■大会名:2015 アジアロードレース選手権第3戦

■開催場所:三重県・鈴鹿サーキット

■開催日:2015年7月4日(土)公式予選 / 5日(日)決勝

■カテゴリ:
SS600
#71 小山知良
#93 羽田太河

ASIA PRODUCTION 250cc
#35 小椋華恋 (予選:21番手 レース1:15位 レース2:25位)
#63 アミール・アリフ・ムサ (予選:27番手 レース1:11位 レース2:DNF)

UNDERBONE 130cc
#25 ロザイマン・セイド (予選:8番手 レース1:DNF レース2:DNF)
#21 サシサレン・スクラマン (予選:7番手 レース1:3位 レース2:7位)
#70 高橋直樹 (予選:17番手 レース1:DNF レース2:15位)

 
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ついに母国ラウンドとなる第3戦鈴鹿ラウンドを迎えた。昨年もエースライダーの小山は、両レースで3位に入っており、今シーズンも、ここまで調子よく来ているだけに、昨年以上の成績を出すためにチーム一丸となって臨んでいた。前週に全日本第4戦SUGOがあり、チームスタッフはハードスケジュールだったが、シーズン始めの忙しさに比べれば、大したことではない。気になるのは天気の行方と言ったところか!?

フリープラクティス1は、ほぼドライコンディションだったが、所々にウエットパッチが残っていた。ここで小山は、昨年のセットと今年よかった部分をミックスした仕様で走り始め、セットを進めて行く。フリープラクティス1では2番手につけ、フリープラクティス2でも4番手につけていた。

今回は、土曜日にフリープラクティス3、公式予選、そしてレース1というスケジュール。フリープラクティス3はドライで4番手につけていたが、その後、雨が降ってきてしまいウエットコンディションでの予選となっていた。ぶっつけでのウエットセッション、小山は、セッティングが合わずに苦戦。グリップを得られないためセットを変更して行くのだが、なかなかタイムを縮められない。最後のアタックで何とか7番手に食い込むことができたが、ウエットコンディションでの課題は山積みだった。初めて600ccで鈴鹿を走る羽田は、13番手と、まずまずのポジションに着けていた。

決勝までの間に、チームと話し合った結果、小山は大きくセッティングを変更して臨むことにした。ウエットレースとなったレース1。小山は、まずまずのスタートを見せて6番手で1コーナーをクリア。2周目に4番手に上がると前を行く芳賀選手を追い、3位争いを繰り広げる。そしてレースも終盤に入ろうと言う8周目にトップを走っていた高橋選手が転倒したため2位争いとなる。冷静にパッシングポイントを探っていた小山は12周目の130Rで芳賀選手をかわすと、そのまま2位でゴールした。

日曜日のレース1は念願のドライコンディションとなり、小山はトップ争いを繰り広げる。レース終盤にファステストラップをマークするなど速さを見せ、最終ラップに伊藤選手をかわして2位でゴール。あと一歩、優勝には届かなかったが最高のレースを見せてくれた。この結果、小山は暫定ポイントリーダーに立ち、次回、タイラウンドでアジア初優勝を狙う。羽田は、2レースとも転倒を喫してしまったが、次につながるレースになったはずだ。また、アジアプロダクション250にスポット参戦した小椋華恋は、レース1で15位に入り1ポイントを獲得した。

 
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小山知良 (予選:7番手 レース1:2位 レース2:2位)

「雨で一時、どうしようと思ったぐらい厳しい状況でしたがチームと話し合った結果、いいセットで臨むことができました。日曜日もドライコンディションでおもしろいレースができたと思います。もちろん勝てれば最高でしたが、2位は2位でも勝ち取った感があるレース内容でした。次回のタイは勝てるように全力で臨みます」

 

羽田太河 (予選:13番手 レース1:DNF レース2:24位)

「2レースとも転倒してしまいすごく悔しいです。雨では、いい手応えがあったのですが、ドライでは、全然ついていけなかったので課題が残りましたが、今回は、日本ラウンドということで、多くの方にアドバイスをいただき自分の足りない部分が見えてきました。次回は、それを生かせるように考えて行きたいです」

 

手島雄介監督コメント

「不安定な天候の中、今までの流れのセッティングでスタートすると雨ではコースサイドで見る限り、小山の走りができていないことが分かったので、レース1までに大きくセッティングを変更しました。操作しやすいマシンを渡せば、後はやってくれるという信頼がありましたし、それに小山が応えてくれました。レース2でもドライで力強い走りで2レースとも2位に入ってくれました。羽田に関しては、初めての鈴鹿、それも難しいコンディションの中、転倒はりましたが着実に600の経験が積めてきています。今年は、焦らず、ステップバイステップで成長していって欲しいですね。日本ラウンドで2位を2回獲得できたのは、スポンサー様とチームの頑張り、そして小山の頑張りだのおかげだと思います。3年目でチャンピオン獲るという目標に向けて、現状に甘んじず努力して行きますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」

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