
■2015 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 最終戦 第47回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
■2015年10月31日(土)公式予選 天候:晴れ コース:ドライ
■2015年11月1日日(日)決勝 天候:曇り コース:ドライ
■観客動員数:23,500人(2日間合計)
■開催地:三重県・鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
■J-GP2クラス
#10 岩田 悟 予選:6番手(2'11"586)決勝:12位
#36 亀井 駿 予選:18番手(2'17"366)決勝:16位
全日本ロードレース選手権最終戦が三重県・鈴鹿サーキットで開催された。最終戦は事前テストが行われないことから木曜日に特別スポーツ走行が設けられており、いつもより1日早く走り始めた。ここで前戦の岡山国際ラウンドで新型スイングアームを投入し、いい手応えを感じていたNTS T.Pro Projectは、岩田が得意としている鈴鹿でモリワキの高橋選手を止めるべく、岡山国際とは違う方向性のセッティングを試すことにした。
しかし、最初に乗った感触はよくなく、そこからセットを修正していった。初日は、2分13秒955がベストだったが、2日目には2分12秒406、公式予選では2分11秒586までタイムを伸ばすが、目標としていた2分9秒台までは、まだまだ届いていなかった。新しいセッティングは、いい部分もあるが、よくない部分もあった。東コースでは、最速タイムをマークしているほどだったが、西コースでは、速く走ることができていなかった。1周が長く、そのレイアウトも東と西で異なる鈴鹿サーキットは、マシンセットのバランスが難しい。オリジナルのNTS NH6はデータが少ないが、うまく仕上げることができれば、それが武器になる。チーム一丸となり、マシンを少しもでもよくしようと試行錯誤が繰り広げられた。
予選は6番手。セカンドロウからのスタートとなった岩田は、まずまずのスタートを切るが、すぐにトラブルを抱えることになる。2周目にオイルを出したマシンがあり赤旗中断。その間に修復したいところだったが、すぐに2度目のスタート進行が始まってしまったため、そのまま再スタート。周回数は5周減算され10周で争われた。岩田は、トラブルを抱えながらも2周目には5番手に浮上。しかし症状は悪くなる一方だった。何とかブレーキングで後続を抑えていたが、5周目のシケインで他車と接触。両者ともコースアウトしポジションを落としてしまうが、何とか12位でチェッカーフラッグを受け12ポイントを追加し、ランキング5位で2015年シーズンを終えた。初日から苦戦していた亀井は、16位でゴール。ランキングは18位となった。
岩田悟コメント
「当初のセットではセクター1、2でいいタイムが出ていたのですが、そこにこだわってしまったのが裏目に出てしまいました。鈴鹿は得意なコースですし、その辺は、ボクが最初に気付かなければならない部分なので反省しています。ただ、最後までよくしようとチーム一丸となってベストを尽くした結果。今シーズンチームと共に努力してきたことを来シーズンにつなげたいです」
亀井駿コメント
「ホームコースでのレースだったのですがとても苦戦し、今年一年で得たことをうまく発揮するとことができませんでした。全日本という舞台で走れたことは自分の中でとてもプラスになりましたし、このような環境で走れたのはNTS生田目社長、MSK鈴木社長を始め本当に多くの方のご協力を得て戦うことができました。結果で応えることができず悔しいです。もっと成長して期待に応えられるライダーになりたいと思います。今年一年ありがとうございました!」
小山知良監督コメント
「日本グランプリから岡山国際への流れはよかったのですが、最終戦鈴鹿へは、そのいい流れを持ってくることができませんでした。早めに修正できればよかったのですが、それもできずライダーに負担をかけてしまいました。その中で岩田は、よく走ってくれたと思います。亀井も、まだ若いですし可能性のあるライダーだと思うので、実力を伸ばしてあげたいと思っています。今シーズンもご支援、ご協力ありがとうございました」
手島雄介代表コメント
「今回も、NTS様、ホンダ様、Webike様、MSK様始め、多くのご支援、ご協力頂いてますスポンサー様に感謝申し上げます。今シーズンの全日本最後のレースで最高の結果報告ができず悔しい思いもありますが、何よりシーズンをライダー2人含め無事に終えることができ安堵しています。今年も多くのチャレンジをNH6としてきましたが、来年はさらなる第2章に進みます。今年を生かし飛躍できるよう、これからも邁進して参ります。これからも引き続きよろしくお願いいたします」
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