
長島哲太選手は今日のMoto2で2度の転倒を喫したものの、今年のベストの結果を残すことができました。Teluru team JiR Webikeの長島選手は、強い雨が降ったために行われた24周の決勝レース前のサイティングラップで転倒をしました。長島選手のほか、フランコ・モルビデリ、シリーズのリーダーのエステベ・ラバットも転倒しました。レースはゆっくりと乾くコンディションの中で行われ、シモーネ・コルシがトップをけん引しますが、その後クラッシュしてしまいます。長島選手は、残り15周の時点で18位まで登りつめますが、4コーナーで転倒、レースに復帰するものの20位でフィニッシュしました。
多くのリタイアを出したレースとなりましたが、最終的に勝ったのはオーストラリアのアンソニー・ウェストで、彼にとって11年ぶりのGP優勝となりました。マーベリック・ビニャーレスが2位、ミカ・カリオが3位となっています。ラバットは8位でフィニッシュしました。
Gianluca Montiron(ジャンルカ モンティロン):チーム代表
「同じくウェットのコンディションだったムジェロのフリーでは哲太が4位と素晴らしい結果だったため、今回はさらに良い順位を期待していた。テツはサイティングラップでの4コーナーでクラッシュし、右のフットレストとブレーキペダルが破損してしまったが、メカニックが良い仕事をして数分後のレースに間に合うことができた。レースではテツは良いリズムも見せていたが、再び同じコーナーで転倒してしまった。復帰して20位でフィニッシュしたが、それでも我々にとってはこれまでで最高の順位となった。
このようなコンディションでは条件がどの選手にとっても同じになるため我々の全員がもっと良い結果を期待していたのだが、一方で経験こそがモノを言うことも知っていた。シーズンの後半に向けて前進し続け、変革もしなければならない。2週間後のザクセンリンクを楽しみにしている」
長島哲太:ライダー ベストラップタイム1:52.976s
「選手がグリッドに着いた時から雨が降り始めたため、非常にクリティカルなコンディションでした。そのため、スタートの手順も変わってしまいました。ウェットとなったサイティングラップの直後にクラッシュしてしまいましたが、グリップを全く感じることができず、カバーできませんでした。幸いなことにメカニックがすぐに修理をしてくれたため決勝のグリッドには間に合うことができました。レースを通じて十分なグリップの感触を得ることができず、リアの大きなスライドにも苦労したため、ラップごとにライディングスタイルを変えたのですが、根本的な解決は見いだせませんでした。
トラックがやや乾き始めた時、フィーリングも良くなったのですが、プッシュをしようとした時に再び転倒してしまいました。私達がウェットのセッションを経験したのはムジェロだけですが、その時は非常に良かったため、アッセンで同じようなフィーリングを持つことができず残念に思っています。ウェットではもっと良い結果を期待していたため、非常に残念な結果ですが、次のレースに向けてまたトライします」
オランダGP アッセンサーキットMoto 2結果
1) アンソニー・ウェスト 46:02.089s
2) マーベリック・ビニャーレス + 0.318s
3) ミカ・カリオ + 0.743
4) ヨハン・ザルコ + 7.300
5) アレックス・デ・アンジェリス + 11.253s
20) 長島哲太 + 1 lap
オランダGP後のポイントランキング
1. エステベ・ラバット - 157
2. ミカ・カリオ - 131
3. マーベリック・ビニャーレス - 109
4. ドミニケ・エジャーター - 71
5. シモーネ・コルシ - 69
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