■大会名
2016 アジアロードレース選手権第5戦インド

■開催日
[予選・決勝レース1]2016年10月1日(土)
[決勝レース2]2016年10月2日(日)

■開催場所
ブッダインターナショナルサーキット

■ライダー/レース結果
SS600
#71 小山知良 予選:8番手 レース1:6位 レース2:7位
#77 羽田太河 予選:13番手 レース1:DNF レース2:11位
#69 シャンカー・サラス・クマール 予選:DNS

ASIA PRODUCTION 250cc
#65 アジー・ハケム・アヌア 予選:16番手 レース1:16位 レース2:8位

UNDERBONE 130cc
#63 アミール・アリフ・ムサ 予選:2番手 レース1:2位 レース2:13位
#22 サシサレン・スクラマン 予選:11番手 レース1:8位 レース2:10位
#96 カオ・ビエット・ナム 予選:DNQ レース1:10位 レース2:12位

アジアロードレース選手権(ARRC)第5戦がインド・ニューデリーにあるブッダインターナショナルサーキットで初めて開催された。
ここは、4輪のF1が2011年から2013年まで開催されていただけに、新しくコースもすばらしい。
3年前のマドラスサーキットとは雲泥の差だった。コース幅は広く、安全性は高いものだったが、レイアウト的には、厳しい部分があった。

公式予選

前戦でザクワン選手と同ポイントでランキングトップとなり第5戦を迎えた。
今回のレースをどう終えるかによって最終戦の戦い方が変わってくるだけに、なるべくポイント差をつけて終えるのが理想だったのだが、そのアクシデントはいきなり起きてしまった。
金曜日のプラクティス1本目が始まった直後に小山がホームストレートエンドで他車に追突されてしまう。
小山は、全身を強打。特に骨盤の左側を痛めており、歩くのもままならない状態だった。マシンも大破してしまい、最悪のレースウイークのスタートとなっていた。
それでもメカニックは、すぐにマシンの修復に取りかかり、小山は痛み止めを入れ、プラクティス2から走り始める。プラクティス3には、何とか1分57秒099を出し7番手。
羽田も8番手に続き、こちらは、うまくマシンセットが進められていた。

公式予選

土曜日の公式予選では、まずは小山の身体の調子を確認。
マシンセットを進めて行き、セッション終盤にタイムアタックし、自己ベストとなる1分56秒816をマーク。
羽田は、トラブルを抱えてしまい、思うようにアタックできなかったが、それでも1分57秒218で13番手につけた。

レース1

レース1、小山は好スタートを見せ4番手につけていたがオープニングラップに起きたアクシデントで赤旗中断。
仕切り直しとなり、3周減算の13周で争われた。仕切り直しとなったスタートでも小山は、好スタートを決め5番手につけるが、後続に飲み込まれて行く。
しかし、タイトルを争うザクワン選手がクイックスタートでの進行間違いでライドスルーペナルティが出たことで、着実にポイントを稼ぐことが最優先となった。
小山は痛む身体にムチを入れ周回を重ねる。羽田は、4番手争いを繰り広げていたが、最終ラップの1コーナーでクラッシュ。無念のリタイアとなってしまう。
小山も、この集団の後方につけており、最終ラップに1台抜き6位でゴールした。

レース2

レース2でも小山は、4番手争いの集団で周回。
残り4周でユディス選手をかわし前を追うが、そのまま7位でゴール。羽田は、10位でチェッカーフラッグを受けた。

インドラウンドを終え、ザクワン選手に7ポイント差をつけることに成功。12月3日(土)・4日(日)にタイで行われる最終戦に、すべてをかけてタイトル獲りに挑む覚悟だ。

小山知良コメント

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初日に他車からの追突で負傷もありましたが、集中してレースに臨みました。結果、貴重な7ポイントリードで最終戦タイに向かうことができます。
タイはレース1が重要なレースになりますので、しっかり攻められるよう、さらに努力して行きます。
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羽田太河コメント

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今回は初めてのサーキットでしたが、今まで以上にマシンセットが順調に行きいい流れで進んでいました。しかし、公式予選でトラブルを抱えてしまい13番手。
レース1では、最終ラップに転倒してしまいリタイア。レース2は、10位という結果でした。当初の流れがよかっただけに残念です。
もう一度自分の考え方を考え直して次戦の最終戦に挑みたいと思います。

手島雄介監督コメント

NTS様、Honda様、Wow Digit様、Webike様、MSK様を始め、多くのサポートを頂いているスポンサー様に感謝申し上げます。今回は、全体的に厳しいレースでした。
小山が初日に他車に追突され負傷。サラスも転倒負傷するなどレースまでにアクシデントがありました。
そんな中でも、ライダーのタフネスとチームの頑張りで、チャンピオンシップリーダーとして、最終戦に繋ぐことができました。
皆さんのご期待に応えるためにも最終戦に向け、さらに邁進いたします。

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