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2023 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦 SUPERBIKE RACE in KYUSHU

2023年9月2日(土)
公式予選・ST1000レース1 天候:曇り コース:ドライ

2023年9月3日(日)
決勝・ST1000レース2 天候:晴れ コース:ドライ

大分県・オートポリス(1周=4.674km)
観客動員数:6800人(2日間合計)

ST600

#2 小山知良 
予選:11番手(1'53"920)/決勝:DNF

ST1000

#3 高橋裕紀
レース1:予選:9番手(1'51"582)/決勝:6位
レース2:予選:5番手(1'51"590)
決勝:4位

#36 高橋 巧 
レース1:予選:8番手(1'51"571)/決勝:5位
レース2:予選:7番手(1'51"649)/決勝:5位

J-GP3

#14 岡崎静夏 
予選:13番手(2'00"375)/決勝:11位

#7 若松 怜
予選:9番手(1'59"593)/決勝:4位

表彰台まであと一歩。小山は不運なクラッシュ

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阿蘇の雄大な自然の真っ只中にある大分県・オートポリスで全日本ロードレース選手権第6戦が開催された。

日本郵便Honda Dream TPにとっては、今回がシーズン後半戦のスタートとなるレース。

ST1000クラスは、2レース制となっており、少ないレース数で争われているだけにシーズン全体の流れを考えても重要なラウンドとなる。

このインターバルで高橋巧はTeam HRCから、小山知良と高橋裕紀はTeam ATJから鈴鹿8耐に参戦した。

また岡崎静夏もTeam ATJのクルーとして参加し、ピット作業ではフロントアクスルを締める重要な役割を果たした。

 

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前週の事前公開テストが、久しぶりにST1000仕様のマシンに乗った高橋裕紀と高橋巧は、マシンのフィーリングを確認しながらセットアップを進めていく。

高橋巧は、オートポリスを走るのも4年振りとなり徐々にペースを上げていったが、ニュータイヤでうまくタイムを出すことができないでいた。

事前テストでのベストタイムも、かなり周回を重ねたタイヤで出したものだった。

J-GP3クラスの岡崎静夏と若松怜も、タイムが伸び悩んだまま事前テストを終えていた。

レースウイーク初日は、ドライコンディションで始まったが、雨がパラつく中、レッドクロスが各ポストで提示される不安定な天候となった。

午後は雨が中途半端に降ってしまい、ほとんど走れず終い。

少しでもマシンセットを進めたい各ライダーは、空を見上げながら雲の行方を追っていた。

12周で争われたST1000クラスのレース1

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土曜日は、雲間から青空も見え天気は回復方向となっていた。

各クラスの公式予選とST1000クラスのレース1が行われた。

まずJ-GP3クラスの予選では、セッション序盤に若松が1分59秒593をマーク。

終盤にさらにタイムを詰めるべくアタックするが、ミスがありタイムを更新できず9番手。

岡崎も自己ベスト更新することを目標の一つにしていたが、そこまで届かず13番手。

マシンセットは進んできており、得意のスタートを決めてトップグループについていきたいところだった。

ST600クラスの小山は、思ったよりもタイムを出すことができずに11番手。

ST1000クラスは、高橋巧がレース1は8番手、レース2は7番手、高橋裕紀は、マシンセットをリセットしたこともありレース1は9番手と、やや遅れてしまう。

セカンドラップタイムでは5番手とレース2はセカンドロウを確保していた。

 

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12周で争われたST1000クラスのレース1。

オープニングラップは高橋裕紀が6番手、高橋巧が8番手につけ、周回数が短いだけに早くポジションを上げていきたいところだった。

高橋巧は、2周目に1台、3周目には高橋裕紀の前に出ると、さらに前を走る前田選手を5周目にパスし5番手に浮上。

トップグループを追うが、すでに差が開いていた。

高橋裕紀も1台をかわして6番手に上がると1分51秒台にペースアップ。

高橋巧は5位、高橋裕紀は6位でチェッカーフラッグを受けた。

高橋裕紀は4位でチェッカーフラッグを受けた。

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レース2は、レース1より3周多い15周で争われた。

ここでは大幅にセットを変更した高橋裕紀が好スタートを見せ3番手で1コーナーに進入。

ヘアピンで1台にかわされ4番手でオープニングラップを終える。

2周目に榎戸選手にかわされ5番手に下がるが何とか食らいついていく。

一方、高橋巧は9番手から着実に追い上げ4周目には6番手につけていたが、5周目にオーバーランがあり11番手までポジションを落としてしまう。

そこから再び追い上げ、最終ラップに1台をかわし、終わってみれば、またも5位という結果だった。

高橋裕紀は、その前の4位でチェッカーフラッグを受けた。

若松が惜しくも4位!

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ST600の小山は、朝のウォームアップ走行で変更したセットがいい方向にいき、決勝での追い上げを狙っていたが、オープニングラップに他車の転倒に巻き込まれてしまい悔しいリタイアとなってしまう。

両肩を負傷してしまったが次戦の岡山に気持ちを切り換えていた。

J-GP3クラスの若松は、事前テストで初めて走るオートポリスに予選まで苦しんだが決勝ではトップ争いに加わり4位でゴール。

岡崎は5台による激しい8位争いを繰り広げて11位でチェッカーフラッグを受けた。

 

 

各選手の声

ST600クラス #2 小山知良選手コメント

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「朝のウォームアップ走行でマシンがよくなり、いいレースができると自信を持って挑みましたが、1周目で他者の転倒に巻き込まれてしまいました。

視界にない状態でバイクが来たので受け身すら取れず、両肩の胸鎖関節にダメージを負ってしまいました。

さらに肩の古傷などもあり、次の岡山まで時間がないので、なんとか痛みに耐えて頑張ります。

それ以外は元気なので大丈夫です。

今回は反省点が多く、決勝の結果も事前テストからの悪い流れを引きずってしまったことがつながっていると思います。

次戦に向けてはチームで気を引き締め直してテストからいい流れを作りウィークを迎えたいです。

次こそはいいリザルトを出せるように頑張ります。

応援ありがとうございました!」

ST1000クラス #3 高橋裕紀選手コメント

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「このレースウイークは事前テストからチームが色々とマシンのセッティングをしてくれたり、沢山の応援団の方が集まってくれたりと、最後まで諦めないで走った結果4位となりました。

終わってみれば表彰台まであと少しだった悔しいレースでした。

スタートを上手く決め、3番手で1コーナーに入りました。

皆さまの応援がなければそこまで行けていなかったかもしれないです。

少しずつですがバイクも前進してきているので、この流れを次戦の岡山までしっかりと続けていきたいです。

応援ありがとうございました。」

ST1000クラス #36 高橋巧選手コメント

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「手ごたえをつかめたわけではないですが、少しずつマシンもタイヤも理解してきたと思っていた中で、土曜とは異なるコンディションにうまく合わせきれませんでした。

一番の反省点はオーバースピードで止まれずにオーバーランしてしまったことです。

温度も関係していると思いますが、リアのスライドが想像以上に長くスピードが落ちず止まり切れませんでした。

どこのサーキットに行っても熱い応援を送ってくださるファンの皆さまの前で熱い走りを、お見せしたかったのですが・・・

オーバーランした後が一番熱い走りができたと思います。

ここまで結果を残せていないので、今回の悔しさも糧にいいレースをできるように次戦頑張ります。

応援よろしくお願いいたします!」

J-GP3クラス #14 岡崎静夏選手コメント

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「事前テストでは問題がありうまくいかなかったのですが、レースウイークに入ってからはタイムも徐々に更新し続けていました。

しかし自己ベストまで辿り着けなかったという点では課題が残りました。

レースのスタートはまずまずで、トップグループについていきたかったのですが、ブレーキングに課題が残っていました。

次戦まであまり時間はないですが、できることをやって挑みたいです。

今回も遠い関東から九州まで応援に来ていただいた方が多く、赤いTシャツがコースを走りながら見え、優勝したかのような応援を送ってくださり、改めてたくさんの応援をいただいている事を実感したレースでした。

岡山も全力で頑張り結果を出したいと思います。

また応援していただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします!」

J-GP3クラス #7 若松怜選手コメント

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「事前テストから辛い状況が続いていたのですが、その時に比べたらチームのおかげで遥かに成長できたレースウイークだと思っています。

しかしトップ争いをしている以上は皆さまにトップを走る姿や、表彰台に乗る姿をお見せしたかったのですが、前に出る事もできずに4位で終わってしまったのはとても悔しいです。

その後のST600やST1000のクラスにいい流れを作れなかったのは申し訳なかったです。

今回のオートポリスに続き、次の岡山も初めてのコースとなります。

今回の反省はテスト初日のタイムが悪かったことなので、岡山のサーキットを勉強して事前テストに挑みたいと思います。

残り3周でトップグループから離された時に力尽きていましたが、旗を振って応援してくださる皆さまの姿を見て、諦めず最後まで前についていけました。

結果は4位でしたが終わってしまったことなので、気持ちを切り替えます。

今度こそ優勝して、皆様と表彰台に乗れるように岡山で頑張ります。

応援ありがとうございました!」

チーム運営:株式会社ティー・プロ・イノベーション代表取締役 手島雄介監督コメント

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「まず日頃よりご支援いただいております日本郵便株式会社、Honda Dream、NTTコミュニケーションズの皆さまをはじめ、多くのスポンサー様に御礼申し上げます。

今回の九州大会は8耐での高橋巧の優勝のいい流れで後半戦を迎えました。

前半戦で課題となっていたチームのそれぞれのポテンシャルの一体感を生み出すのが今回のテーマでした。

成績としてみれば一歩届かずの結果となってしまい、多くの応援いただいた日本郵便の社員様はじめ支援者の皆様には申し訳なく存じます。

監督という観点からみますとテーマに対しては各クラス前進のあった大会ではあったと思っております。

チームスローガンのONE TEAMの力を残り2戦で成績という形で皆様にお届けできるよう精進して参ります。

今回もありがとうございました。

引き続きよろしくお願い申し上げます。」

ティー・プロ・イノベーション

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