ポーランドで開催された「EMS World STUNT GP 2014」に参戦していたOGAこと小川裕之選手。決勝の順位は4位と惜しくも表彰台獲得はならなかったが、予選では2位につけるなど、遠い異国での開催ながら見事な成績を獲得。世界を舞台に十分にその実力をみせつけてくれた。

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そんな小川選手からポーランド大会の参戦報告が届きました。

◆ 予選
予選は文句なしに、今までのスタント人生のなかで圧倒的なクオリティのランが出来ました。
コーゼン選手に続く2位。これは本当に大きな自信になったし、世界で戦える土俵にあがってきたことを自覚させてくれました。ただ、やっぱりまだまだ未完成なところが多いし、発展させないといけないところもある。次はそこをつめて、さらに世界のライダー達と戦えるように自分のスタイルを磨き上げていきたいと思います。

小川選手の予選の演技

http://youtu.be/uhWBkih_EeY

◆ セミファイナル
セミファイナルは、フラミンゴバニーホップの技で軽い転倒。その時にプログラムの構成を忘れてしまい、その後演技の手順を思い出すまでに30秒位混乱してしまった。どうしても、技を決めることに集中してしまうため、次の技への動作がおろそかになったり、忘れてしまったりすることが多い。そのことが原因で、予選に比べると悪い走りになってしまい、その差が4位となったんだと思います。少しでもミスを自覚すると、順位も容赦なく下がるとても厳しい戦いだと感じました。
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◆決勝
最終日前半は晴れでとても良い状況でしたが、中盤ごろから雷雨で完全なウェット状態に。
一時は晴れてドライに戻ることもあったんですが、後半半分くらいの選手はウェット。さらに、自分の周辺のライダーは土砂降りの中での走行となりました。

ドライのメニューをそのまま使おうと思いましたが、雨と会場の白線や、コールタール、草などの要素がからみ、自分のライディングスタイルと非常に相性が悪い事に気付きました。なので、雨の中で出来ることを探すのと、どこまで攻められるのかを確かめるため、プラクティス中に雨の中でも調整をくりかえしていましたが、その練習中にストッピーで大きな転倒をしてしまい、脇腹にけがを負ってしまいました。さらに、問題だったのがその転倒がトラウマになり、ストッピーが全然出来なくなってしまいました。

転倒する前までは、ウェット路面でもフラミンゴストッピーバニーホップまで出来るようになっていたのですが、その転倒後は、普通のストッピーですら出来ない状況になってしまいました。そしてそのまま決勝を迎え、やはりいい走行をするのは難しく、雨の中ただもがいているだけのような走りになってしまいました。これは本当に反省。

ただ、結果的に予選のマージンが大きかったので、4位入賞出来たという感じです。
つまり、リザルトには関係ない予選が一番良い走りで、決勝、セミファイナルはダメダメな走行でした。次は予選の走行をベースに、セミファイナル、決勝の問題をしっかり修正していこうと思います。

◆今回の旅について
今回はフランスに拠点をおいて、大会が開催されるポーランドまで移動したので、各国のライダーに本当にお世話になりました。
彼らの協力なしに、今回の結果は残せなかったと思います。フランス、ポーランド、ベラルーシとさまざまな国のライダーたちと交流ができて、本当に楽しかったです。彼らとの別れは少し寂しかったですが、世界中にスタントライディングを通じて友人が増えていくことは、本当に幸せです。

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