
■大会名:第50回 NGK杯鈴鹿サンデーロードレース
■カテゴリ:ST600クラス
■開催日:11月29日(土)、30日(日)
■開催場所:鈴鹿サーキット
■天候:曇り コース:ドライ
■規定周回数:10周
筑波、SUGO、もてぎの各地方選手権ST600クラスで3冠を達成した上和田選手が、今年最後の締めくくりとして鈴鹿サーキットで開催される、NGK杯鈴鹿サンデーロードレースに出場しました。
関東出身の上和田選手は鈴鹿サーキットでのレースは今回が初めて。なんとか事前に1日だけテスト走行を行うことができましたが、テストで転倒を喫してしまいます。
レースウィークに入り、フリー走行ではだいぶタイムを詰めることができましたが、予選は雨でタイムを伸ばすことができず、4番手。
ドライコンディションで迎えた決勝も、トップ争いの選手からはじょじょに遅れ始め、5,6番手争いのグループで走行。
本人も「乗れてないわけではないけれど、そこまで良くもなかった」という、不完全燃焼のまま9周目の最終シケインで転倒リタイアという結果に終わりました。
= 阿部光雄監督 総括 =
「今年チームへ加入した上和田ですが、年齢が当初17歳という事で、GPライダーに向けて鍛えるには厳しいかなと感じましたが、オフシーズンのトレーニングで、転んでも転んでも与えられた課題に向かって進み、成長して行きました。
開幕から8連勝を挙げ、筑波、菅生、もてぎの選手権11戦中10勝。転倒リタイアが1回有りましたが、3場所チャンピオン3場所レコードタイムという快挙を成し遂げました。
最後に、来年に向けて経験を積むため、鈴鹿のNGK杯に出場しました。
11月24日に初めてフルコースを30分走り、レースウイークの金曜日フリー走行で20分2回を走り、2分18秒4迄タイムを上げ、順調以上にサーキットに慣れてきたかなと感じました。
予選はウエットからハーフウエットに変わる難しいコンディションでしたが4位につけ、決勝に期待を持たせるものでした。
決勝日はドライで臨め、前の集団について行き、ゴールはトップでというシナリオでしたが意外とタイムが伸びず、トップ集団についてゆく事が出来ずに、中団での争いになりました。
最終ラップ、最終シケインで1位、2位走行中の2台が接触転倒、その転倒による走路面上の砂に上和田は乗ってしまい、転倒リタイアに終わりました。
今年の総括としては、出場したシリーズ戦は全てチャンピオンとレコードタイム、トレーニングとしてのモタードレースでも2勝を上げ、ダートのトレーニングも目覚ましい成長を遂げています。
しかし、各シリーズ戦のレコードタイムではありますが、国際同クラスとのタイム差は歴然としてあり、また初めてのサーキットとは言え、鈴鹿NGK杯での厳しい現状を見ると、全日本選手権J-GP2クラスへの挑戦には相当厳しいオフトレで2015年に備えなければならないと痛感しています。
上和田、スタッフともども気を引き締めてトレーニングに励み、2015年の全日本ロードレース開幕には万全を喫して臨みたいと思います。
今年一年、暖かいご声援を大変有難うございました。
2015年もウェビックチームノリックヤマハを宜しくお願い致します。
ウェビックチームノリックヤマハ
監督 阿部光雄」
photo by 石崎 伸樹
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