■2014MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 MOTEGI 2&4RACE
■2014年8月23日(土)公式予選天候:曇り コース:ドライ
      24日(日)決勝天候:曇り コース:ドライ
■観客動員数26,000人(2日間合計)
■栃木県ツインリンクもてぎ(1周=4.801km)J-GP2クラス
■NTS T.Pro Project #71小山知良 予選: 5番手(1'54"600)決勝:DNF
 NTS T.Pro Project #5岩田悟 予選:10番手(1'55"166)決勝:5位

全日本ロードレース選手権第5戦が栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。今回は、MOTEGI2&4レースとして、4輪のスーパーフォーミュラやF3との併催で行われた。NTST.Pro Projectとしては、前週のアジア選手権・オートポリスラウンドから連戦となっていたが、オートポリスで小山が表彰台に上がったことからチームの士気は高く、全日本でもNH6で表彰台を狙っていた。

厳しい残暑に見舞われたレースウイーク。前戦のSUGOラウンドを終えてから何度かスポーツ走行でテストを敢行。マシンセットを進めてきたが、より戦闘力を上げるためにも、仕様変更して臨むことを決断。初日は、小山が6番手、岩田が8番手と、まずまずのポジションにつけた。

土曜日の公式予選は、40分間1セッションで行われた。2人ともマシンセットを進めながら、セッション終盤にタイムアタックを敢行。小山は5番手と2列目を確保したが、岩田は、マシンセットがうまくいかず10番手となる。それでも課題となる部分はハッキリしていたため、決勝で追い上げることを誓っていた。

決勝日もツインリンクもてぎは、厳しい暑さとなった。18周で争われた決勝レース。強烈な日射しがアスファルトを照らし、路面温度は50度にもなっていた。シグナルがブラックアウトし、一斉にスタートを切る。小山は好スタートを見せ、1コーナーに3番手で進入。2周目には前を走っていたライダーがS字コーナーで転倒したため2番手に浮上する。しかし、その後のセクションで2台にかわされ4番手に後退してしまう。

一方、岩田は、スタート直後の混戦から抜け出し、4周目には6番手に浮上する。

小山は、3台からなる2番手争いの後方につけ十分に表彰台を狙えるポジションにつけていた。そしてレースも折り返しを過ぎた10周目の3コーナーでマシンに異変を感じスローダウン。そのまま4コーナーでマシンを止めリタイアを余儀なくされてしまう。

岩田は、渡辺選手と一騎打ちの4番手争いを展開。最後に勝負を仕掛けたいところだったが、残り2周というところで問題が発生し、ペースを下げざるを得ない状況となってしまう。それでもポジションをキープし5位でゴール。貴重なポイントを獲得したのだった。

小山知良コメント
「前週のアジア選手権・オートポリスラウンドで表彰台に上がったことでチームの士気も上がっていましたし、ライダー自身もノレている状態でした。最初の走行だけは乗り換えで戸惑った部分がありましたが、最初からタイムも出ていましたし、予選では2列目に並べました。

決勝でもスタートも決まり1周目は3番手。2周目に井筒選手が転倒して2番手に上がりましたが、フォーミュラのラバーの影響でグリップが悪く2台に抜かれてしまいましたが十分表彰台を狙える位置にいたので残念なトラブルでした」

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岩田悟コメント
「テストから仕様変更してレースウイークに臨みましたが、自分のスタイルに合っていない部分があり、それを予選まで引きずってしまいました。

決勝日には、元に戻してウォームアップで感触がよかったので自信を取り戻すことができました。後は、ライダーが頑張るだけという状態でレースに臨めましたし、ベストを尽くせたと思います。残り2周でペースを下げなくてはいけなくなり、勝負できなかったのが悔しいですが、次戦につながるレースになったと思います」

手島雄介監督コメント
「NTS様、Honda様を始め多くのご支援、感謝いたします。
前戦のSUGOラウンドが終わった後、可能な限りテスト走行をツインリンクもてぎで行いましたが、ウイークに入ってから新たなチャレンジを行うことを決意し、最終的にライダー、チームが一つになった瞬間をレース中に見ることができました。
小山のトラブルは残念でしたが、岩田が何とか5位でゴールしてくれました。
次はアジア選手権鈴鹿ラウンドとなるので2人とも、いい形でレースができるように、そして全日本岡山ラウンドに向けて準備していきたいと思っています」

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