小山がダブル表彰台。UB130では上位を独占!

アジアロードレース選手権シリーズ第4戦は、三重県・鈴鹿サーキットでの開催となった。勝手知ったるコースで今シーズン最高の結果を出すべくチームは、考え得る準備を整えて鈴鹿に入った。

20140911-arrcc-tpro

設営日の木曜日は雨模様となり、またも天候が心配されたが、SS600クラスのプラクティス1でこそ、セッションが始まる直前に雨がパラつき濡れた部分があったが、その後、コンディションは回復しレース2までドライコンディションのもとで争われた。プラクティス1は、セッションが開始された時点では、路面が濡れていた。天候がよくなることが分かっていたため無理にレインタイヤで走らず、路面が乾くのをセッション中盤まで待ってからコースイン。オートポリスのセットからの流れでマシンをアジャストして行く。初日は、岩田が5番手、小山が11番手で終える。

20140911-arrcc-tpro

土曜日の午後に行われた公式予選は、走り始めは晴れていたものの、黒い雲が近づいてくる。パソコンで雲の流れをチェックし、早めにタイムアタックを敢行。小山は、この時点で3番手につけていた。その後、他車の転倒のため赤旗が提示され中断。再開後に、タイヤを変え最後のアタックに臨む。2人とも2分14秒台に入れ、岩田が4番手、小山が7番手となったが、トップは僅差であり、決勝に向けて手応えのある予選となった。

20140911-arrcc-tpro

13周で争われたレース1。岩田が好スタートを切り3番手で1コーナーをクリア。ヘアピンで2番手に上がりホームストレートに戻って来る。小山も、まずまずのスタートを切っていたがシケインで接触がありトップグループの最後尾である11番手まで下がってしまう。岩田は積極的な走りを見せるが中盤から徐々にポジションを落として行く。かわって小山が激しいバトルの中、順位を上げて行く。ラストラップは、前を行くライダーをシケインへのブレーキングでかわし3位でゴール。岩田は8位だった。

20140911-arrcc-tpro

レース2も小山は序盤からトップ争いを展開。岩田は、レース1から変更したことが裏目に出てしまい思うようにペースを上げられずにいた。小山は、ラスト2周のスプーンカーブ進入でトップに立つが、バックストレートで伊藤選手にかわされ2番手。ラストラップの1コーナーでは藤原選手にかわされ3番手となる。スプーンカーブへのブレーキングで藤原選手をかわすが、やはりバックストレートで抜き返されてしまう。最後のシケインへのブレーキングでも勝負に出るが抜ききれず3位でゴールした。

20140911-arrcc-tpro

UB130は、レース1でアリフ・ムサが優勝、ロザイマンが2位、羽田太河が3位に入り初の上位独占を果たした。
20140911-arrcc-tpro

小山知良コメント
「13周という短い周回数なので最初から最後まで120%の走りでした。オーバーペースな部分もあり、体力的に厳しいレースでしたが、しっかりトレーニングしてきたこともあり、最後まで集中して走ることができました。オートポリス、鈴鹿と実質4戦連続表彰台に上がれましたし、現状ではベストを尽くせたので結果には満足しています」

岩田 悟コメント
「レース1は序盤から狙い通りに前に行けましたし、走っていて楽しいほどでした。終盤に踏ん張りきれなかったのが悔しいですが、思い切り走った結果でした。レース2はセットを変更したのですが、それがいい方向に行きませんでした。得意の鈴鹿でいい結果を出すことができず、すごく悔しいですが、気持ちを切り換えて全日本に臨み、アジアの後半戦に生かして行きたいと思っています」

手島雄介監コメント
「NTS様、Honda様を始め多くの皆さんのご支援、本当に感謝しております。今回の鈴鹿ラウンドは、チーム全体の力が上がってきていることを証明するレースになったと思います。まずUB130では、羽田がマシンにも慣れてきたこともあり、いいレースをして、チームとしてTOP3を独占することができました。これを受けて小山、岩田も続き2人ともトップ争いを繰り広げ、小山は、2レースとも3位に入り表彰台に上がってくれました。次戦は初めてのコースなのでチームの解析力、対応力を持って、もっといい成績を出せるように戦ってきます」

この記事にいいねする


コメントを残す