
レース概要
■日時:2024年3月10日
■場所:鈴鹿サーキット国際レーシングコース(5,821m)
■天候:晴れ
■観客数:土曜:13,000人、日曜:20,000人
■監督:加賀山就臣
■ライダー:#3 水野涼
■リザルト:予選2位、決勝2位
レース レポート
DUCATI team KAGAYAMA 初戦で2位表彰台を獲得!
DUCATI team KAGAYAMAの初戦となる MFJ全日本ロードレース選手権第1戦「NGKスパークプラグ鈴鹿2×4レース」が鈴鹿サーキットにて開幕した。
全日本の開幕戦として通常より1ヶ月ほど早い開催となったうえに寒気の影響を受け、決勝日の気温は最高9度と、ウイークを通じて冷え込み、低温の影響で転倒の多いレースウィークとなったが、DUCATI team KAGAYAMAは、開幕までの準備期間が短いなか、チーム総力により開幕戦の初陣を表彰台で飾った。
DUCATI team KAGAYAMAは、開幕1週間前に行われた2日間のテストでパニガーレV4Rファクトリーをシェイクダウン。レースウィークは木曜日から走行、決勝にむけてのセットアップが進められ、金曜に行われたARTスポーツ走行では水野涼が全体の2番手タイムの2,06.072を記録した。
土曜日は30分間の計時予選が予定されていたが、朝から強風が吹き、セッション直前には雪がちらつくという悪天候と、低温による路面の影響を鑑みてコースイン直前に予選がキャンセルされた。決勝グリッドは前日のART走行の総合結果から判断され、水野は前日のタイムから2番手グリッドを獲得、フロントローからのスタート。
決勝は晴れ。14ラップのレースは水野が抜群のスタートを決めホールショット。一旦は他車を前に出すもホームストレートで見事なオーバーテイクを見せトップに立ち2番手以降を引き離すかたちで4ラップ目に入ったところ、後方での転倒によりレースは中断。全車が3ラップを消化していなかったためレース自体が無効になり、規定により同周回数の14ラップでやり直しとなる。
再開された決勝レース、水野はオープニングラップのバックストレートでドゥカティの性能をフルに発揮、前の3台をパスしてトップで最終コーナーを立ち上がってきた。背後にヤマハファクトリーの中須賀を従えた状態での2台のハイペースなトップ争いは、3番手以降と距離を空け、予選アタックより速い2分5秒台を記録。7ラップ目に一旦トップを譲ってしまうが、水野は中須賀の背後で仕掛けるタイミングを探っていた。レースは残り5ラップ、前に出るチャンスをうかがっていた矢先、転倒車によりセーフティーカーが介入してしまう。レースは再開されず11ラップで赤旗が提示されそのままの順位で終了し、2位表彰台を獲得となった。
加賀山就臣 監督 コメント
昨年から企画がスタートし、開幕を迎えることができました。マネージャー、チームスタッフのみんなに感謝、そしてドゥカティコルセの多大な協力と、応援者の皆様に感謝いたします。
開幕前テストでは走行ができるかどうかも微妙なパーツの段取りでしたが、メカニックたちは完璧な仕事をこなしてくれ、エンジンがかかって全てが機能したパニガーレという車両のベースの高さを感じていました。レースウィークはトラブルもあり、水野にストレスを与えてしまったかもしれませんが、乗り切って表彰台を獲得できました。水野の頑張りでトップを快走し、後半にもう一度巻き返そうと思ったときの赤旗中断なので、2位でも100%嬉しいことですが、赤旗終了直後、悔しさがまさってしまった。久しぶりにレースで悔しい思いをした。
初戦を表彰台で終われたこと、勝てそうな可能性をお見せできたことは、チーム、スタッフの頑張りとして100点だったと思います。次戦のもてぎはヤマハファクトリーに勝てるようにDUCATI team KAGAYAMA一丸となって進めていきたいと思います。応援、サポートありがとうございました。
水野涼選手 コメント
先週のテストでシェイクダウンしデータ取りに専念し、今週からレースに向けてのセットアップを進めていきました。初日の木曜は自分のホンダの考え方、チームのスズキ流の作り方、ドゥカティを知っているエンジニアの間で考え方が違い、合わせるのが難しかったのですが金曜の午後に良いセットアップが見つかりました。
もちろん開幕戦から優勝は狙っていましたが、レース展開的にトップを引っ張っていくとは思っていなかったのでここまでバイクを作れたことに驚きでした。優勝が見えていただけに悔しい気持ちはあるのですが、100パーセント詰めきれていないなか、開幕戦でこれだけできれば次戦はもっといけるのではないかと思うので楽しみです。
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