ついに10月26日(土)・27日(日)に最終戦を迎える全日本ロードレース選手権。何と言っても最高峰クラスであるJSB1000クラスのタイトル争いに注目が集まるところ。

ここまで暫定ランキングトップには、13回目のタイトルを狙うYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が4勝を含む192ポイントでつけている。これを、やはり4勝を挙げ188ポイントを積み上げているYAMAHA FACTORY RACING TEAMの岡本裕生が4ポイント差で追っている。暫定ランキング3位のDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼も153ポイントで続いており、可能性はあるが、実質タイトル争いは、中須賀と岡本によるチームメイト同士で繰り広げられることになる。

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プレッシャーを受けて意地を見せる中須賀

シーズン後半戦に入り、岡本が速さで中須賀を上回るようになってきたため、中須賀はプレッシャーを感じていた。その流れを変えようと臨んだ第7戦岡山では、初日の1本目に転倒を喫してしまう。中須賀としては、得意とする岡山で速さでもイニシアチブを取っておきたかったのだろう。実際に走り始めは調子がよかくギリギリを攻め過ぎてしまったと言う中須賀は、マイクナイトコーナーの縁石にヒットし転倒。欠場してもおかしくないほどの大クラッシュだったが、エアバッグなど装具の進化もあり土曜日から出走。決勝では何とか3位に入る意地を見せた。

昨年の最終戦鈴鹿レース1でも岡本がリードし、最終ラップのシケインで仕掛けた中須賀と接触し2人とも転倒という幕切れとなったのは記憶に新しい。同じ轍は踏まないはずだが、ここにドゥカティを駆る水野、調子を上げている野左根航汰が絡んでくると、また違った展開が考えられる。

DUCATI水野はコースレコード更新の可能性も!?

特に水野は、鈴鹿のデータは、開幕戦、鈴鹿8耐を戦い一番そろっているだけに、コースレコードを更新する可能性もありそうだ。そのためにも予選はぜひドライで見たいものだ。開幕戦鈴鹿2&4の決勝で西ストレートで一気に3台抜いたことも記憶に新しいだけに、今シーズン2勝目、3勝目を狙ってくる。Astemo Honda Dream SI Racingの野左根も中盤まではトップ争いに加わるようになってきており、さらなる進化がうまくいけば最後までワークス勢に食らいついていけるだろう。今回の最終戦は、レース1は14周、レース2は16周とレース1の方が2周短いだけに、展開が変わってくる可能性もある。

今シーズン、表彰台に上がっているのは中須賀、岡本、水野、そしてオートポリスのレース2で3位に入ったJAPAN POST Honda Dream TPの高橋巧の4名のみ。それだけ、3人のファクトリー勢がレベルの高い走りを見せており、キット車で戦うHonda勢の野左根、高橋、SDG Honda Racingの名越哲平、Team ATJの岩田悟、Honda Dream RT SAKURAI HONDAの伊藤和輝、DUNLOP Racing Team with YAHAGIの長島哲太、TOHO Racingの清成龍一、スズキの雄・津田拓也もレベルアップしてきているが、その先を行っている状態だ。その差は縮まってきているが、今回の最終戦でも、ファクトリー勢がレースをリードしそうだ。

スポット参戦で注目は、鈴鹿で速さを見せる日浦大治朗がHonda Dream RT SAKURAI HONDAからエントリー。また、鈴鹿8耐でチームを牽引した渥美心もYOSHIMURA SERT MOTULから参戦。開幕戦鈴鹿2&4では表彰台まで、あと一歩というところで転倒と苦汁をなめただけにリベンジを狙う。また、KRP SANYOKOUGYO & RSITOHから柳川明が登場。今シーズンはケガに泣かされた鈴鹿だけに、思い切り走って有終の美を飾りたいところだろう。

勢いのある岡本に対し、多くの引き出しを持つ中須賀が、どう戦うかがポイントとなるだろう。まずは、土曜日に行われるレース1の行方をしっかりチェックしよう!

ST1000/600も波乱の予感に

ST1000クラスは前戦の岡山でSDG Team HARC-PRO.の國井勇輝がAstemo Honda Dream SI Racingの羽田太河とのバトルを制し優勝でチャンピオンを決めた。今回も羽田がスポット参戦をすることから國井とのバトルが予想される。Kawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介、TOHO Racingの國峰啄磨、MOTOBUM HONDAの荒川晃大と伊藤元治、DOG FIGHT RACING JDSの豊島怜、AKENO SPEED・RC KOSHIENの井手翔太、Astemo Honda Dream SI Racingの作本輝介、唯一アプリリアを駆るTeam TATARA apriliaの和田留佳などが上位を狙う。

ST600クラスもSQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTEの阿部恵斗が前戦で2年連続チャンピオンを決定した。ここまで全戦全勝を飾っており、今回の鈴鹿でも優勝し、2006年にGP250クラスで横江竜司が達成して以来となる全勝チャンピオンとなるか!? と思われたが、10月18日にチームが解散を発表。阿部の最終戦欠場が決まってしまう。

今シーズン最後の優勝の座を狙うのは、前戦で阿部とトップ争いを繰り広げたが、不完全燃焼に終わったAKENO SPEED・MAVERICKの伊達悠太がホームコースでもある鈴鹿で悔しさを晴らしたいところ。TEAM KENKEN Ytchの長尾健吾も今季初優勝を狙ってくる。また、前戦は他車に追突されリタイアとなったMOTOBUM HONDAの鈴木光来、速さを身につけてきたTN45withMotoUP Racingの藤田哲弥、ケガの癒えていないJAPAN POST Honda Dream TPの小山知良などもシーズンを締めくくりたいところだ。

J-GP3クラスは尾野弘樹若松怜が一騎打ち!

そして、こちらもタイトルが決まっていないJ-GP3クラスは、4年連続チャンピオンを狙うP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹とJAPAN POST docomo business TPの若松怜が一騎打ち。その差は2ポイント! と前でゴールした方がチャンピオンというシンプルな状況で最終戦鈴鹿を迎える。ここまで尾野が3勝、若松が2勝と、ほぼ互角の成績を残してきている。前戦では、木内尚太が勝敗を左右する存在になっていただけに今回も尾野と若松のタイトル争いに影響を与えそうだ。

暫定ランキング4位以下も僅差となっており、これをリードしているのがJAPAN POST Honda Dream TPの岡崎静夏で44ポイント。シーズン後半戦に入り、安定した速さを見せており初表彰台を狙ってくる。これを1ポイント差で追うのがKTMを駆るTEAM NAOKO KTMの高杉奈緒子だ。速さはあるだけに、最後までトップ争いに絡むアベレージが欲しいところだろう。そして暫定ランキング6位につけているのがMARUMAE MTRの徳留真紀だ。徳留は、今シーズンでフル参戦を終えることを表明。国内外を舞台に長年走り続け、2度全日本チャンピオンにも輝いた。ひと区切りをつけるベテランライダーがベースを置く鈴鹿で最高のレースを見せたいところだろう。

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