■大会名:
2015 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦
SUGO SUPERBIKE 120 miles ENDURANCE RACE

■開催場所:
宮城県・スポーツランドSUGO(1周=3.7375km)

■開催日:
2015年6月27日(土)公式予選 天候:雨 コース:ウエット
2015年6月28日(日)決勝 天候:小雨 コース:ドライ~ウエット

■観客動員数:
4700人(2日間合計)

■カテゴリ:J-GP2クラス
#10 岩田 悟
#36 亀井 駿

 
宮城県・スポーツランドで迎えたシリーズ第4戦。岩田にとっては得意なコースのはずが、事前テストから今ひとつマシンが決まらない。第3戦ツインリンクもてぎのセットから走り始めたのだが、これがSUGOには全く合っていなかった。昨年のデータと照らし合わせ、チームオーナーの手島氏もテスト車を乗り、セッティングの方向性を導き出すと、ようやくいいセットが見つかってきていた。

しかしドライコンディションとなったレースウイーク初日にハイポイントコーナーで転倒を喫してしまう。幸いケガはなかったがマシンが大破してしまう。チームスタッフは懸命にマシンを修復し、土曜日の公式予選が始まるまでに完璧な状態に仕上げていた。

公式予選は、ウエットコンディションとなった。ここで気を吐いたのが亀井だった。ヘビーウエットの中、アグレッシブな走りを見せ上位に進出。岩田も昨年の最終戦で好感触だったことを思い出しながらマシンセットを進めて行く。するとセッションも残り10分というところでコースコンディションが悪化したということで赤旗が提示される。セッションは、そのまま終了という判断がくだされ、納得のいかない終わり方になったが、亀井が4番手、岩田が5番手と2人とも2列目からスタートすることになった。

決勝日は雨予報だったものの朝はくもり空で路面は、ほぼ乾いていた。その後、雨は降ったり止んだりを繰り返し路面はハーフウエットでJ-GP2クラスの決勝を迎えていた。ここで小山監督は、迷うことなくスリックタイヤを指示。アジア選手権での経験が岩田にはあるからだ。

シグナルがブラックアウトし好スタートを切った岩田は2番手に浮上。亀井は集団に飲み込まれてしまうが、それでも10番手を走行していた。岩田は、3番手でオープニングラップを終えていたが、前の2台を追うにはスピードが足りないことを感じていた。ここで無理をすれば前回と同じ結果になってしまう。それだけは絶対にやってはいけないことと言い聞かせていた。岩崎選手にかわされるが、ペースがまずまずだったため後ろにつき周回を重ねる。中盤になり岩崎選手の前に出て3番手に浮上するが、ペースの速いライダーが追い上げてきたため今回は着実に4位でゴールした。一方、亀井は中段でバトルを繰り広げ9番手を走っていたが、10周目の4コーナーで転倒。すぐにマシンを起こし再スタートし14番手でコースに復帰。そこから追い上げ何と9位とシングルフィニッシュを果たしたのだった。

 
岩田悟 (予選:5番手(1'43"452) 決勝:4位)
「今回のSUGOラウンドは、うまく回っていなかったと思います。不安定な天候は、みんな同じですから、その中で、どう戦うかが重要ですよね。表彰台には立っておきたかったレースですが、前回と同じことはできないので自分自身を抑えました。4位でゴールできたのはチームのおかげです。次戦までのインターバルでしっかりトップを狙えるようにしておきます」

 
亀井駿 (予選:4番手(1'43"320) 決勝:9位)
「予選・決勝共にベストリザルトで終えることができましたが課題も残りました。決勝は難しいコンディションの中で転倒を喫してしまい、それがなければ、もっと上位でフィニッシュできました。しかし、改善しなければいけない点があるので、次戦までに、しっかり準備して、いい走りができるようにして行きたいと思います」

 
小山知良監督コメント
「難しいコンディションの中、岩田は冷静にレースを戦い4位でゴールしてくれましたし、亀井はいいパフォーマンスを見せてくれました。決勝では転倒しても心も折れず9位でゴールしましたし、もっと成長できるようにサポートして行きたいですね」

 
手島雄介代表コメント
「不安定な天候の中、今ひとつマシンをまとめきれませんでしたが、岩田、亀井の両名が頑張ってくれました。岩田は苦しいながらも、しっかりゴールしましたし、亀井も可能性のある走りを見せてくれましたので、次回に期待が持てるレースになったと思います。応援していただいているNTS様、Honda様、Webike様、MSK様、各ご協力ご協賛企業様に感謝申し上げます。次戦こそ優勝を狙えるレースができるようチーム一丸となって努力します」

この記事にいいねする