世界のフラットトラック界で最も権威のあるレース、FIMフラットトラック世界選手権にアジアから唯一参戦中の大森雅俊選手は10月5日、チェコ・パルドゥビツェで開催された第5戦に出場した。
ヒートレースで二度の2位を獲得するなど順調にポイントを積み重ね、見事決勝進出。各選手の激しい攻防により、決勝レースでは合計5回のリスタートに。不慮の転倒による激しい痛みを抱えながらも11位にて走りきった。
レース概要
■大会名:2024 FIMフラットトラック世界選手権 第5戦 チェコ
■日時:2024年10月5日
■場所:チェコ パルドゥビツェ
■マシン:ZAETA DT450RS
■天候:雨のち曇り 気温11°C 湿度82%
■結果:決勝レース11位
レースレポート
世界のフラットトラック界で最も権威のあるレース、FIMフラットトラック世界選手権にアジアから唯一参戦中の大森雅俊選手は、10月5日にチェコで行われた第5戦に「ZAETA CORSE TRICOLORE TEAM」のファクトリーライダーとして参戦。
午前中は10°Cを下回る厳しい寒さが続き、前日から降り続いた雨の影響で路面のコンディションは非常に悪く、一時はレース中止が懸念されるほどであった。度重なるトラックの補修と天候の回復を忍耐強く待ったことにより、当初の予定より約4時間遅れでのレース決行がFIMによって決断された。
決して得意とは言えない路面コンディションであるにもかかわらず、大森選手は今シーズン最も良い安定した走りを見せ、着実にヒートレースでのポイントを積み重ねていった。特に第6ヒートではチームメイトであるジェラール・バイロと共に1-2フィニッシュ決めるなど、チーム全体として実力を高めてきたことがはっきりと見える結果となった。
見事決勝レース進出が決まった大森選手は、ヒートレースの勢いをそのままに決勝に挑んだが、どの選手も非常にアグレッシブに攻め続けた結果、転倒等が多発し計5回も決勝レース中断を余儀なくされた。大森選手も一度転倒し、さらに次のリスタートでは別のライダーの転倒に巻き込まれてクラッシュ。救急部隊が出動するなど肝を冷やす場面もあったが、幸運にも大事には至らず、痛みを堪えながらの再出走となった。
転倒でレースを中断させてしまったことによるペナルティに加え、二度目の転倒で負った激痛に耐えながらも11位で無事完走。不運な状況が多発した中でも意地を見せた。
暫定の年間ランキングでは31の登録選手中15位と順位を上げ、次回最終戦となるハンガリーでのレースに挑む。
大森雅俊選手 コメント
今回で世界選手権5戦目となったチェコ戦は、朝方まで降り続いた雨により4時間遅れてのレーススタートとなりました。路面コンディションは泥々でしたが第1ヒートから順調な滑り出しとなり、2度のヒートで2位を獲得、無事予選を突破しファイナルレースに行く事ができました。決勝では何度も赤旗中断がありましたが走り切り11位でゴール。今季1番の走りが出来ました。まだ改善点はありますが最終戦ハンガリーも表彰台目指して頑張ります。
ZAETA CORSE TRICOLORE TEAM代表 ジュリオ・ベルナルデッレ コメント
ようやくチーム全体として良いパフォーマンスを発揮できました。Masaはヒートレースでうまく走り切り、文句なしの決勝進出となりました。残念ながら、決勝では度重なるリスタートがあり、こう言った場合は運も成績を左右します。Masaは4回目のリスタート後第一コーナーで事故に巻き込まれ、負傷しながらダメージを受けたバイクで決勝を走らざるを得ませんでした。ハンガリーでは、次のシーズンの準備を見据えながら、私たちが進化し続けていることを引き続き証明したいと考えています。
ライダー ポイントランキング
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情報提供元[ 合同会社Here2There ] ギャラリーへ (5枚)
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