今年も大盛況の中開催が終わった鈴鹿8耐。ヤマハ発動機のマシンは10チームが参戦し善戦した。中でも注目は昨年から引き続いて登場した、ゲーム『アズールレーン』と磐田レーシングファミリー(IRF)のコラボ「#41 IRF with AZURLANE」の「YZF-R1 ESSEX SP」だ。コスプレイヤーもレースクイーンとしてマシンを紹介し、パドックの中でもひときわ目立つ存在感を発揮した。
2019年から続くコラボ企画にゲームファン注目!
『アズールレーン』は2017年から配信が始まったスマートフォン向けアプリで、第一次世界大戦~冷戦までの世界各国の軍用艦を擬人化したキャラクターが人気を集めているゲームだ。ヤマハ発動機とのコラボレーションは2019年に始まり、作中のキャラクター「エセックス」をイメージしたマシン「YAMAHA YZF-R25 エセックスモデル」が東京モーターサイクルショーに展示され、多くのファンが集った。鈴鹿8耐への挑戦は2022年から。ヤマハ社員有志によるレーシングチーム「磐田レーシングファミリー(IRF)」の駆るYZF-R1が「エセックス」仕様でエントリーした。エセックスの所属するユニオンのグラフィック、アメリカ星条旗をイメージさせるトリコロールカラーがインパクト大だ。
今年の鈴鹿8耐2023にも、IRFは「#41 IRF with AZURLANE」として参戦。マシンのグラフィックは昨年度のデザインをベースに、艦船の要素を強めた「YZF-R1 ESSEX SP」として登場した。アンダーカウルには軍用艦に用いられるハルレッドとグレーが用いられ、エセックスの分類記号である「CV-9」をマーキング。カウル、タンクカバー上部には飛行甲板をイメージしたグラフィックが描かれている。
レースでは、鈴鹿8耐初出場の遠藤晃慶選手がファーストライダーを務め、1周目は44番手と順位を落としたが、挽回し31番手までポジションを回復、川名拳豊選手にマシンをつないだ。川名選手は37番手でピットアウトし、同じく31番手へ戻したうえ、続くベテランの澤村元章選手が2分16秒台をマークするなど活躍しつつ、30〜31番手をキープしたまま周回。しかし、マシントラブルが発生し、転倒こそなかったものの緊急ピットイン。44番手でコースに復帰したのち、最後は41位でチェッカーを受けた。
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