
Webikeもサポートする「日本郵便HondaDreamTP」全日本ロードレースレポートをお届けします!
目次
2024MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦SUZUKA2&4RACE
2024年3月9日(土)
公式予選天候:晴れコース:ドライ
2024年3月10日(日)
決勝天候:晴れコース:ドライ
三重県・鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
観客動員数:33,000人(2日間合計)
JSB1000
#33高橋巧
予選:7番手(2'07"389)決勝:5位
日本郵便HondaDreamTPが最高峰のJSB1000クラスに進出!
全日本ロードレース選手権開幕戦が3月9日(土)・10日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで開催された。2月23日(金・祝・ふみの日)にレース体制発表会とT.Proファン☆フェスタを日本郵便株式会社川崎港郵便局で行い、2月26日(月)・27日(火)と開幕戦事前テストでニューモデルとなった2024年型HondaCBR1000RR-Rをシェイクダウンした。
チームとして初めて最高峰のJSB1000クラスに高橋巧を、用意するものも多々あり、新車のデリバリーも直前となったことから準備に追われた。開幕戦は、4輪のスーパーフォーミュラと併催の2&4レースのため、全日本ロードレースはJSB1000クラスのみの開催となったが、例年より約1カ月早い開幕は、スケジュール的に楽ではなかった。
事前テストは、気温が低く、冷たい強い風が吹いていたこともあり、多くの転倒者を出した。高橋もテスト初日に130Rでグリップを失い、あわやという場面はあったが、何とか無転倒で乗りきったものの、難しいコンディションということもあり、ニューマシンのセットアップは思うように進めることができていなかった。
迎えたレースウイークも木曜日から特別スポーツ走行があったものの、気温は上がらず、コンディションを確認しながらペースを上げていった。金曜日の走行で2分07秒台を記録したが、マシンの仕上がり具合は、まだまだ戦える状態ではなかった。
開幕戦は5位!
土曜日は、30分間の公式予選が14時10分から行われる予定だったが、直前に雪混じりの霙が降ったこともあり、コースコンディション不良からキャンセルという判断がくだされる。このため、予選グリッドは金曜日のタイムで決まることになり、高橋は7番手グリッドからスタートすることになった。
14周で争われる予定だった決勝は、荒れた展開となっていく。青空のもとスタートが切られると、高橋はやや出遅れ8番手で1コーナーをクリア。そのままオープニングラップを終え2周目に入っていく。その後、3周目の最終コーナーで転倒があり赤旗が提示され、レースは仕切り直しとなる。
2度目のスタートでも、やや高橋は出遅れてしまい、オープニングラップは10番手で戻ってくる。序盤は、ペースを抑えていた高橋だったが、レース中盤から追い上げを開始。8周目の西ストレートから130Rで野左根選手をかわし7番手に浮上。さらに9周目には、津田選手もかわし6番手に上がると、10周目に前を走っていたライダーが転倒し5番手に浮上。しかし、このアクシデントでセーフティーカーが導入されると、そのまま赤旗が提示されレースは終了。開幕戦は5位という結果となった。
コメント
高橋巧選手
「HondaCBR1000RR-Rがニューモデルになったことと低温のコンディションもあり、走行する時間があったわりには、予想以上にセットアップに時間がかかってしまいました。
まだまだ満足できる状態には、ほど遠いので、チームと共に、いいマシンに仕上げていきたいですね。このチームで初のJSB1000クラスのレースになりましたが、満足できる結果では決してないですし、ここから這い上がっていきます。
チームのみんなが真剣に結果を出すために頑張ってくれているので、結果で応えられるように全力を尽くします。次戦もてぎは、ボク以外にも4選手が日本郵便HondaDreamTP、日本郵便docomobusinessTPから参戦するので応援よろしくお願いいたします」
チーム運営:株式会社ティー・プロ・イノベーション代表取締役手島雄介監督
「日頃よりご支援いただいております日本郵便株式会社、HondaDrem、NTTコミュニケーションズの皆さまをはじめ、多くのスポンサー様に御礼申し上げます。
まずは昨年の最終戦鈴鹿MFJ-GPからこの開幕戦に向けて、最高峰JSB1000クラスにステップアップするためにご理解とご協力をいただいた関係各位の皆様とバイクを一生懸命に作ってくれたスタッフに本当に感謝いたします。
今回は2&4ということでタイムスケジュールの変更や土曜の予選で霙が降るなど通常とは全く異なる状況下となりました。ライダーは集中力を保つのが難しかったと思います。
その中でも高橋選手に課せられていた役割は、ゼロの状態から一割二割と情報を増やしていくことでした。アクシデントを起こさずに、安全を最優先する中でどれだけのことができるのかを試すことが一つの目標でした。その上でしっかりと走り切って開幕戦5位という順位は今の我々のポジシ
ョニングの把握ができたことは大きいです。
"チーム高橋"のOneTeam力が光った大会になり、彼らの努力が形となり反映されたと思います。
この開幕戦でも多くの日本郵便の社員の皆様を始め、日本郵便HondaDreamのファンの皆様にお会いできたことは、とても嬉しかったです。第2戦もてぎ大会は全ライダーが合流します。OneTeamの力も、さらに発揮できると思いますので、ぜひサーキットへお越しいただけましたら幸いです。サーキットで皆様をお待ちしています」
ティー・プロ・イノベーション
【画像】日本郵便Honda Dream TP 2024MFJ (9枚)この記事にいいねする