
■大会名
FIM世界グランプリ MOTO2 第三戦 アメリカズGP
■開催日
予選 2018年4月20日
決勝 2018年4月22日
目次
予選 9列目と10列目を獲得
2018年シーズン第3戦アメリカズGP予選で、NTS RW RACING GPのジョー・ロバーツとスティーヴン・オデンダールは、グリップの低さに苦しみながらも粘り強い努力を続け、27番手タイムと29番手タイムを獲得しました。
テキサス州オースティンの郊外に位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、シーズン全19戦の中でも屈指の難易度で定評のあるコースです。しかも、NTS陣営にとっては初体験の地でもあり、ライバル勢と比較すれば不利な状況は否めません。
今回がホームGPとなるジョー・ロバーツは、地元ファンの応援にも後押しされ、高いモチベーションで今回のレースウィークに臨みました。土曜午後に行われた45分間の予選で、ロバーツは9列目のグリッドを獲得。
チームメイトのオデンダールは10列目のポジションを獲得しました。
両選手とも、日曜の決勝レースで大きく挽回を狙い、上位フィニッシュを目指します。全18周で争われる明日の決勝レースは、午後12時20分(日本時間23日午前2時20分)にスタートします。
【スティーヴン・オデンダール コメント】
予選29位–2分13秒213
今日の予選は、僕とチームの双方にとってとても厳しいセッションになってしまった。明日の決勝レースでは、実戦を通じて多くの選手から学びながら、少しでも前に出られるようにバトルを続け、上位フィニッシュを目指して全力でがんばるよ。
僕自身も、もっとクイックに切り返せるように努力し、マシン面でも午前のウォームアップで最終調整を狙いたい。存分に力を出し切って、決勝を走りきるつもりだ。
【ジョー・ロバーツ コメント】
予選27位-2分12秒518
このコースにピッタリ合ったセットアップを見つけるのに苦労をしていて、苦戦気味のレースウィークになっているのが正直なところだ。コース攻略もまだ完璧ではないので、それが予選結果に現れてしまったね。
難易度の高いサーキットなので、27番手というスタートポジションは決して理想的な順位ではないけれども、決勝直前までチームと一丸になってマシンの改善とフィーリング向上に全力を尽くすよ。僕たちなら、きっと明日はがんばれる。そんな手応えを感じているんだ。
【ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー) コメント】
ジョーは今回がホームグランプリですが、予選は上位陣とタイム差が開き、厳しい内容になってしまいました。
我々は常に少しでも上位を目指して努力を続けています。しかし、今日の予選では、そのひたむきな思いを結果につなげることができませんでした。
ジョーの実力から見るとこの予選位置は不本意なものですが、チーム全員でマシンの改善に全力を注ぎ、日曜の決勝では好リザルトを目指します。当地は難易度の高さで屈指のコースですが、ジョーを応援してくださる地元ファンの皆様のためにも、明日のレースは最高の結果を目指してがんばります。
スティーヴンも、今日の予選では苦労を強いられました。セットアップ面ではまだ改善の余地があるので、明日のウォームアップで最終的な微調整を施し、厳しい決勝レースに備えます。最終ラップの最終コーナーまで諦めず、我々は総力を結集して明日の18周を力の限り戦い抜きます。
決勝 21位と23位で終える
日曜の決勝レースで、NTS RW RACING GPのジョー・ロバーツとスティーヴン・オデンダールは、最後まで諦めない粘り強い走りを披露。難易度の高いアメリカズGPで着実な前進を見せて、厳しいレースウィークを乗りきりました。
日曜のサーキット・オブ・ジ・アメリカズは好天に恵まれ、Moto2クラスの決勝レースは気温21℃、路面温度33℃という良好な状態でスタートしました。
戦闘力の高いマシン作りを目指して日夜努力を続けるNTSとチームの努力に応えるべく、ロバーツとオデンダールは金曜と土曜の走行で学んださまざまなことがらを決勝レースに結実させ、全力で18周のレースを走りぬきました。
オデンダールはライバル陣営の選手たちと最終ラップまで果敢に戦い、21位でチェッカーフラッグを受けました。
一方、ロバーツは地元ファンの応援にも後押しされて、経験豊富なライダーたちと果敢なファイトを繰り広げ、世界選手権自己ベストの23位でレースを終えました。
第3戦スペインGPは、5月4日(金)午前にフリー走行がスタートします。
【スティーヴン・オデンダール コメント】
決勝21位完走
今回のレースウィークは金曜のFP1から苦戦が続いたけれども、たくさんのことを学び取りながら、意義深いセッションを進めることができた。
決勝レースは、けっして満足のできる結果ではないけれども、予選順位よりも上位で終えるという最低限の仕事はできたと思う。
これからもチーム全員で力を合わせ、戦闘力の高いマシンづくりと好リザルトの獲得を目指して全力で戦い続けるよ。
【ジョー・ロバーツ コメント】
決勝23位完走
厳しい週末だったけれども、今回はホームGPだから最後まで諦めずに力のかぎり戦いきったよ。今朝のウォームアップでも、バイクをいい状態に仕上げるために皆で模索を続け、いい方向性を見つけることができたんだ。ウォームアップはユーズドタイヤでの走行だったので、レースに向けて完璧な準備をするには限界があったけれども、それでも皆で最善を尽くしたんだ。
決勝レースはニュータイヤで走り出したので、スタート直後はいいフィーリングを得るのにに少し苦労してしまった。それでもタイヤが馴染んでくると、ユーズドタイヤで上手く走れるセットアップだったので、どんどんラップタイムを上げていくことができた。
レース序盤にうまく順位を上げられなかったのが残念だ。次のヘレスはプレシーズンテストで走行した場所なので、きっとうまくバイクを走らせることができると思う。いいリザルトを持ち帰れるように、チーム全員でがんばるよ。
【ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー) コメント】
今回の第3戦は厳しい戦いを強いられましたが、スティーヴンは力強い走りでポジティブなリザルトを獲得してくれました。
しかし、我々の目指す場所はもっと高いところにあるので、チーム一丸となってバイクの改良とライダーの順応に全力で取り組みます。
今回までの3戦は、走行経験もなくデータに乏しいサーキットばかりだったので苦戦を強いられましたが、だからこそ今後に向けて多くのことを学び取ることができたといえるでしょう。
次戦からは、いよいよ本格的なヨーロッパラウンドが始まります。第4戦のヘレスでは事前テストを行っているので、そのデータを活かして好結果を得られるようにがんばります。
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