
レース概要
■日時:2024年4月13、14日
■場所:モビリティリゾートもてぎ(4.801km)
■天候:晴れ/曇り
■観客数:土曜:5,600人、日曜:7,600人
■監督:加賀山就臣
■ライダー:#3 水野涼
■リザルト:【レース1】予選グリッド2位、決勝2位、決勝2位 【レース2】予選グリッド1位、決勝3位
レース レポート
DUCATI team KAGAYAMA 2レース開催で両レースともに表彰台
全日本ロードレース第2戦「MFJスーパーバイクレースinもてぎ」は土曜と日曜にそれぞれ15ラップ、20ラップのレースで開催された。事前に行われた2日間のテストでは総合のトップタイムを記録し、DUCATI team KAGAYAMAは大きな可能性をもってウィークに挑んだ。
2レース開催により、土曜日の午前中に40分間の計時予選が行われ、水野涼はもてぎのコースレコードを更新し1,46.692をマークする。ヤマハファクトリーがそれを上回り2番手となるも、セカンドベストタイム1,46.777を記録、アベレージの良いタイムでの走行でレース1はセカンドグリッドからのスタート。レース2はJSBクラスではドカティ初のポールポジションを獲得しファーストグリッドからのスタートとなった。
土曜の午後に行われた決勝レース1は15ラップ。ホールショットを決めた水野だが直後の混乱で一旦は2番手に後退。そして2ラップ目に入ったストレートで再びトップに立つ。真後ろにヤマハファクトリーのチャンピオン中須賀を従えてトップを走行。1分47秒台と昨年より1秒ほど速いラップを刻んでレースを展開、後続を引き離して2台の争いになる。
中須賀を抑えトップを走行つづけた水野だが、11ラップ目に前を許してしまう。レース後半にそなえてタイム的にはまだ余力を残していた水野、中須賀の背後につけ挽回を狙うが抜くまでには至らず僅差で2位チェッカー。
日曜日はウィークで1番気温も上がり、25度以上と初夏を思わせる暑さで昨日より5ラップ多い20ラップの決勝。路面温度も上昇し、DUCATI team KAGAYAMAとして始動してから1番気温が高く、経験のないコンディションでのレース本番を迎えた。
ポールポジションからのスタートとなった水野だったが、レース早々に他車のクラッシュにより赤旗中断になり、仕切り直しのレースでスタートに失敗、オープニングラップを5番手で戻ってくる。水野は2ラップ目のダウンヒルストレートで長島をパスして4番手に、3ラップ目に野左根をオーバーテイクし3番手に上がるが、その時点で逃げ切り体勢のヤマハファクトリー2台とは3秒の差が開いていた。ペースの上がらない水野は後続を引き離して3番手をキープする。
後半には更にタイムを落とすことになったが20ラップを消化し3位でチェッカー。悔しいレースになったがDUCATI team KAGAYAMA3レース連続の表彰台を記録した。
加賀山就臣 監督 コメント
予選もセカンドベストを記録し、勝ちにより近づいたウィークでしたが、レース1に関してはレース戦略の部分で中須賀に届かなかった。ラストスパートのところで水野も余力を残していたが、相手の余力のほうが大きかった。2位は嬉しいが超えなければいけない壁は高い。レース2ではポールポジションからスタートが出来たが水野のスタートの精度がまだ完璧ではなく出遅れてしまい、リカバリーをする間に離されてしまいました。
そして、日曜日のレース2・我々チームのデータ不足により補正したセッティングをライダーに渡せなかった。想定以上に高温になったコースに対応出来ず、想定したペースに持っていけなかったのが1番の敗因です。これからどんどん気温も暑くなるので、今日のデータをしっかり解析して次戦に生かします。
今回もたくさんのファンがサーキットに訪れてくれ、また多くのスポンサーのご支援をいただき、DUCATI team KAGAYAMAの戦う姿を多くの方々にアピールすることができました。前の壁は高いですが、簡単ではないがだからこそ挑む勝ちがあります。戦略も考え直して、次に挑みます。
水野涼選手 コメント
レース1では、負けてしまったことは悔しいですが、マシンの仕上がりもよく気持ちよく走れていたと思います。ヤマハファクトリーについていくことはできましたが抜けるまでの余裕はありませんでした。ですが、決勝で初めてヤマハの後ろを走ったことで自分達のウィークポイントもわかり、レース2に向けてアジャストしていったのですが、スタートで出遅れてしまったことと、ペースを挙げられない状況だったので苦しいレース展開になってしまいました。ただ、開幕戦鈴鹿や昨日のレースではトップ争いをするポテンシャルはあったので、今日のレースが全てではない。次のSUGOまで時間があるので、しっかり問題を見つけて次のSUGOこそは勝ちたい。
今回も、開幕戦につづいてピットウォークや応援席に多くのファンの方が来てくださり、またコースサイドでドゥカティの旗を振ってくれるのが見えました。皆様の応援が凄く力になっています。絶対に勝ちますのでサーキットにきて一緒に戦ってください。
GALLERY
【画像】DUCATI team KAGAYAMA 2レース開催で両レースともに表彰台 (9枚)この記事にいいねする