
■大会名:2015 アジアロードレース選手権第2戦
■開催場所:インドネシア・セントゥールサーキット
■開催日:2015年6月6日(土)予選 / 7日(日)決勝
■カテゴリ:
SS600
#71 小山知良 予選:10番手 レース1:6位 レース2:5位
#93 羽田太河 予選:21番手 レース1:16位 レース2:14位
ASIA PRODUCTION 250cc
#63 アミール・アリフ・ムサ 予選:12番手 レース1:DNS レース2:20位
UNDERBONE 130cc
#25 ロザイマン・セイド 予選:10番手 レース1:5位 レース2:13位
#21 サシサレン・スクラマン 予選:4番手 レース1:7位 レース2:DNF
#70 高橋直樹 予選:DNQ レース1:17位 レース2:14位
アジアロードレース選手権第2戦がインドネシア・セントゥールサーキットで行われた。開幕戦マレーシアから約1カ月半のインターバルがあったが、その間チームとしては全日本のテストとレースがあり、レースを終えた直後にインドネシアに飛ぶハードスケジュールとなっていた。
もともとセントゥールサーキットの路面は荒れており、知り尽くしている地元ライダーが通るラインがあるためインドネシアライダーが強いコースでもある。今年は、さらに路面は悪くなっており、その攻略が課題となっていた。
走り始めの感触は悪くなく小山はフリープラクティス1で5番手につけていた。午後のフリープラクティス2では、もう一機のエンジンの調子を土曜日の予選前に確認しておきたかったためエンジンの載せ換えを行い走るが、フィーリングは今ひとつだったため、フリープラクティス2終了後にエンジンを戻すことにした。600ccでセントゥールを初めて走る羽田は、コース攻略に苦戦。焦りもあったのか転倒を喫してしまう。羽田は、この後も2回転倒するが、スタッフは素早くマシンを修復し走行に間に合わせていた。
土曜日の公式予選では、なかなか地元勢は後ろにつかせてくれないため、小山は単独でのアタックとなり10番手と、やや後方のグリッドとなってしまう。ただ、マシンの仕上がりはよく、アベレージもいいので決勝での追い上げを狙っていた。苦闘が続く羽田は21番手に着けていた。
今年は昨年のようなスコールもなく天気は安定していたがレースは荒れた展開となった。まずレース1では大きなクラッシュが起き赤旗中断。6周の超スプリントでレースは再開。トパン選手とバトルを繰り広げ最終ラップに予定通りパス。さらに前のラタポン選手を最終コーナーでかわそうと思っていたが、アジアプロダクション250のレースで4コーナーにオイルが出ており、それを処理したところに乗り上げてしまいアウトにはらんでしまいポジションを落として6位でゴール。
レース2は、レース1で地元勢のラインを見ることができたこともありハイペースで周回。レース終盤には、さらにペースを上げ1分30秒台を連発。前を走っていたジャクリット選手をラストラップにかわし5位でゴール。最終ラップに、レースラップレコードをマークする速さだった。
小山知良コメント
「レース2の最後にベストラップを出せたことはよかったですが、予選グリッドが悪すぎました。ここはパッシングポイントが少ないので追い上げて行くのは難しかったですね。課題は予選で一発タイムをどう出すかです。次回は、ホームラウンドとなる鈴鹿なので、勝ちを狙って全力でトライします。最後に、このレースでケガをした3選手の回復を心から祈っています」
羽田太河コメント
「レースウイークで3回も転倒し、チームに迷惑をかけてしまいました。チームの皆さんのおかげで両レースともグリッドに並ぶことができましたし、感謝の気持ちでいっぱいです。今回、セントゥールで学んだことを次の鈴鹿で生かし、同じミスを絶対にしないようにして、一つでも上でゴールできるように頑張ります」
手島雄介監督コメント
「NTS様、ホンダ様を始め多くのスポンサー様、今回もご支援ご協力頂きありがとうございました。インドネシア大会は、地元勢が速いことを予想していましたし、いかにコースを早く攻略するかがカギでした。しかし、今年のセントゥールは例年にないほど路面が荒れておりセッティングを詰めるのが困難でした。ベテランの小山でも苦労しましたから、羽田にとってはかなり難しかったと思います。実際、3回も転倒をしていましたし。そんな中、スタッフは本当にいい仕事をしてくれました。表彰台を取ることはできませんでしたが、荒れたレースの中、チャンピオンシップを考えると次につながるレースになったと思います。次戦は鈴鹿、母国大会なのでチーム力で勝負しに行きます」
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