
■大会名
2016 アジアロードレース選手権第3戦日本
■開催日
[予選・決勝レース1]2016年6月4日(土)
[決勝レース2]2016年6月5日(日)
■開催場所
三重県・鈴鹿サーキット
■ライダー/レース結果
SS600
#71 小山知良 予選:7番手 レース1:3位 レース2:2位
#77 羽田太河 予選:15番手 レース1:14位 レース2:7位
#69 シャンカー・サラス・クマール 予選:25番手 レース1:23位 レース2:DNS
ASIA PRODUCTION 250cc
#20 檜山拓実 予選:29番手 レース1:21位 レース2:27位
シリーズ第3戦を迎えたアジアロードレース選手権(ARRC)日本ラウンドは、三重県・鈴鹿サーキットで行われた。
前戦で悲願のアジア初優勝を達成したが、それにおごらずさらに上を目指すために、多くのメニュー項目を用意した。
足回りを中心に新たな方向性を探りながら金曜日のプラクティスをこなして行った。
公式予選
初日は羽田の方が小山よりもベストタイムはよかった。
小山は、決勝を見据えて、タイムアタックは一度もせずにマシンセットに集中した。初日の結果を踏まえ、ベストなセットで土曜日の公式予選に臨んだ。
しかし、このセットが今ひとつよくなかった。
限られた時間の中でピットイン、アウトを繰り返し、メカニックも素早く対応し小山をバックアップして行った。
そして予選セッションも残り3分というところでコースに戻ると、チェッカーが振られる30秒前にホームストレートを通過し、一発勝負のタイムアタックに入って行った。
小山はベストタイムを更新しながら各セクターを通過。好タイムが期待されたが、130Rでスピードを落としているマシンに引っかかってしまいタイムロス。それでも2分12秒876をマークし7番手となる。
予選2番手が2分12秒5だっただけに、フロントロウに並べていたはずだ。羽田は2分13秒222で15番手グリッドから追い上げを狙う。
レース1
レース1は、まずはトップグループにつけていたが5周目にアクシデントが発生し赤旗中断。
4周終了時で4番手につけていたが、残り5周のパート2との合算タイムで争われることになる。小山は、このルールを把握していたが、知らなかったライダーも多かったようで最終ラップは接触もあるほど激しいものになっていた。
小山は、パート1とのタイム差を計算し表彰台に立てるようにレースメイク。狙い通り3位となった。
羽田は、ミディアムタイヤでのセットが煮詰まっていなかったこともあり苦戦しながらも14位でチェッカーフラッグを受けた。
レース2
レース2は、足回りを見直して臨むと、そのフィーリングが大幅によくなった小山は、トップ2台が逃げる中、冷静に後方でタイヤマネジメントして行く。
そしてレース終盤にトップグループに追い付くと残り3周でデチャ選手が転倒。トップの高橋選手が逃げに入った。
すぐにトップを追いたい小山だったが、伊藤選手をかわすのに時間がかかり、やや離されてしまうが、最後まであきらめずにアクセルを開ける。ジリジリと背後に迫って行くが、0秒781届かず2位となった。
羽田も7位と健闘した。これで小山は暫定ポイントリーダーとなり、シーズンを折り返すことになった。
小山知良コメント
厳しいレースでしたが、その中でもいろいろハード面で確かめることができましたし、メカニックもハードワークをこなしてくれました。
アクシデントもありイレギュラーな形もありましたが、2レースとも表彰台を獲得できランキングトップでシーズンを折り返せることは、よかったと思います。
後半戦でも勝つことができるように、チーム一丸となって臨みます。
羽田太河コメント
レース1ではミディアムタイヤでのセットが煮詰まっておらず、それをライダーでカバーする事ができずに終わってしまいました。
レース2ではセットを変更しいい方向へ行ったものの序盤にペースを上げる事ができず前の集団に置いてかれてしまい7位でチェッカーを受けました。今回も多くの応援をありがとうございました。
次のインドネシアまでにライダー自身成長できるように努力します。これからも応援よろしくお願いいたします。
手島雄介監督コメント
NTS様、Honda様、Wow Digit様、Webike様、MSK様を始め、多くのサポートを頂いているスポンサー様に感謝申し上げます。
我々にとって日本大会は色々な意味を持つスペシャルな大会でした。
ウイークを通して、走りなれた鈴鹿で今までのセットアップの確認など、今後に対していい経験を積め、その中で、小山がチャンピオンシップトップに出られた事、羽田が確実に調子をつかみ出した事、サラスが予選を通過した事などがありシーズン後半に向け、さらに精進したいと思います。
また、鈴鹿では多くの応援ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。
photo by Ishizaki Nobuki
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