート目はみんな本気!良い歳した大人が本気で競い合い、喜び、悔しがる姿は見る側も熱くなります!
アサマクラシッククラス
60年代の125ccまでの市販車、又はプレスフレーム車全般で、当時のいわゆる“アサマっぽい”雰囲気を踏襲した車両が参加出来るクラス!
プレスフレームの旧車クラス!速いモトクロスとは違う雰囲気溢れるクラスです!
古くて小さくても意外と速く、抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開!
左からSUZUKI 80K11、BRIDGESTONE90、YAMAHA H3Cというマニアックな並び!笑
1957年式のYAMAHA YD1。選手もコスプレしており、浅間火山レース当時にタイムスリップした気分に!
クラブマン・入門クラス
中学生までのキッズと女性ライダー、草レースに興味のある方、レース未経験の方のを対象とした入門用クラス。このクラスがあるので、未経験者も安心です!
アップマフラーがカッコ良いHONDA FTRに乗る女性ライダー!
クラブマン・ライト級
110ccまでの空冷2本サス車両のいわゆるミニモトクラス。参加車両も多く激戦のクラス!
クラブマン・国際レース
空冷エンジン、前後ドラムブレーキの外車が中心。トライアンフ、ドゥカティ、BSA等、憧れのバイクが勢揃いしたクラス!
TRIUMPH、DUCATI、BSA等、憧れのバイクが勢揃い!

このクラスはTRIUMPH勢が多し!
TRIUMPH RIOTでお馴染みKAZさんとT120の華麗なる走り!
クラブマン・旧車レース
純正リジッドフレームの旧車が対象。ジョッキーシフトのビンテージハーレーが暴れ?走ります!
クラブマン・セニア級
空冷2本サス、前後ドラムブレーキの車両がレギュレーション。年式縛りも無く…BSA、DUCATI、トライアンフと言った外車勢からYAMAHA TX、YZ、HONDA CR、XLなど…幅広い車種が出場するクラス!
いつ見ても痺れるカッコ良さ…DUCATI SCRAMBLER
日本GP
浅間で開催されていたモトクロス日本GPに因んだクラス。それ故、浅間での日本GP開催最終年となった76年に相当した車両が中心。2スト市販MXレーサーから、2スト/4ストトレール車までが対象で、こちらも激戦のクラス!
皆さんの闘志がメラメラと燃えているように見えるのは私だけでしょうか?
浅間火山レース優勝車両が復活?
なお、今回のイベント初日には1959年の第二回全日本クラブマンレース浅間で優勝した"YAMAHA YDS1 250S"が65年振りに浅間の地を走らせる…エキシビションイベントも開催!
浅間を実際に走った車両が現存する事自体が奇跡ですが、その車両をランニングコンディションにまで蘇らせ、そして走らせる。その担い手は…なんと優勝ライダ一鈴木三郎選手の実のお孫さん。
実に半世紀以上の時を越えた家族の絆が織りなす感動的な瞬間にギャラリーは大盛り上がりでした!
第二回全日本クラブマンレース優勝車両"YAMAHA YDS1 250S"
優勝ライダ一鈴木三郎選手のお孫さんによるエキシビションランは大盛り上がり!
闘いの終わりに
2日間に渡って繰り広げられた死闘の後にはアットホームな表彰式が!
その後は、協賛企業からのプレゼントを掛けた本気のジャンケン大会からのノンアルコールビール掛けで楽しかったお祭りはおしまい。
何名か負傷者もでましたが…みんな笑顔で帰宅出来て最高の大会でした!
で、筆者はどうだったの?
私はアサマクラシッククラスにSUZUKI 80K11(1963年式)で出場し…惜しくも総合2位!(ゴール直後に大転倒し、肋骨を折るオマケ付き笑)
痛み以上に悔しさのが大きく…来年のリベンジマッチが待ちきれません!
表彰台から見た最高の風景。来年はもう1つ高い位置からこの景色を見たいものです!
Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito/
Special thanks!
一部写真提供:Kota Sato & Yoshihiro Ozawa
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