
■大会名
全米選手権 XDL (Xtreme Drift League)
■開催日
2017年4月28日-4月30日
■開催場所
アメリカ ジョージア州 アトランタ
■リザルト
予選:7位
セミファイナル:6位
決勝:4位 エクストラステージ進出
エクストラステージ:3位表彰台獲得
大会参戦概要
2012年の大会開催を最後に長い間中止されていたアメリカ全米選手権 XDLが今年より復活し再開されました。
当時は最もレベルが高く、ヨーロッパやアジアのトップライダーが集結し、多くのプロライダーを産み、世界で唯一のシリーズ戦だったため、この大会で表彰台に上ることが大きなステータスになる大会でした。
私自身も2010年から三年間はこの大会を主軸に活動を行っていたため、思い入れも非常に強く今回の参戦を決定いたしました。
第1ラウンドはジョージア州のアトランタにあるサーキット場ロードアトランタで行われた全米ロードレース選手権のモトアメリカと併催でした。当日はレースの観戦者もおり多くのお客さんが来場していました。
今回の大会参戦にあたり、前週でヨーロッパのフランス SBI大会へ参戦していたため、フランスからアメリカへ直行しバイクの作成などを行いましたが、スケジュールがタイトすぎたためと、オーダーしていたフレーム作成が間に合わず、予選当日の朝まで徹夜作業を行い、練習時間はほぼなしで乗り慣れていないバイクで本番を迎えるという非常に過酷な状況でした。
そのため、予選などのランを重ねるごとにバイクになれることができ、順位が少しずつ上がっていくという結果になりました。間違いなく今までの大会参戦で一番辛い戦いでした。
今大会に参戦し、3位表彰台に登壇したOGA選手からのレポートが届いています。
予選
徹夜作業を行い、そのまま会場入り。練習時間はほぼなくぶっつけ本番の状況で予選を迎えました。予選通過は上位の10名。メンバーとしては2012年開催のメンバーから少し欠けるくらいで錚々たる顔ぶれ。
さらに日本人二名、ポーランドのヨーロッパチャンピオンも来ており、今年開催された大会の中で最も国際的な大会の様相を呈していました。
そんな状況での予選でしたが、やはり練習時間がなかったため思い通りバイクを操ることができず、特にストッピーのフィーリングが絶望的に悪くほぼコントロールができない状況でした。そのためミスが多く予選は7位で通過。
セミファイナル
予選でストッピー系のトリックが無理なことが分かったため、ドリフト、ウィリー、アクロバットに重点を絞りポイントを加算していく作戦に変更。
そのため予選よりもまとまった走りができ順位を一ポイントアップし6位獲得し何とかファイナルへ進出することができました。
ファイナルでは上位4位のみエクストラステージへ進み、トーナメント形式で順位を決めるため、次のファイナルでは何としても4位までに入りたいところでした。
決勝
ファイナルではセミファイナルと同様ストッピー系をあきらめ、ほかのトリックに集中することに。大技は繰り出せないものの、ポイントを確実に加算する走りができ、ぎりぎりで 4位の枠に入ることができました。
私が一番得意なストッピー系のトリックを封じられての戦いは困難を極めましたが、何とかエクストラステージへの進出を決めます。
エクストラステージ 第1バトル
4位でエクストラステージ進出を決めたため、1位のポーランドのコーゼン選手との戦いでした。
ポイントシステムは、難易度、オーバーオール、スタイル、ミス、フローの5項目でそれぞれジャッジがどちらのライダーが優れているかを決め、5項目のうち 3項目以上を獲得したライダーが勝者となります。
ここでは今大会一番の走りをすることができ、完全ではないものの360系トリックもメイクすることができ、今の状況でできるベストを出すことができました。
結果的には2対3で負けてしまったものの、世界一のライダーと互角の戦いができたことは非常に大きな自信になりました。次戦は3位決定戦へコマを進めます。
エクストラステージ 第2バトル
3位決定戦は同じく日本から参戦の屋比久選手。屋比久選手は非常に乗れており、常に上位をキープしていたため厳しい戦いが予想されました。
しかし、屋比久選手のミスやクラッシュが多くポイントが伸びず、後攻だった自分は的確にポイントを稼ぐ走りでミスなく無難に乗り切り3位表彰台獲得。
大会を終えて
優勝はポーランドのヨーロッパチャンピオン コーゼン選手、2位は全米選手権4連覇のビルディクソン選手それに次ぐ 3位表彰台獲得は今までの 3位とは重みの違う結果でした。
思い通りにバイクが行かない中で、試行錯誤しながらの戦いは困難を極めましたが、何とか表彰台を獲得することができとてもうれしかったです。
また、先週ではヨーロッパで準優勝できていることもあり、世界のトップカテゴリーでこういった結果を残せたことを非常にうれしく思います。
ドリフトコンテスト
個人総合フリースタイルのほかにドリフトコンテストにも参戦いたしました。
ここではドリフトの低さを競うもので、設定されたバーをくぐり一番低くドリフトをメイクしたライダーが勝者となります。
強豪がおおかったものの、ドリフトの安定感を発揮することができ全体的にミスなく優勝することができました。
この記事にいいねする