2月23日、ふみの日に全日本ロードレース選手権に参戦する「日本郵便HondaDreamTP」が2023年の体制発表会を公式YouTubeチャンネルでライブ配信した。監督の手島代表はチーム発足10周年を「攻め」の年と位置づけ、より強化した体制で臨む。

3クラスにライダー5名体制で各クラス制覇を目指す

日本郵便HondaDreamTPは、T.Pro.Innovationが運営しているレーシングチームで、元レーシングライダーの手島雄介氏が代表を務めている。2018年から活動を開始し、2019年はST600クラスで小山知良選手、2020年はST1000クラスで高橋裕紀選手がチャンピオンを獲得している。

2022年からライダーに岡崎静夏選手を加えてJ-GP3クラスにも進出し、3クラスにライダー3名体制に拡大。さらに2023年にはST1000クラスに高橋巧選手、J-GP3クラスに若松怜選手を加えた5名体制へと「攻め」の布陣を敷いており、3クラス制覇を目指している。

手島監督は「今年はT.Pro.Innovationが発足して10周年になる節目の年なので、改めてチャレンジすることにしました。5台体制にしたのもこれが理由です」と気合十分。4月1日の開幕戦に向けて、メカニックの体制もコハラレーシングとコラボするなど急ピッチで準備を進めている。

右端がチーム監督の手島雄介氏。2009年に全日本ロードレースST600チャンピオンを獲得し、2013年にT.Pro.Innovationを設立した。10周年の2023年はより攻めに徹したチーム体制としている。

ST1000クラス 高橋裕紀選手/高橋巧選手

2020年からSBK、BSBと世界で戦ってきた高橋巧選手(左)が新加入。2020年ST1000チャンピオンの高橋裕紀選手とチーム内バトルに。巧選手は「3年間の海外経験を生かしたい」と語る。

ST600クラス 小山知良選手

2019年以来チャンピオンにあと一歩というところで届いていない小山選手。「40歳のベテランですが、今年は余裕を出さず予選から全力で攻めます!」と、若手と徹底的に争う考えだ。

J-GP3クラス 岡崎静夏選手/若松怜選手

岡崎選手(右)は「今年は30歳になりますが、若手選手に負けないようバトルしたいです」と闘志を燃やす。16歳の若松選手は「後半も離されないようにしてトップ争いしたい」と抱負を語った。

日本郵便 HondaDreamTP 2023年参戦体制

・小山 知良 (ライダー/ST600 クラス参戦)
・高橋 裕紀 (ライダー/ST1000 クラス参戦)
・高橋 巧 (ライダー/ST1000 クラス参戦)
・岡﨑 静夏 (ライダー/J-GP3 クラス参戦)
・若松 怜 (ライダー/J-GP3 クラス参戦)
・手島 雄介 (チーム監督/株式会社ティー・プロ・イノベーション代表取締役)

T.Pro.Innovationはレースに参戦する傍ら、イベント会場では「親子バイク教室」などを開催している。現在18歳以上を対象にイベントボランティア(T.Proボランティア)を募集中。詳細はこちら

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