長島哲太選手が2014年シーズンのMoto2最終戦に帰ってきます。

長島選手は8月のシルバーストーンラウンドでのフリー走行中に大怪我を負いました。イギリスでの手術の後、日本に戻った長島選手は最終戦に間に合うように復帰したいと望みを持って療養にはげんでいました。その間、チームはマシンをNTS製フレームのNH6にスイッチし、小山知良選手を始めとするライダーが代役を務めていましたが、ついに長島選手がチームに合流できることとなりました。

最終戦が行われるバレンシアは2.49マイル(4.005km)のサーキットで、反時計回りにレースが行われます。低速コーナーと高速コーナーが組み合わさり、メインストレートは650メートルとなっています。ブレーキング性能とコーナーからの立ち上がりスピード(特にメインストレートに向かって)を得ることのできるリアのトラクションに優れたマシンが有利なコースです。

Gianluca Montiron(ジャンルカ モンティロン):チーム代表
「バレンシアのレースでの長島選手の復帰を歓迎します。長島選手はシルバーストーンでの怪我からの復帰戦をうまく戦ってくれるでしょう。

残念ながら、2014年シーズンは我々にとってMotoGPでのレースに参加して以来の不幸なシーズンであったと記憶されることになるでしょう。ですが、最終戦をチームの総力を上げて迎えることができることに満足しています。

我々は若い日本人ライダー(を育成するために)に投資するのは止めるという決断をしました。なぜなら、我々に求められていたその仕事を完遂したことは明らかであるからです。

このプロジェクトに信頼を寄せていただいて投資をしてくれた全ての方に感謝を申し上げると同時に、チームの栄えある未来を作っていけるようレースを続けていきます」

長島哲太:ライダー
「8月末のシルバーストーンでフリー走行中に怪我をして以来、レースから離れなければならないことが気分を重くしていましたが、できるだけ早くパドックに戻れるようにトレーニングを続けてきました。

身体的なコンディションはこの2ヶ月で非常に良くなり、バレンシアでの最終戦に戻ることができとても嬉しく思っています。チーム、NTS、スポンサーの皆さまにはこの復帰を実現するためにしていただいた骨折りに対して心から感謝申し上げます。皆さんとまた会えることをとても楽しみにしています。

NTS製という違うシャシーのマシンを初めて使うことになりますが、この日本製のシャシーの開発に関わることができることを嬉しく思っています。シーズンの締めくくりを全力で取り組めるよう準備も万全にできています」

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