小山知良選手はこの日曜日決勝のオーストラリアGPに向けて最初のプラクティスを行い、午前中に大きなクラッシュに見舞われたものの、得るものがあった日となりました。
現在31歳の小山選手は、JiRの正規ライダーで現在怪我の治療中である長島哲太選手に代わり、ライダーを努めています。小山選手は2005年の当時の125ccグランプリで2位に入ったことがあり、このフィリップアイランドサーキットについては熟知しています。
この週末は今シーズンの残りのレースを使ったテストセッションの一部であり、JiRと日本のエンジニアリング企業であるNTSが新しいNH6シャシーを来年以降のレースでも使用するかどうかの方向性を見極めることになっています。
この日のタイムは、シリーズのポイントリーダーであるエステベ・ラバットが集団の頭ひとつ飛び出し、サンドロ・コルセテとトーマス・ルティが続いています。
アンドレア・ヴィヴィアーニTeluru team JiR Webikeテクニカルエンジニア
「今朝は我々が最もハードなタイヤをテストすることを決めた後に小山選手がクラッシュしてしまいました。彼がピットから出て行った後、最初の右コーナーに差し掛かった時に転倒しました。ここで使用されるタイヤは最も重要なポイントで、というのも、昨年はどの選手も気温のために問題を抱えていたからです。今年は新しいダンロップタイヤとなり、多くのライダーがよりハードなコンパウンドに合わせるのが難しいと感じるのではと思っています。よりソフトなタイヤの方がよいとわかり、午後は小山選手がラップごとに、フィーリングがよくなった、フィードバックも得られていると話していました。
壊れたマシンを直すのに、2回目のセッションの半分ぐらいまで時間がかかってしまいましたが、小山選手が出て行って戻ってきた時に、サスペンションのセッティングを少し直しました。昨年までのデータは持っているものの、NH6は全く異なる特性を持つことと、クラッシュのために時間を使ってしまったために少し出遅れてしまいましたが、巻き返していきます。午前に比べ、小山選手は0.8秒ほどタイムが良くなっており、修正すべき方向性について示唆もしてくれましたので、彼も徐々にハッピーになっているようです。今日得られたデータについて意見を交換したので、明日は小山選手も良くなるポイントを見つけてくれるでしょう」
小山知良選手
「今日は出だしがあまり良くなく、タイヤがとてもハードだったのでフィードバックやフィーリングが得られずに大きなクラッシュをしてしまい非常に残念でした。幸い自分自身は大丈夫だったのですが、クルーにとってはバイクは大丈夫ではなく、大きく壊れてしまっていました。本当に申し訳なかったです。このようなことが起きる時はいつもそうですが、彼らは非常に一生懸命働いてくれ、セッション2の終わりまでに間に合うようにマシンを戻してくれました。直ったマシンが大丈夫であることを確認した後は、プッシュし続けました。徐々に自信も出てきています。
125ccのグランプリで2位でフィニッシュしたことのあるフィリップアイランドは好きなサーキットですので、できるだけ短い時間で改善させていき、私とチームがよいレースをできるようにしていきたいです」
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