
◆チームとしてSS600クラス初優勝を達成!
アジアロードレース選手権シリーズ第2戦がインドネシア・セントゥールサーキットで6月13日(金)~15日(日)に行われた。セントゥールサーキットは、路面の状態がよくなくギャップが多く、地元のライダーが速さを見せている。
今シーズン、T.ProYuzy Honda NTSに加わったファドリ・イマムディンにとっても、母国でありホームコースだけに初日からチームを引っ張る走りを見せていた。小山知良、岩田悟の両名も着実にマシンを仕上げ、自己ベストを更新してきていたが、岩田は、土曜日のプラクティス3で最終コーナー手前の10コーナーで激しく転倒。チームスタッフは懸命にマシンを修復し何とか公式予選を走ることができたが、思うようなライディングができず17番手となってしまう。ファドリと小山は、1分30秒台に入れ、それぞれ7、8番手と3列目を確保した。
レース1がスタートする直前に何とスコールがあり、一気に路面はウエットに。すぐに雨は止んだもののウエットコンディションのままオンタイムでレースは進行。ファドリは迷うことなくドライタイヤをチョイス。他のライダーもグリッド上でタイヤを交換する。ファドリは地元の利を生かし、勢いよくスタートするとオープニングラップをトップで戻って来る。そのままレースをリードするが、レース終盤に2台に追い付かれ三つ巴のバトルとなる。この激戦を制したファドリはトップでチェッカーフラッグを受け、T.Pro Yuzy Honda NTSに初優勝をもたらした。小山は、玉田選手、伊藤選手とのバトルを制して9位、岩田は17位でゴールした。
続くレース2も、直前に雨が降り難しいコンディションをドライタイヤで戦うことになる。ファドリは、またもトップ争いを繰り広げるが残り2周となった1コーナーで無念のクラッシュ。そのままリタイアとなってしまう。小山は、レース終盤に追い上げを見せ6位でゴール。岩田は、17位となった。 アンダーボーン130は、レース1で羽田太河が4位、ロザイマンが5位、アリフ・ムサが15位となり全員がポイントを獲得。レース2では、アリフ・ムサの9位が最上位だった。
◆ファドリ・イマムディン選手 コメント
「まず始めにチーム、そしてサポートしてくれている皆さんに感謝します。レース1が勝てたのは、運もよかったこともありますが、応援してくれている皆さんのおかげです。レース2は、残念な結果となってしまいましたが次のオートポリスで頑張ります」
◆小山知良選手 コメント
「予選はすごく僅差でしたし、フルウエットをドライタイヤでレースしたのも初めてでした。レース1は終盤に巻き返して9位。レース2では、序盤からペースを上げていったのですが数周したら、また雨が降り始め、あわや転倒という場面もありましたが、残り2周で11番手から6位まで追い上げてゴールできました。今回は地元勢に完敗でしたが、日本ラウンドで巻き返します」
◆岩田悟選手 コメント
「一日、サーキット入りが遅くなり、下見ができずにいきなり走行となりましたが土曜日の午前中に転倒するまでは、いい感じにタイムも詰まっていたのですが…。チームに迷惑をかけてしまいました。転倒からリズムも崩れてしまい決勝も攻めきれずに終わってしまいました。気持ちをリセットして全日本SUGOに臨みます」
◆手島雄介監督 コメント
「2011年の最終戦カタールから思い描き、多くの支援をいただき昨年からチームを率いてチャレンジしているプロジェクトで、ついに表彰台のてっぺんに上がることができました。ライダーとして上がる表彰台よりも、チーム代表として上がった表彰台は、また違う感慨深さがありました。この後は、日本ラウンドが2回続くので、日本人二人にも勝利を手に入れるために準備していきます。ぜひご期待ください。本当にありがとうございました」
http://youtu.be/JOSgT6Bt1qE
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