9月1日(日)、埼玉県川越市にあるモトクロスの聖地 モトクロスヴィレッジにて開催された「X-OVER(クロスオーバー) VMX CHAMPIONSHIP」に参加してきました。今日はその様子をレポートします!

泥だらけのコースを走るビンテージバイク

8月末に「超ノロノロ」台風10号が九州に上陸。。。その後も迷走しながら西日本に数日停滞する。
遠く離れた関東でもこの影響は大きく、大雨による土砂崩れや河川氾濫が発生し、開催地 埼玉県川越市では一部エリアで緊急安全確保が発令される事態に。
イベント開催が危ぶまれましたが、台風の進路変更によりレース当日の天気予報から雨マークが消え、決行!

ただしコースはドロドロぬたぬたのハードマディ(Hard Muddy)
そんな悪路の中を走ると・・・バイクが泥だらけになることはもちろん、乗車している本人も泥だらけ!

何故かって??
前を走るバイク後輪が撒き散らす泥アタックを顔面で受け止めながら走るからです笑

どのクラスのレースを見ていても

・ハンドルとられる
・後輪滑りまくる
・沼にハマる
・坂登れない
・泥アタックで痛いし前が見えない

という、もはや罰ゲーム!?
故に、転倒するバイク、身動きが取れなくなるバイクが続出するという、波乱の展開に!

尚、私ももれなくリタイヤ。。。(原因不明ですが、吹け上がらなくなりジャンプ台の坂を登れず)

そんな悪条件にも関わらず、完走し表彰台に立った皆さんにはアッパレです!

昨日の敵は今日の友!レースが育む絆!

草レースとは言え、みんな本気の車両を持ち込み、日々の闇練の成果を出し切るべくレースに参加されています。スタート地点に立ち、カウントダウンが始まると目の色がかわり、勝ちに来る。そう、ガチレースです。
よって、同じクラスで走るメンバーは敵!走るからには少しでも速くなりたいし、1人でも多く抜きたいし、勝ちたい!
最遅の私ですらそう思うんですから、速い皆さんにとってはその100倍くらい想いが強いはず!

ここで今回の泥レースに話を戻します。
前述の通り、転倒者や泥にハマって身動きがとれなくなる車両が続出した今回のレース。
コース外に出ようとしても、軽い車両ですら1人では動かせない。そんな時、イベントスタッフはもちろん、参加者も駆け寄り一緒にバイクを救出する。
そんな姿を見て感じたこと。

・レースが始まれば隣のライダーは敵
・走り出すと共通の敵は泥
・泥に負けるとライダー同士で助け合う
・レース後はみんなで泥試合(使い方が違うか笑)を笑いながら振り返る
・そしてライダー同士の絆が更に深まる

ビンテージモトクロスは単なる旧車イベントではなく、モータースポーツ。そう、スポーツなんだ!
今回の泥レース、私自身も出場し、半泣きになりながら走るなど、めちゃくちゃ大変でしたが、改めてスポーツの素晴らしさを実感し、青春時代を思い出すことが出来ました。

中学時代は野球部。卒業後は特に何もスポーツをしていなかったゴリゴリ文化系の私にとって、ここ20年以上はスポーツとは無縁の生活。
40代前半にして、こんな素晴らしい気持ちを思い出せたこと、仲間と共に気持ちの良い汗をかけることをとても嬉しく思っています。
ビンテージモトクロス、やってて良かった!

ビンテージモトクロスとは?

そもそも、皆さん、ビンテージモトクロス(VMX)をご存知でしょうか?
一般的にビンテージモトクロスとは60~80年代に発売されたリヤサスペンションがツインショック車両を指す。
オフロードバイクやモトクロッサーが中心だが、カブのようなビジネスバイクをモトクロスカスタムするケースも。
その古い車両をチューンナップし、その年代を感じさせるファッションを身にまとい、カッコ良く走るモータースポーツ。それがビンテージモトクロスレース!

普通のモトクロスとの違いは
・車両が古く機能的でないためダートを走るのはまぁまぁ大変
・転んだらだいたいどこかが壊れる
・壊れたら部品が出なくて困ること多々
・ファッションがレトロでオシャレ
・レアな車両も出場しておりビンテージバイク好きにとっては眼福
(みんなの単気筒調べ笑)

どうでしょう?ビンテージモトクロスに興味湧いてきましたよね?笑

X-OVER VMXとは?

今回はたまたま泥レースだったX-OVER(クロスオーバー) VMXですが、このイベントは川崎市のビンテージトライアンフ専門店「Docklands Speed Shop」代表である石神さんが2021年に立ち上げたビンテージモトクロス(VMX)イベントです。

「私が草レースを始めたイングランドと比べると日本のビンテージバイク草レースシーンの規模は極めて小さい。業界全体でみても日本には四大バイクメーカーがあるにも関わらず、(イングランドと比べると)バイク乗りの社会的地位が高いとはいえず、バイク人口の先細り感は否めない。ここを何とかしたい!」という熱い気持ちで話してくださった石神さん。

X-OVER立ち上げにあたっては
「ビンテージバイク草レースの敷居の高さ、しがらみ、世代、厳しいレギュレーション・・・そういった垣根や慣習、先入観を飛び越えて好きに楽しもう!そういう想いを込めてX-OVER(クロスオーバー)と名付け、スタートしました。」
モトクロス(MX、MOTO X)のX(クロス)と掛けた素敵なイベント名ですね!

その想いの通り、初心者クラスを設けられたり、女性・シニア・キッズは半額!、車両の貸出、レースだけでなく走行会多め、安全運転レッスン等、「興味があるけど参加したことがなく不安!」という方でも参加しやすい施策を導入し、ビンテージモトクロスの間口を広げる活動をされています。

ビンテージ草レース、ビンテージモトクロスにご興味ある方は、是非X-OVER VMXのInstagramにアクセスしてみてください!
一緒にダートを走りましょう!

 

X-OVER VMX
https://www.instagram.com/xover_vmx_japan

みんなの単気筒
https://www.instagram.com/minnano_tankito

(旧車モトクロッサーでレースに出よう! X-OVER VMXチャンピオンシップレポート)画像ギャラリー (28枚)

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