
長島哲太選手は夏の休暇を前にザクセンリンクで多くの収穫がありました。
予選より0.3秒早いタイムでベストラップを刻むと、レース開始直後に順位を下げてしまいましたがトップから1分間以上を空けずゴールをし、レース全体を通して安定した走りが出来ていたことが伺えました。
次戦インディアナポリスまで3週間の休暇にはいります。
休暇中、哲太選手はライディングスタイル改良のために厳しいトレーニングを積み、8月2週目にチームと合流する直前に開催される鈴鹿8時間耐久レースにも参加の予定です。
レースはミカ・カリオをかわしポール・トゥ・ポールでドミニケ・エジャーターが初の優勝をかざりました。
ミカ・カリオは2位を獲得し、ポイントリーダーかつチームメイトのエステベ・ラバットに対して総合で19ポイント差。3位にはシモン・コルシでした。
Gianluca Montiron(ジャンルカ モンティロン):チーム代表
「哲太がレース全般を通していいリズムでコンスタントに同じラップタイムで走れた初めてのレースであったかとおもう。また、おそらくトップタイムから1分以上の差が付かずにフィニッシュできたのも今回が初めてだったとおもう。あとは、この良いリズムと合わせて、高い位置でのグリッドと良いスタートが必要になる。これだけで、レース結果に大きく影響を及ぼすだろう。昨日の予選後半に掛けての転倒でスターティンググリッドをあげ切れなかった。
コンスタントに良いタイムを刻んでいただけあって、もう少し高いグリッドでスタートできていたと思うと悔しい、ただその部分は今後の経験で養われてくると思う。
我々のチームは2011年にここで、シャーシ開発をしながらも2番手の早さで走っていた。もともとポテンシャルがあるチームなので、一歩一歩徐々にその力を解放していく必要があり、でないと、シーズン前半や今回の予選最後にあったような、転倒をしてはいけないタイミングでの転倒を招いてしまう。次のレースに向けて今日哲太が示してくれた進歩、安定した走りに合わせてチームも車両のスピードを解放しながら、調整をしていく。」
長島哲太:ライダー ベストラップタイム1:26.311s
「レース開始早々に、目の前のライダーがクラッシュしてしまい、回避するために最終グループまで順位を少し落としてしまった。ザクセンリンクのトラックは非常に狭いので、1週でオーバーテイクをするのは難しく、数週使って最終グループから抜け出れました。最終グループから抜け出た後は、最後までコンスタントに自分のペースで走ることが出来、夏の休暇以降のレースに対しても自信につながったと思います。いまだにリアタイヤのグリップの部分において苦戦をしていますが、今日の全体的な走りとしては、ポジティブな要素もあり結果には満足しています。
初参戦のMoto2クラスの前半が終わり、今日のレースも含め改めてチームには感謝をしています。今月下旬に鈴鹿8時間耐久に参戦するために一度日本に帰国しますが、休暇期間も8耐のスーパーバイクに乗ってトレーニングを積んで、次のレースにはより良い状態で挑んでいきます。」
ドイツGP ザクセンリンクサーキットMoto 2結果
1) ドミニケ・エジャーター - 41:12.461s
2) ミカ・カリオ + 0.091s
3) シモーネ・コルシ + 10.514s
4) エステベ・ラバット + 10.666s
5) マーベリック・ビニャーレス + 11.418s
22) 長島哲太 + 52.832s
ドイツGP後のポイントランキング
1. エステベ・ラバットT - 170
2. ミカ・カリオ - 151
3. マーベリック・ビニャーレス - 120
4. ドミニケ・エジャーター - 96
5. シモーネ・コルシ - 85
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