Teluru team JiR Webikeはチームにとってもうひとつの「ホーム」である日本に到着しました。

「Japanese Italian Racing」として創設されたJiRは元々、日本とイタリアの才能あるレーサーを輩出するというパートナーシップから始まっており、これまでに原田哲也、玉田誠、中野真矢といった日本の偉大なレーサーの他、イタリア人のアンドレア・ドビツィオーソもこのチームの出身です。

日本に到着したチームはツインリンクもてぎでの最初のプラクティス走行に向けて忙しく準備を進めています。4.801kmの全長を持つこのサーキットはホンダによって作られ、1999年に初めてMotoGPが開催され、2004年からはずっとGPの舞台となっています。

今回のレースウィークはJiRチームのスタッフとマシンの双方にとって変化を示すものとなります。シルバーストーンラウンドで負傷した長島哲太選手に代わり、小山知良選手が初めて起用され、チームに加わりました。また、マシンはNH6をベースにした新しいプロトタイプとなり、テストを行っていきます。

このNH6マシンのシャシーは世界的に知られた日本エンジニアリング企業であるNTSによって作られたもので、同社は自動車、航空宇宙、医療といった分野の製品やプロジェクトに携わっており、Moto2の世界選手権には理想的な基盤を持っています。昨年は、NTS製のシャシーにヤマハの600ccエンジンを搭載したマシンに野左根航汰選手(Webikeチームノリックヤマハ)が乗り、全日本ロードレース選手権J-GP2クラスのチャンピオンとなった実績もあります。NTSはこのシャシーをホンダエンジンに合わせた再開発を行い、世界選手権にふさわしいレベルに仕上げてきました。このもてぎラウンドがNH6のMoto2クラスのデビューの1戦となります。

新しいライダーと新しいシャシーを得て、今回のレースはTeluru team JiR Webikeとパートナー企業に新たな経験をもたらすものとなります。今回のレースでデータを集め、来シーズンの方向性の決定に役立てる予定です。

チームはこれまで使用してきたシャシーの供給元であるTSRに対し、同社が今回JiRのMoto2プロジェクトが重要な局面を迎えていることを理解して、別メーカーのシャシーを使用することを許可したことについて深い感謝の意を示しています。

Moto2が始まった当初からJiRはTSRのシャシーを使用してきましたが、今シーズンの最後のレースの後、来年の挑戦に向けたウインターテストがスタートすると来シーズンはどちらのシャシーを使用するかという決断もなされることになります。

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