“1リッターのガソリンで何km走行できるか?”をテーマに、速さではなくマシンの燃費性能を競うのがこのホンダエコマイレッジチャレンジ。1981年の初開催(当時はHondaエコノパワー燃費競技大会)からすでに43回を数え、日本はもとよりタイ、ベトナム、中国などでも開催されるる競技となっている。この歴史ある燃費競技大会に、今年からCN燃料(『ETS Renewablaze Nihon R100』)を使ったカーボンニュートラル燃料クラスを、中学生~一般、二輪車など全カテゴリーに新設。計57チームがこの新しいカーボンニュートラル燃料クラスに挑戦した。

そもそもカーボンニュートラル(CN)燃料ってナニ!?

地球環境を壊さずに経済を持続可能な形で発展させられる社会に向けて世界中で様々な取り組みが行われているが、内燃機関でガソリンを燃やして走る車やバイクの分野は、地球温暖化抑制のためのCO2削減の課題に直面している。

“世の中の全ての車を電気で動くEV化する”なんて極論が取り沙汰された時期もあったが、最近になって風向きが変わった。というのも、世の中の車を全てを蓄電したバッテリーで動かす車(BEV)に置き換えようとすると、バッテリー製造に必要なリチウム(Li)資源の埋蔵量が足りず、必要数の1/4程度しかBEV化できないことがわかってきたためだ。

世界の全ての車のBEV化することは難しいとはいえ、持続可能な社会のためにはCO2削減は必須である。内燃機関であるかぎり“CO2を出さないことはなかなか難しいものの、これ以上増やさないため”の取り組みとして注目を集めているのがカーボンニュートラル燃料(以下:CN燃料)だ

二輪・四輪レース業界ではCN燃料の採用が進んでおり、MotoGPが2027年までにCN燃料への移行を発表したほか、日本レース界ではいち早くCN燃料を採用。2023年から全日本ロードレース選手権・JSB1000では、全車共通のCN燃料を使ってのレースがスタートしている。

光合成で大気中のCO2(カーボン)を取り込んだ植物を原料にした燃料は、燃焼で取り込んだ分のCO2を放出しても環境へのインパクトは実質ゼロ(ニュートラル)というのがCN燃料大前提。CO2を出さない燃料ではなく、大気中のCO2を相殺することで“これ以上増やさない”という考え方だ。

光合成で大気中のCO2(カーボン)を取り込んだ植物を原料にした燃料は、燃焼で取り込んだ分のCO2を放出しても環境へのインパクトは実質ゼロ(ニュートラル)というのがCN燃料の大前提。CO2を出さない燃料ではなく、大気中のCO2を相殺することで“これ以上増やさない”という考え方だ。

ひと口にCN燃料と言っても、いくつか種類がある。①“再生エネルギーで作られた電気”使って大気中のCO2を化学反応で取り込んで作るCN燃料。②サトウキビの搾りかすなどバイオ由来のエタノールを変化させてガソリンの主要成分を得るCN燃料……など。

今回の記事で紹介する二輪レース業界で採用されているCN燃料は、②のバイオ由来のエタノールを変化させてガソリンの主要成分を得るCN燃料の方である。

JSB1000でも使われる、ハルターマン・カーレス社のCN燃料『ETS Renewablaze Nihon R100』。イギリスで作られたこのCN燃料を、ハルターマン・カーレス・ジャパン合同会社が輸入販売している。

全日本ロードレース選手権・JSB1000でも使われる、ハルターマン・カーレス社のCN燃料『ETS Renewablaze Nihon R100』。イギリスで作られたこのCN燃料を、ハルターマン・カーレス・ジャパン合同会社が輸入販売している。

一般的な化石由来のガソリンが赤なのに対して、『ETS Renewablaze Nihon R100』は青色に着色されている。

一般的な化石由来のガソリンが赤なのに対して、『ETS Renewablaze Nihon R100』は青色に着色されている。

『ETS Renewablaze Nihon R100』は、CN燃料でありながらレース用燃料として高圧縮比エンジンでの使用を前提として開発されている。ちなみにオクタン価はハイオクガソリンより高いRON:101.4、MON:88.6と、高回転側(RON)も低回転側(MON)もノッキングしにくいように成分調合されているのが特徴だ。また『ETS Renewablaze Nihon R100』は、国内の日本産業規格であるJIS規格におけるガソリンの要件を満たしている

ちなみに価格は上の写真のペール缶(10ℓ)で1万4,850円で、リッター当たり約1,500円。レース用燃料と考えれば普通かもしれないが、一般的な化石由来のガソリンと比べるとその価格の高さが気になるところだ。

『ETS Renewablaze Nihon R100』を輸入販売するハルターマン・カーレス・ジャパン合同会社の川本裕喜社長。

『ETS Renewablaze Nihon R100』を輸入販売するハルターマン・カーレス・ジャパン合同会社の川本裕喜社長。

カーボンニュートラルクラスにCN燃料を提供するハルターマン・カーレス・ジャパン合同会社の川本氏は、『ETS Renewablaze Nihon R100』と通常の化石由来のガソリンの違いについて、「私どもが提供するのはCN燃料のなかでもETG(Ethanol TO Gasoline)と呼ばれるもので、木材や生ゴミ、廃プラスチックといったものからエタノールを作り、それをガソリンへと改質した燃料になります。『ETS Renewablaze Nihon R100』は、JIS規格を取得したわけですが、JIS規格の中でも品質の幅があり、通常のガソリンがかなり揮発しやすいのに対し、『ETS Renewablaze Nihon R100』は低温時の揮発性がやや悪いという特徴を持ってます。

レース用のCN燃料である『ETS Renewablaze Nihon R100』を作る際に頂いた条件として

①バイオ由来(100%非化石由来)のCN燃料であること
②JIS規格に適合し、ガソリンと混ぜても使えること
③なるべく価格を抑えること

の3つがあります。ただ、JIS規格は化石燃料由来のガソリンをベースとして作られており、バイオ由来の燃料でその規格に合わせるとなるとどうしてもどこかに無理が生じます。結果、この3つの条件を整えるとやや低温下では揮発しにくい燃料となり、揮発しなかったガソリンがオイルと混ざるダイリューション(希薄化)も起きやすくなっています。当社としては、R50というCN50%の燃料も作っていますが、そちらはまさに低温時の揮発性やダイリューションに対応した燃料となっています」と語る。

さて、このCN燃料。近い将来、我々のバイクライフに大きく関わってくるものになるのか? そうでないのか? 既存の化石燃料由来のガソリンに比べて値段が随分と高いだけに気になるところだ。

2024大会からホンダエコマイレッジチャレンジにカーボンニュートラルクラスが誕生

10月12日、13日に行われたホンダエコマイレッジチャレンジ2024「本田宗一郎杯 第43回 全国大会」に集まった参加者たち。中学生チームから一般部門まで222チームがエントリー。

10月12日、13日に行われたホンダエコマイレッジチャレンジ2024「本田宗一郎杯 第43回 全国大会」に集まった参加者たち。中学生チームから一般部門まで222チームがエントリー。

“1リッターのガソリンで何km走行できるか?”をテーマに、速さではなくマシンの燃費性能を競うのがこのホンダエコマイレッジチャレンジ。1981年の初開催(当時はHondaエコノパワー燃費競技大会)からすでに43回を数え、日本はもとよりタイ、ベトナム、中国などでも開催されるる競技となっている。

競技は、モビリティリゾートもてぎのオーバルコースを、規定時間内に平均速度25km/h以上で7周(16,389.68m/ただし、クラスによる)を走行後、ガソリンの消費量を計測しリッターあたりの燃費を算出し、その距離を競う。ちなみに過去最高の記録は2011年の全国大会で記録された3644.869km/ℓ。

競技は、モビリティリゾートもてぎのオーバルコースを、規定時間内に平均速度25km/h以上で7周(16,389.68m/ただし、クラスによる)を走行後、ガソリンの消費量を計測し燃費を算出、リッター当たりの距離を競う。ちなみに過去最高の記録は2011年の全国大会で記録されたなんと3644.869km/ℓ! ガソリン1リットルで日本の北海道の宗谷岬から日本最西端の与那国島まで走れてしまう計算になる。

この歴史ある燃費競技大会に、今年からCN燃料(『ETS Renewablaze Nihon R100』)を使ったカーボンニュートラル燃料クラスを、中学生~一般、二輪車など全カテゴリーに新設。計57チームがこの新しいカーボンニュートラル燃料クラスに挑戦した。

ホンダ二輪・パワープロダクツ事業本部長・加藤稔氏の談話

エコマイレッジチャレンジ大会会長(ホンダ二輪・パワープロダクツ事業本部長)加藤稔氏

エコマイレッジチャレンジ大会会長(ホンダ二輪・パワープロダクツ事業本部長)加藤稔氏

カーボンニュートラル燃料クラス新設に伴って記者会見も開かれ、同大会の大会長でありホンダ二輪・パワープロダクツ事業本部長でもある加藤稔氏はこのクラス新設した理由について、「レースの世界ではすでに全日本ロードレース選手権(JSB1000)やMotoGP、この後F1などもCN燃料を使っていくことになる。我々ホンダもカーボンニュートラルを目指しており、エコマイレッジチャレンジもCN燃料に取り組んでいくことになりました。2023年にエキシビジョンを行い、今年から正式採用となったわけです。燃料が変わると参加するチームの皆さんは大変だと思いますが、新しいチャレンジを一緒にやっていこうと決断させていただきました」と語る。

我々ユーザーが気になるのは、CN燃料が一般の車社会にも浸透してきたり、現状のガソリンの代替燃料となったりする可能性があるのかということだが? 「今、地球上に2輪も4輪も含めて内燃機関の車両が約4億台くらい走っています。これからも保有台数は増えていくと思いますが、それらを全てCN燃料で賄うのは難しいらしいです。十分な量のバイオエタノール系の燃料を生産するには地球がもう一個必要になるという説もあるくらいで、そんなに簡単な話ではない。ホンダではBEV車両を含めいろんな可能性を模索しているところです。お客様に選んでいただける商品、サービスをカーボンニュートラルで実現していきたいと思っています(加藤氏)」。

今後、CN燃料で走れるホンダ製のバイクが出てくる可能性については? 「ブラジルではすでにバイオエタノール系のE100(CN100%の燃料)で走ることができる車両はすでに走っています。今後インドではフレックスフューエルのCN燃料で走ることができる2輪車を出していく予定です(加藤氏)」。

CN燃料を使って既存のスーパーカブで公道を走ったりする時代がくるのでしょうか?  また、既存エンジンをユーザーのモディファイレベルでCN燃料対応化することができるのだろうか? 「難しいと思います。品質保証の観点からすると、最新の排出ガス規制にミートしたフレックスフューエルモーターサイクルをホンダが開発しないとCN燃料を使って公道を走ることは難しい……そんな状況です。今後、E100のCN燃料が流通する可能性も、今ところなさそうですね(加藤氏)」。

ブラジルやインドで普及しているCN燃料が日本では普及するのが難しい理由はなんでしょうか? 「バイオエタノール系のCN燃料を日本で作ろうとするととてもコストが高くなるんです。ブラジルでは砂糖を作るためのサトウキビを大量に生産しており、その絞りカスがあるのでバイオエタノール燃料が作りやすい。捨てるもので作っているから安くできるが、日本ではおそらくそのために植物を育てることになり、そうなるとCN燃料を安く作ることが難しい。ガソリンより高くなってしまっては誰も買わない燃料になってしまいますからね(加藤氏)」。

ホンダエコマイレッジチャレンジ・CN燃料クラスに出場した参加者の声

新設されたカーボンニュートラルクラスには今回57チームがエントリー。一般的な化石由来のガソリンから、ハルターマン・カーレスの『ETS Renewablaze Nihon R100』に燃料を変えたことで、セッティングの変化や苦労などはあったのだろうか? CN燃料を使用したいくつかのチームにお話を聞くことができた。

●あきる野市立東中学校  ー燃費記録:768.633km/ℓー

メカニックの角田伸太郎さん(左)、ドライバーの北村まどかさん(中)、マネージャーの池田享也さん(右)。

メカニックの角田伸太郎さん(左)、ドライバーの北村まどかさん(中)、マネージャーの池田享也さん(右)。

中学生クラス(CN Group.Ⅰ)でカーボンニュートラル燃料クラスに挑戦し、見事優勝したあきる野市立東中学校Team-A。初めてのCN燃料の使用で苦労した点はあったのだろうか?

CN燃料はすごく難しかったです。寒い時、また一度エンジンを被らせてしまうとエンジンがかからないという事象に悩まされました。触ってみてもCN燃料は普通のガソリンと違って、揮発するような感触が少ないんです。CN燃料はべとついてあとに残るようなイメージです。なので一度プラグに付いてしまうとなかなか点火しない感じでしたね(池田さん)」

北村まどかさん操るあきる野市立東中学校Team-Aのマシン。今大会での燃費記録は768.633km/ℓ。

北村まどかさん操るあきる野市立東中学校Team-Aのマシン。今大会での燃費記録は768.633km/ℓ。北村さんは小学生の頃からこの競技に憧れて入部したという。

「実際に走ってみると、これまでの燃料に比べてCN燃料はスロットルに対するツキが悪かったり、競技中も再加速時にエンジンがかかりづらい時があってちょっと焦りました。とにかくわからないことだらけで、走り方を変える必要があったり、たくさん模索しながら頑張りました(北村さん)」

「新しいことに挑戦していくことが大切だと思います。エコマイレッジチャレンジは最終的には全てCN燃料クラスになると思いますのでこれからも頑張っていきたいと思います(角田さん)」

これまで通常のガソリン部門で走らせてきたマシンを使ってカーボンニュートラル燃料クラスに挑戦。気化器はキャブレター。

これまで通常のガソリン部門で走らせてきたマシンを使ってカーボンニュートラル燃料クラスに挑戦。気化器は「苦労は多いがセッティングのイロハをいちから学べる」という理由からキャブレターとしている。

「CN燃料を使用するにあたり、エンジンの圧縮比は高めました。また点火タイミングも早めてあげる必要がありました。あきる野市立東中学校では3台のマシンで参戦しているのですが、チームによってマシンのいじり方を変えているんです。ものすごく手を入れているマシン、やや手を入れているマシン、ノーマルエンジンのマシン。ノーマルエンジンはやはりかかりにくい印象でしたね。1月の寒い時期からCN燃料のテストを開始したのですが、どうやったら普通にエンジンがかかるのか? というところにまず苦労しました。暖気用のプラグと出走用のプラグで換えたくらいでしたね。(池田さん)」

あきる野市立東中学校は過去13回に渡ってエコマイレッジチャレンジに参戦しており、部員数は27名。Team-AからTeam-Cまで3台のマシンで挑戦した。

あきる野市立東中学校は過去13回に渡ってエコマイレッジチャレンジに参戦しており、部員数は27名。Team-AからTeam-Cまで3台のマシンで挑戦した。

●team-truth  ー燃費記録:1366.096km/ℓー

ドライバーの石手雄大さん(右)、マネージャーの隅英明さん

ドライバーの石手雄大さん(右)、マネージャーの隅英明さん

本田技術研究所社員で構成されているteam-truthは、昨年のエキシビジョンからいち早くカーボンニュートラル燃料へ転向、今年も一般クラスのカーボンニュートラル燃料(CN Group.Ⅳ)にエントリーした。

残念ながら平均速度が足らず失格となったものの1366.096km/ℓという高燃費を記録した。

残念ながら平均速度が足らずタイムオーバー失格となったものの1366.096km/ℓという高燃費を記録した。

実はマネージャーの隅英明さんは、本田技術研究所でも4輪のエンジン開発、それも燃費性能評価に関わる部署におり、ドライバーの石手雄大さんに至っては、CN燃料の開発にも携わっているという。そんなプロからみた今回のCN燃料はどううつったのだろうか?

実際にCN燃料使ってみると、意外と普通の燃料と変わらないという印象を受けました。普通のガソリンと全く同じJIS規格を通ってますので、特性の違いはあるものの、一般的なガソリンとあまり遜色ないですね。確かにいきなり使うと苦労しそうなポイントはいくつかありましたが、職業柄、特性を調べてから理論立ててセッティングを出しているというところもありますので、それほど大きな違いは感じませんでした。(隅英明さん)」

ホンダエコマイレッジチャレンジに過去23回出場するteam-truthは、本田技術研究所社員で構成されるチーム。

ホンダエコマイレッジチャレンジに過去23回出場するteam-truthは、本田技術研究所社員で構成されるチーム。

「CN燃料は普通のハイオクガソリンに比べて、理論的な空燃費がガソリンを濃くするような燃料ですので、単にこれまでのエンジンにCN燃料を入れると7%くらい燃費は悪くなる。なのでそのまま代替すると燃料が薄くてエンジンがかかりにくくなりますね。また同じ量のガソリンから取り出せる熱量もCN燃料はやや少なく、若干パワーが落ちる傾向があります(隅英明さん)」

気化器にはインジェクションを採用し、噴射量などを緻密にセッティング。

気化器には燃料噴射量などを緻密にコントロールできるインジェクションを採用している。

ドライバーとして乗った印象だとCN燃料は普通のガソリンとほぼ変わらないという印象です。エンジン側のセッティングでエンジンのパワーの出方などをコントロールしており、ほぼセッティングで決まってしまうので、おそらく聞き水的に乗り比べてもおそらく乗り味で違いはわかりません。(石手雄大さん)」

「CN燃料では理論空燃費に合わせ燃費を伸ばすセッティングに注力しました。A/Fセンサー(空燃費センサー)から得られた値を元にセッティングを見直し。また化石燃料に対しCN燃料は熱量が低い燃料ですので理論空燃費そのものも若干悪くなり燃費も落ちます。そこに対応したギヤの変更や遠心クラッチのリセッティングなども行いました。(隅英明さん)」

●Little Cubs  ー燃費記録:251.488km/ℓー

ホンダエコマイレッジチャレンジには、ホンダ製4ストローク50ccエンジンを搭載した市販二輪車のクラスもあり、もちろん今年からカーボンニュートラル燃料クラスが新設され、今年は11チームがエントリー。その中で251.488km/ℓという燃費記録を叩き出してCN二輪車クラスで見事優勝したのがリトルカブで参戦するLittle Cubsだ。

その名のとおり前後14インチホイールのリトルカブで参戦しているLittle Cubs。

その名のとおり前後14インチホイールのリトルカブで参戦しているLittle Cubs。中央がドライバーの勝又敏夫さん。

CN燃料についてドライバーの勝又敏夫さんにお話を聞くと、「とにかくエンジンが暖まらないことに苦労しました。80~90°くらいにしておきたいのですが、走行風で走っているうちにエンジンが冷えてCN燃料の揮発性が悪くなってエンジンが止まってしまうんです」とのこと。

保温のためにエンジン本体に発泡材を取り付け、エキパイ、サイレンサーなどもアルミ材で巻くという工夫を行なった。

保温のためにエンジン本体に発泡材を取り付け、エキパイ、サイレンサーなどもアルミ材で巻くという工夫を行なった。

またこのカーボンニュートラル燃料クラスに参戦するにあたり、これまで感覚に頼っていた燃料噴射量などの各種センサー数値をデジタル化。またスロットル開度も数値化して視覚的に把握できるようにして燃費のいい走りができるようにしている。

エンジン温度をはじめ、燃料噴射量などを数値化して“燃費を見える化”している。

エンジン温度をはじめ、燃料噴射量などを数値化して“燃費を見える化”している。

まとめ

“ガソリン一滴で何ができるか?”を探求するホンダエコマイレッジチャレンジ・CN燃料クラスに参戦する中学生。

“ガソリン一滴で何ができるか?”を探求するホンダエコマイレッジチャレンジ・CN燃料クラスに参戦する中学生。

CN燃料の使い勝手やその実情などが取材できたホンダエコマイレッジチャレンジ2024。二輪・四輪業界が直面する持続可能な社会、カーボンニュートラルに向けてのBEVやCN燃料への取り組みも見えてきた。

現状では、BEVはリチウム不足でバッテリーの数が足らずバイオエタノール系のCN燃料は材料が乏しく需要の全量を賄えない。どちらも抜本的な解決策にはならないものの、今後しばらくは既存の化石燃料やCN燃料を使って内燃機関の車やバイクに頼りながら、BEVやその他のカーボンニュートラルな乗り物のあり方を模索していく……そんな状況にあるようだ。

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