シリーズ第3戦SUGOラウンド(5月25日・26日)に向けた公開テストが5月14日から3日間の日程で行われた。初日、2日目は快晴だったが、3日目は朝から雨模様となりウエットコンディションとなった。

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公開テストトップタイムはYAMAHA FACTORY岡本!

結果的に3日間のトップタイムはYAMAHA FACTORY RACING TEAMの岡本裕生が記録した1分25秒954。ロングランも行い、その20周目に1分25秒991をマーク。得意としているSUGOで驚異的なアベレージタイムを記録した。昨年、岡本はSUGOで中須賀克行を破り、JSB1000初優勝を達成。ここ2戦は、今ひとつ攻め切れていない状態が続いていただけに、今回のレースにかける意気込みは並大抵ではない。

「チームのおかげでレースペースは確実に去年より速く走ることができています。もう少しレースでセットを詰めて、自分自身で上げていける場所もあるので、予選はみんなタイムアップしてくるはずです。ただ、あくまでレースで勝つことが一番重要なので、しっかりアベレージを上げていきたいですね」と岡本。

水野はDUCATIにて初のSUGO&ウェットコンディション

一方、今シーズン、全日本ロードレースで最大の注目を集めていると言っても過言ではないDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼は、初日の4メーカー枠は走ることができないため、2日目、3日目の参加となった。

水野にとって初日となったテスト2日目に1分26秒123までタイムを縮めた。ドゥカティでSUGO初走行、さらに2日目は、45分のセッションが2本しかないにも関わらず、このタイムをマーク。3日目がドライだったら岡本のタイムを上回る可能性は高かったが、ウエットとなったため、それは叶わず。それでもドゥカティでウエットを走ったことも初めてだったため、それはそれで手応えを感じ、SUGOのレースはもちろん、鈴鹿8耐やシーズン後半戦に向けても有意義なテストになったと語っていた。

「SUGOはレイアウト的に苦戦するかと思ったのですが、走って見るとハンドリングも軽くて、むしろ合っていると思いました。テスト初日のみんなのタイムを見て1分26秒5までいけばいいかと思っていたのですが、1分26秒1までいけましたし、雨は初めて走りましたがウエットでの感触もよく、レースはドライでもウエットでもいける自信がつきましたね」と水野。

ここまで開幕3連勝を飾っているYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀は、1分26秒316で3番手タイムだったが、まだまだ余力は残しているだけに、今回もヤマハファクトリーVS水野+ドゥカティがハイレベルな戦いを繰り広げそうだ。

コースレコードは、2019年に高橋巧がマークした1分25秒641。前戦に続き、公式予選はコースレコードを更新する戦いになる可能性が高い。こちらも要チェックだ。

Honda勢にも注目!転倒のDUNLOP長島はレースウイークまでの回復に期待

Honda勢では、公開テスト初日にトップタイムを記録したAstemo Honda Dream SI Racingの野左根航汰が調子を上げてきている。SUGOを得意とするHonda Dream RT SAKURAI HONDAの伊藤和輝も安定した速さを見せていおり、レースをかき回す存在になりそうだ。DUNLOP Racing Team with YAHAGIの長島哲太は、3コーナーでハイサイドで転倒。幸い骨折はなかったが、身体のダメージがあるため、レースウイークまでに、どこまで回復するかがカギとなりそうだ。また、開幕前のテストで負傷したTOHO Racingの清成龍一が復帰戦。JAPAN POST Honda Dream TPの高橋巧は初日の1本目ではトップタイムをマーク。走り始めはよかっただけにレースウイークでどこまで詰めてくるか!?

スズキの雄、AutoRace Ube Racing Teamの津田拓也も自己ベストを更新しており、どこまでトップに迫ることができるか注目したいところだ。

ST1000、ST600、J-GP3も波乱の予感

ST1000クラスは、SDG Team HARC-PRO.の國井勇輝が好調をキープ。今回より2024年型Honda CBR1000RR-Rとなり、公開テストでは慣らしからスタートしながらも、他のライダーをリードする走りを見せた。総合トップは、Kawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介が非公式ながらコースレコードを上回る1分27秒966をマーク。國井は1分27秒972で2番手となったが、好アベレージを記録。岩戸は、初日に転倒があったためロングランができていないのが不安要素だが、レースウイークでセットを詰め國井とトップ争いを繰り広げたいところだ。3番手タイムのDOGFIGHT RACING JDSの豊島怜も自己ベストを更新する速さを見せており、初表彰台はもちろん、トップ争いに加わりたいだろう。TOHO Racingの國峰啄磨、MOTOBUM HONDAの荒川晃大、Astemo Honda Dream SI Racingの作本輝介も上位に来るだろう。

ST600クラスは、squadr atigre tairapromotoの阿部恵斗が、ただ一人1分29秒台に入れる1分29秒692をマークし、アタマ一つ抜きん出ている。2番手以下は僅差で続き、激戦が繰り広げられそうだ。SUGOラウンドは、ST600クラスも2レース制となるだけにタイトルを争う上で重要なラウンドとなる。

J-GP3クラスはドライではTeam Plusoneの木内尚汰が、ウエットではMARUMAE DreamKitakyushu CPARISの大田隼士がトップタイムをマーク。ウエットでは転倒者が続出しただけにレースウイークのコンディション次第では、今までと違う展開もありそうだ。

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