
■大会名:2015 アジアロードレース選手権第6戦タイ
■開催場所:タイ・チャンインターナショナルサーキット
■開催日:2015年12月5日(土)公式予選・レース1 /6日(土)レース2
■カテゴリ:
SS600
#71 小山知良
#39 大久保光
#93 羽田太河
ASIA PRODUCTION 250cc
#20 アズロイ・ハケム・アヌア (予選:15番手 レース1:DNF レース2:18位 シリーズランキング:20位)
UNDERBONE 130cc
#25 ロザイマン・セイド (予選:11番手 レース1:7位 レース2:7位 シリーズランキング:16位)
#21 サシサレン・スクラマン (予選:15番手 レース1:3位 レース2:5位 シリーズランキング:5位)
#70 高橋直樹 (予選:18番手 レース1:DNF レース2:DNF シリーズランキング:26位)
#63 アミール・アリフ・ムサ (シリーズランキング:15位)
T.Pro Yuzy Honda NTSとして3年目のシーズンも、いよいよ最終戦を迎えた。エースの小山知良は、暫定ランキング2番手につけていたが、逆転タイトルの可能性は、前戦でほぼついえていたが、今回も最初のセッションから走ることに集中して臨めていた。一方、羽田太河は、前戦で負傷したケガが癒えていないことから、全日本ST600クラスでランキング3位となった大久保光を代役として起用。初めてチームに合流したが、セッション毎にタイムを詰めて行っていた。
最終戦は今シーズン2度目の開催となるタイ・チャンインターナショナルサーキット。前戦のセッティングからスタートし、毎セッション、違う仕様のサスペンションを試してマシンのフィーリングを確認しながらセットを詰めて行く。大久保も順調にタイムを縮めていたが、2日目のフリープラクティス3のセッション序盤で転倒。ケガはなかったもののマシンのダメージが大きかったため、午後の予選は、一からマシンセットを始めなければならなかった。小山は、3セッションで試したサスペンションのうち、一番よかったものをチョイスし公式予選に臨んだ。セッション序盤は、マシンセットを進め、セッション終盤にタイムアタックに入ると1分39秒615をマークし4番手につける。小山自身は、1分39秒台前半を狙っていただけに不本意なタイムだったが、タイム差はほとんどないだけに決勝に向けては、まずまずの仕上がりだった。大久保は、リズムを崩しながらも1分40秒567をマークして14番手につけた。
土曜日に行われたレース1。小山は好スタートを見せ3番手で1コーナーをクリア。そのままトップグループにつけるが、高橋選手がトップに立つとリードを広げて行く。これを追いたい小山だったが混戦から抜け出せず苦しい展開となってしまう。セカンドグループは8台の集団となっていたが、小山は5番手辺りにつけ何とか表彰台に上がろうとチャンスを伺っていたが、最後まで突破口を見出せず5位でゴール。その後方では大久保が伊藤勇樹選手、稲垣誠選手との三つ巴のバトルを制し9位でチェッカーフラッグを受けた。
16周で争われたレース2。またもスタートを決めた小山は3番手で1コーナーに入ると、3コーナーでトップに浮上する。続くストレートで1台にかわされ2番手に、2周目の3コーナーで高橋選手にかわされ3番手となるが序盤は超接近戦のトップ争いを展開。その後、4台による2番手争いとなり勝負は最終ラップにもつれ込む。3コーナーではレイトブレーキングを見せるものの接触があり遅れてしまう。最終コーナーでユディス選手が転倒したこともあり、4位でフィニッシュ。その後、改訂版のリザルトで2、3位に入った選手が失格となり2位に繰り上がった。大久保も10位から8位となった。
小山知良コメント (予選:4番手 レース1:5位 レース2:2位 シリーズランキング:2位)
「アジア選手権に新チームで挑戦を初めて3年目のシーズン。常に速く走ることを考えてきましたし、チーム一丸となって成長できたシーズンでした。今年も勝つことはできませんでしたが、安定して表彰台に上がることができましたし、足りない部分も分かったので、来シーズンは、さらに体制を強化して臨みたいですね。事後テストではトップタイムを出すことができましたし、来年こそ優勝はもちろん、タイトル獲得を目指します」
大久保光コメント (予選:14番手 レース1:9位 レース2:8位 シリーズランキング:21位)
「手島監督を始め、テルル中込社長、現地でアドバイスをくださった小原氏、チームスタッフの皆さんのおかげで今回のレースを戦うことができました。全日本とは異なる仕様のマシンに乗れたこと、タイ・チャンインターナショナルサーキットでレースを走れたことは、非常に貴重な体験となりました。この経験を生かして、2月から始まる世界チャレンジに生かしたいと思っています」
手島雄介監督コメント
「今回もNTS様、ホンダ様、Webike様、MSK様初め多くのご支援、ご協力頂いたスポンサー各位様に感謝申し上げます。今大会は1%のチャンピオン獲得の可能性に全てをかけて挑んだ最終戦でした。羽田がケガで欠場や大久保選手の代役参戦、レースウイーク4日間など、いつもと違うシチュエーションもありましたがチームは集中できていました。最終戦という事もあり、各チームともかなり力を入れて来ており厳しい戦いでしたが、結果レース2では2位、シリーズランキング2位獲得という形で終える事ができたのは、とてもうれしく受け止めています。チームを立ち上げ3年でチャンピオンを取るという目標は叶いませんでしたが、この悔しさを必ず次に生かします。ご支援いただいている皆様、スタッフ、ライダーに心から感謝いたします。今後も目標を共有し、成し遂げる事ができるよう邁進して参ります。よろしくお願いいたします」
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