
レーシングライダー・鶴田竜二が率いてカスタムパーツ開発とレース参戦を行うTRICK STARは、「FIM 世界耐久選手権(EWC)」2023年シーズンより新たに、新チームを立ち上げての参戦を発表した。チーム名は「Team Kawasaki Webike Trickstar(チーム カワサキウェビックトリックスター)」となり、カワサキのトップチーム「Team Webike SRC Kawasaki France」を継いでEWCにフル参戦。タイトル獲得を狙う!

カワサキフランスで知られたSRC KAWASAKIはこれまでに多数の優勝経験を持つ名門チームだが、2022年にチーム活動を休止。2023年は株式会社リバークレインと株式会社モトハウスが共同しチームを立ち上げ、鶴田監督により参戦が引き継がれることとなった。(写真:2022年)
https://news.webike.net/raceinfo/294268/
目次
Team Kawasaki Webike Trickstar 2023年参戦体制
これまで10年以上の間、カワサキのトップチームとしてEWCに参戦を続けてきた「Team Webike SRC Kawasaki France」だが、代表のジル・スタフラ監督が昨年中旬に突然の引退を表明、チーム活動を中止した。これに対し同チームをサポートしてきたTRICKSTAR代表・鶴田竜二がチームを受け継ぎ、新たに「Team Kawasaki Webike Trickstar」として新生。
鶴田竜二が監督を務め、これまでのTeam SRCのテクニカルマネージャー、トーマス・ブディンを中心に日本からサブマネージャーとして中山圭介がクルーを束ねる。マシンはライムグリーンのカラーリングを施した 「Kawasaki Ninja ZX-10RR」を採用。Team SRCが長年使用したゼッケンナンバー “11” で勝利を目指す。
ライダーにはMotoGPの経験を持つランディ・ドゥ・プニエを筆頭に、渡辺一樹、クリストフ・ポンソン、の実力経験共に豊富な3名を起用。新生チームながら、初年度からタイトルを目指して参戦する。
チーム体制
チーム名:Team Kawasaki Webike Trickstar
参戦レース:FIM世界耐久選手権 EWCクラス
ゼッケン:#11 マシン : Kawasaki Ninja ZX-10RR
タイヤ:BRIDGESTONE
【鶴田竜二代表兼監督 コメント】
「これまでKawasakiブランドを背負い世界耐久選手権に参戦してきたTeamSRC監督ジルスタフラ氏が2022年をもって引退する事となり、新たに2023年から私がそのチームを引き継ぐ事になりました。それに伴い新たにフランスに株式会社リバークレインと株式会社モトハウスが共同でチームを立ち上げ私、鶴田竜二が代表兼監督としてチームをまとめ今後のEWC世界耐久選手権シリーズにタイトル獲得を使命とし長期的にフル参戦して行く事となりました。
振り返る事、昨年中旬にジル監督の突然の引退表明を聞き私はとても驚き、次の瞬間にこれまで一緒に戦ってきたチームはどうなってしまうのか?なんとかカワサキの強いEWCチームを存続させる為、ジル監督はじめチームスタッフ、ディスカバリーチャンネル役員フランソワ・リベイロ氏やKawasakiFrance様をはじめKawasakiEurope様、株式会社カワサキモータースジャパン様のご支援とご協力を受け、これまで私達をサポートしてくれたWebike代表の信濃孝喜氏と一緒に今回のプロジェクトをスタートさせる事になりました。ライダーにはランディ・ドゥ・プニエをはじめとした経験豊富な選手を起用しマシンはKawasakiNinjaZX-10RRを用い、新生チームですが初年度からタイトルを目指して戦って参ります。私達TeamKawasakiWebikeTrickstarはタイトルを目指すのは勿論の事、この機会を与えて頂いた事に感謝すると共にEWCをはじめモータースポーツをより盛り上げていけるよう取り組んで参ります。
TRICKSTARレーシングが2013年EWC世界耐久ロードレース選手権ルマン24時間耐久レースに世界一を目指し挑みはじめてから10年が経ちました。これまで栄光と挫折を繰り返す日々を送ってきましたが、振り返れば失敗の方が明らかに多かったと思います。ただその失敗を繰り返し、立ち上がる事で我々は強くなり成長してきていると感じています。今後もEWCに参戦する事で成長しもっともっと強くなり勝ち続けたいと願っております。こうしたチャレンジの場を与えて頂いたEWC、カワサキ、Webikeをはじめ各スポンサー様、各ご関係者様にこの場を借りて心より感謝をお伝え申し上げます。私達の今後の取り組みを通してヨーロッパや日本、アジア、そして今後世界中に耐久ロードレースの素晴らしさが伝わり、発展していく事を切に願っております。」

代表兼監督:鶴田 竜二(日本)
【ランディ・ドゥ・プニエ選手 コメント】
「まず最初に今年もカワサキで戦えることをとても誇りに思いますし、このような機会を与えて頂いたことを心から嬉しく思っています。
自分はMotoGP、EWCとカワサキマシンを長く駆ってきているので、昨年末でSRCがEWCチームを解散というニュースを聞いた時には大きなショックを受けましたが、そのプロジェクトが鶴田氏により引き継がれ、このように素晴らしいチームとして生まれ変わり、新たなチャレンジの場を頂けた
ことに本当に感謝しています。
年齢的にももしかしたらこのチームでのチャレンジが自分のキャリアにおいて最後のチャレンジになるかもしれないので、各レースでの優勝、そしてEWC世界チャンピオン獲得への思いは人一倍だと自負しています。
新生チームでありながら、前監督が残した軌跡をしっかりと引き継ぎ、同じ方向性、同じ目標を継続しながら新たな物を取り入れ、さらに今まで同様にカワサキヨーロッパ、カワサキ本社からの承認も頂きチャンピオンシップを戦えることは勝つための要素として非常に大切な部分であり、我々チームはその必要な要素を全て持つことができたとても戦闘力の高いチームだと思っています。開幕戦までまだ少し時間はありますが、今からルマン24時間レースが楽しみでなりません。」

ライダー:ランディ・ドゥ・プニエ(フランス)
【渡辺一樹選手 コメント】
「新生チームKawasakiWebikeTrickstarに加入することが決まりシーズンに向けてとてもワクワクした気持ちでいます。
2023シーズンこのチームのレギュラーライダーとして、高い実力と経験を持った仲間たちとともに、新たなチャレンジに挑戦します。
鶴田竜二監督と共に新たなチーム。そしてその新たな挑戦を共に戦うライダーとして選んでくれたことを光栄に思います。
久しぶりに乗る「KawasakiNinjaZX-10RR」でTeamSRCが長年使用した「11」のゼッケンナンバーで勝利を目指し、チームには、MotoGPの経験を持つランディ・ドゥ・プニエを筆頭に、クリストフ・ポンソンなど実力と経験に優れた2人と戦います。
自分のこれまでの経験を活かし世界タイトルを獲る強いチームとして一緒に成長し、見てくださる観客の皆さんと感動を共有し楽しんでもらえるレースをしたいと思います。応援よろしくお願いいたします。」

ライダー:渡辺 一樹(日本)
【クリストフ・ポンソン選手 コメント】
「まずEWC選手権でオフィシャルバイクを駆ってチャンピオンシップを戦えるというこの素晴らしいチャンスを与えて下さった鶴田監督とカワサキに心から感謝しています。
自分はフランス人なのでフランスのモータースポーツとして歴史があり人気も高い24時間耐久レースの映像を幼少期からずっと観てきて憧れを抱いていたため、そこに自分自身が参戦できることはまさに大きな夢が叶った思いで、本当に嬉しく思っています。カワサキとチームのために自身のベストを尽くして良い結果を得るために最大限尽力するつもりですし、レースが今から楽しみで仕方ありません。
世界耐久戦には初チャレンジとなり、学ぶことも多いと思いますが、ランディ、渡辺選手という経験を積んだふたりのチームメイトから事前テストでできるだけ多くのアドバイスを享受し、決勝でベストなパフォーマンスを出すことができるようしっかりと準備をしていくつもりです。今回チームメイトとして一緒に戦えるランディは
自分にとってフランス人MotoGPライダーとして幼少期のヒーローでもあり、現在は良き友人として共にトレーニングしたりライディングに関するアドバイスを受けたりしているので、彼と同じチームで戦えることは感慨深く特別な思いでもあります。この感謝の気持ちを、チーム加入へのご協力を頂いた全ての皆様に結果でお返しすることができるよう全力で挑んでいきます。」

ライダー:クリストフ・ポンソン(フランス)
情報提供元:Team Kawasaki Webike Trickstar
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