『DUCATI Team KAGAYAMAインサイドレポートVol.3 黒船、鈴鹿に襲来』

「あの時、涼のケツを叩いて、お前行けよって言えばよかったのかなぁ」
 鈴鹿8耐が終わり、しばらく経った暑い筑波で、加賀山の口から再びこの言葉がこぼれた。

 記録的な猛暑が続く三重県鈴鹿サーキット、加賀山就臣監督が率いるDUCATI team KAGAYAMAの挑戦もいよいよ8耐決勝ウィークに突入した。DUCATI team KAGAYAMAは発足時に鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦を表明、ドゥカティパニガーレV4Rファクトリーを耐久仕様に仕上げ、ライダーは水野 涼、ハフィス・シャーリン、ジョシュ・ウォータースの3名。ドゥカティコルセから責任者のパオロ・チャバッティも来日した。

8耐の事前のテストでもトップタイムをマーク。ドゥカティは燃費が悪いのでは? エンジンはもつのか? と、色々な声が聞かれたが、決勝ウィークの計測でも、水野、ハフィスがクラストップタイムをたたき出すなど、耐久仕様のドゥカティパニガーレV4Rの仕上がりは良く、注目の的であった。
だがなにもかも手探りのドゥカティでの耐久1年目なのだ。

土曜日のピット作業でリアタイヤ交換に問題が発生。オリジナルのパーツに不具合が出てしまい、決勝での最悪の事態を考え、時間はかかるが確実な方向にシフトする。
「リアタイヤのパーツを、一度手で回してから締め上げるという、元の仕様に戻したんだ。それにクイックチャージも変更して遅くなった。そこで問題が出ていなかったらもしかしたら決勝でスタックさせて大損していた可能性もある。アレが使えていればピット作業が14〜15秒でいけたのだけどね」と、加賀山。

■文・写真:楠堂亜希

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情報提供元 [ WEB Mr.Bike ]

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