■2014 アジアロードレース選手権第5戦タイ
■チャンインターナショナルサーキット
■11月8日(土)公式予選 9日(日)決勝
■SS600
#71 小山知良 予選:6番手 レース1:3位 レース2:2位
#34 岩田 悟 予選:4番手 レース1:12位 レース2:16位
■UNDERBONE 130cc
#25 ロザイマン・セイド 予選:2番手 レース1:10位 レース2:5位
#63 アミール・アリフ・ムサ 予選:11番手 レース1:優勝 レース2:DNF
#93 羽田太河 予選:9番手 レース1:2位 レース2:3位

アジアロードレース選手権第5戦がタイ・チャンインターナショナルサーキットで行われた。このサーキットは今年オープンしたばかりであり2輪のビッグレースは今回が初開催となる。チームとしては、9月末の全日本第7戦岡山国際から一週空け、日本グランプリから5週連続で迎えたアジア・タイラウンド。ハードスケジュールをこなしてきたがライダーもスタッフも新たなレースにやる気満々だ。初開催だけに、初日に通常2本のところ3本フリー走行があり、コースを覚えながらペースを上げて行く。オートポリス、鈴鹿と表彰台に上がる活躍を見せている小山は、鈴鹿のときのセットから始め、最初の走行から調子はよかった。その小山に岩田は引っ張ってもらいながらマシンセットを詰めていった。

公式予選は、セッションが始まる直前に雨が降ってくる。それもホームストレート側のみ降るというスコールだった。決勝でも同じようなコンディションになる可能性もあるため、レインタイヤを履いてコースを確認するが、濡れているのはホームストレートだけだったためレインタイヤでも走れない状況だった。すぐにピットに戻った2人は、路面が乾くのを待ってコースイン。残り10分のタイムアタック合戦となり、小山は6番手、岩田は12番手という予選結果となった。

そして、このレースの最大の試練が決勝日朝のウォームアップ走行で起きてしまう。いつものように小山の後に岩田がつきピットアウトするが2周目の最終コーナーで小山に岩田が追突し2人とも転倒してしまう。幸い大きなケガはなかったが、マシンにダメージがあり、チームスタッフは懸命にマシンを修復し、何とかレース1のスタートに間に合わせた。

レース1は、小山が序盤8番手辺りを走り、その後方に岩田がつけていた。マシンの状態を確認した小山は徐々にペースアップ。ファステストラップをマークし2位争いの集団に追い付くと3位でゴール。岩田は前の集団についていくことができずに12位となっている。

そしてレース2でも小山は魅せてくれた。序盤はやはり7番手辺りを走っていたが、ペースを上げるとコースレコードとなる1分39秒998を記録。このタイムは、レースウイークでただ一人の1分39秒台だった。4台のトップ争いとなり、最終ラップの最終コーナーでインに入りトップに立つが、クロスラインを取られ惜しくも2位となった。悔しい2位だったがアジア選手権では自己最高位。3戦連続で表彰台に上がり続けており好調をキープ。最終戦カタールでは、もちろん優勝を狙っていく。

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UB130はレース1でアリフ・ムサが優勝、羽田太河が2位、レース2でも羽田は3位に入り2レースとも表彰台に上がるリザルトを残した。

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小山知良コメント
「決勝日朝にビッグクラッシュがあり身体も痛かったのですが、チームも必死にマシンを修復してくれてギリギリレース1に間に合いました。その思いに応えるためにも全力で頑張りました。レース2は優勝まで後一歩届きませんでしたが6レース連続表彰台を獲得できました。最終戦カタールは勝ちだけを目指します」

岩田 悟コメント
「今回はチームメイトの小山選手、チームに、そして応援していただいている皆様に大変な迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない気持ちです。予選からうまくタイムを出せず、決勝もうまく流れに乗れず情けないレースをしてしまいました。気持ちを入れ替えて、最終戦カタールでは最高のレースができるように、今までの集大成として臨みます」

手島雄介監コメント
「NTS様、Honda様を始め多くの皆さんのご支援、本当に感謝しております。今大会は、初開催に対し初日から全体的に調子よくスタートしましたが、決勝日のウォームアップでチーム員同士で接触転倒。そこから、チーム一丸で修復してレース。結果、6レース表彰台獲得と、山あり谷ありのレースウイークで、アジア選手権の中でも存在感がかなり出てきた事を確認できた大会でした。次回のカタール大会がアジア選手権最終戦になります。色々な可能性を含めた大会になりますので、さらに邁進して行きたいと思います。引き続きご支援、ご協力の程宜しくお願いいたします」

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