■2015 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA
■2015年10月17日(土)公式予選 天候:晴れ コース:ドライ
■2015年10月18日(日)決勝 天候:晴れ コース:ドライ
■観客動員数:8,200人(2日間合計)
■開催地:岡山県・岡山国際サーキット(1周=3,703km)
■J-GP2クラス
#10 岩田 悟 予選:3番手(1'32"367)決勝:3位
#36 亀井 駿 予選:18番手(1'35"837)決勝:17位
全日本ロードレース選手権は、第7戦筑波が関東・東北水害の影響を受けて中止となり、J-GP2クラスは、8月の第5戦MOTEGI2&4レース以来の開催となった。
事前テストは、アジアロードレース選手権と重なっており、最低限のメンバーで参加。新型のスイングアームをテストし感触は悪くなかったが、直後の日本グランプリ参戦のために、エンジンやサイレンサーの仕様も変わっており確認する程度に留まっていた。第8戦岡山国際の前週には、MotoGP日本グランプリに小山が参戦。ここでも新型スイングアームを使い、セッティングの方向性を確認。貴重なデータを残し今回の岡山国際ラウンドに臨んだ。
Moto2仕様とはエンジン、タイヤが違い、岡山国際のコースも路面のμが低いが、基本、小山が日本グランプリで走った仕様からスタート。車体的にも決して得意なコースではなかったが、バネレートを上げすぎないようにして、岩田はライディング面をアジャストしマシンを仕上げていった。一方、亀井はレースウイークで初めて岡山国際をJ-GP2マシンで走ったこともあり苦戦は仕方がないところ。
公式予選では、まずは決勝用タイヤを履き、いいフィーリングだったことを確認。セッション終盤にタイムアタックに入った岩田は、1分32秒367を出し3番手につけ、フロントロウを確保。亀井は必死にタイムを詰め18番手グリッドとなっていた。
決勝日も雲一つない快晴となり、絶好のコンディションのもと、レースはスタート。好ダッシュを決めた岩田は、2番手で1コーナーに進入。トップを行く高橋選手を追いたいところだがオープニングラップからハイペースで逃げて行く。2周目の1コーナーでは生形選手にかわされ3番手に落ちるが、そのテールをピタリとマーク。生形選手と2位争いを繰り広げる。前に出るチャンスを伺うが、レース終盤に入ったところでバックマーカーに引っかかってしまい一気に差が開いてしまう。後方から追い上げてくるマシンもあったが、何とか踏ん張り3位でゴール。岡山国際でつかんだ価値ある表彰台となった。
岩田悟コメント
「小山監督(選手)が日本グランプリでいいデータを残してくれましたし、チームもベストな動きをしてくれました。ロングランができていなかったので不安要素はありましたが、レース中は、ミスをしないように心がけてライダーとしても最善を尽くしました。次戦は、最終戦鈴鹿。好きなコースですし、自信をもって臨みたいと思っています」
亀井駿コメント
「今回のレースは課題をクリアできずに終わってしまいました。初日からタイムが悪く、思うように走行できませんでした。自分の足りていない部分が明確に分かったので次戦につなげたいと思います。あと一戦しかないので、焦る気持ちもありますがこの一年で学んだことを出し切れるように準備したいと
思います」
小山知良監督コメント
「日本グランプリで久しぶりにNH6に乗り、新しいスイングアームをテストできたことが、今回のレースの役立つ結果となり、うれしいです。チーム、そして岩田の頑張りが、うまく噛み合って表彰台に上がることができました。鈴鹿も、岩田が気持ちよく走ることができるようにサポートして行きたいと思います」
手島雄介代表コメント
「今回もNTS様、Honda様、Webike様、MSK様を始め多くのご支援、ご協力頂いたスポンサー各位様に感謝申し上げます。ワイルドカード参戦からのデータをベースに、全日本にもnewスイングアームを投入し、いい緊張感でウイークに入りました。岩田は予選までとは、違うセッティングで決勝に挑みましたが、うまく対応した結果だと思います。転倒の続いていた亀井も初めて無転倒でウイークを走り切ったので次に繋がると思います。ハードに働いてくれているスタッフにも感謝です。最終戦鈴鹿は勝ちに行きます」
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