■2014 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦 J-GP2クラス
■スーパーバイクレース in 岡山
■2014年9月27日(土)公式予選 天候:晴れ コース:ドライ
■     28日(日)決勝 天候:晴れ コース:ドライ
■観客動員数 8,000人(2日間合計)
■岡山県 岡山国際サーキット(1周=3.703km)
■#71 小山知良 予選:4番手(1'32"399)決勝:5位
 #5 岩田 悟  予選:3番手(1'32"323)決勝:6位

全日本ロードレース選手家はシリーズ第7戦岡山国際サーキットを迎え残すところ2戦。J-GP2クラスは、8月のもてぎ2&4レース以来、一カ月のインターバルがあったが、レースウイークの1週間前に事前テストがあった。ここでチームはNTSNH6を進化させるために様々なテスト項目を用意。ライダーとメカニックが知恵を出し合いマシンセットの方向性を考えるが、なかなかいいセッティングが見つからない。岡山国際サーキットは、国内では路面のμが低く、レイアウトも低速から高速まで様々なコーナーがあるテクニカルなコース。ここを克服すればマシンセットも確実に進むことは明らかだった。

レースウイークに入り、小山と岩田は違う方向性でセットを進めるが岩田の方が、まとまってきていた。ただ、小山に関しては、実績のあるセッティングがあったため、新たなセットにチャレンジしていた。それがいい方向ではなかったため公式予選は、元のセットに戻して臨むことを選択した。

40分1セッションで行われた公式予選。開始早々に転倒があり赤旗が提示される。すぐにセッションは再開され、小山は早めにタイムアタックに入る。岩田も続いてアタックに入ると一気に1分32秒前半までタイムアップ。2人とも、ほぼ同じタイムを記録。岩田が3番手となりフロントロウを獲得。小山も4番手で続き、上々の予選結果となった。この予選でソフトタイヤを使ったのだが、そのフィーリングが新たな方向性を示す結果となり、決勝レースに向けてもプラス要素を発見することになっていたのだった。

19周で争われた決勝。フロントロウイン側からスタートした岩田が好ダッシュを見せ、ホールショットを奪いトップを走行。その後、ヘアピンで2台に入られ3番手に下がり、オープニングラップを終える。小山はやや出遅れ7番手につけ生形選手とバトルを繰り広げる。岩田は自分自身の持つスピードを考えながらマネジメントし、無理にトップを追うことはしなかった。その背後には生形選手と小山が迫り、レース終盤は3台での4番手争いとなった。残り2周で集団のトップに小山が立ったが、ラストラップの1コーナーで生形選手にかわされてしまい、そのままチェッカー。小山が5位、岩田が6位という結果となった。

小山知良コメント
「事前テストでは、たくさんの項目があったのですが、なかなかいい方向に行かずレースウイークの金曜日まで苦戦していました。ただセッティングは戻れるものがあったので予選からは、元に戻して走りました。ソフトタイヤを履いてアタックした感触もよく、レース中も他のライダーとのバトルでリズムを崩したり、前と差がついてしまったりしましたが最後までマネジメントして行けました。今回もいろいろデータが取れたので、最終戦鈴鹿に向けてチームと作戦会議をして臨みたいですね」

岩田悟コメント
「前戦のもてぎラウンドからの流れで事前テストに入り、いろいろトライしましたが“これだ!”というセットが見つからずレースウイークを迎えていました。それでも初日はチームメイトの小山選手よりもボクの方がセットが出ていましたが、アベレージは、まだまだの状態でした。それが予選でセットをアジャストしてソフトタイヤでアタックすると、いいタイムが出てフロントロウに並ぶことができました。決勝でもホールショットを取れましたし、冷静にレースを戦えました。チームとしても、いいデータが取れたと思いますし、次回は得意な鈴鹿なので勝ちだけを狙っていきます」

手島雄介監督コメント
「NTS様、Honda様を始め多くのご支援、感謝いたします。今回の岡山国際サーキットは自分自身の経験からもセッティングを出すことが困難なコースだと言うことは分かっていましたので、事前テストからライダー、メカニックと共に様々な方向性を探って行きました。予選ではソフトタイヤを使ったところライダーからは、今までにないポジティブなコメントが聞こえ、新たな方向性が見えて来ました。

決勝では岩田がホールショットを取り、レース中盤から後半でのNTS NH6のマネジメントも進歩がありました。次戦の鈴鹿に対して新しいトライができそうですし、大きな収穫があったレースになりました。最終戦もチーム一丸となって戦います。ご期待ください」

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