
■2014MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦スーパーバイクレースinもてぎ
■2014年5月24日(土)公式予選天候:晴れコース:ドライ
25日(日)決勝天候:うす曇りコース:ドライ
■観客動員数11,200人(2日間合計)
■栃木県ツインリンクもてぎ(1周=4.801km)J-GP2クラス
■NTS T.Pro Project #71小山知良予選:9番手(1分54秒266)決勝:7位
NTS T.Pro Project #5岩田悟予選:8番手(1分54秒262)決勝:8位
全日本選手権第3戦が栃木県・ツインリンクもてぎで行われた。MotoGPロードレース世界選手権の日本ラウンドが開催されているだけに、世界との差を直接比較できるサーキットだ。怒濤のスケジュールだった4月を乗り越え、5月に入ってからはSUGOと、もてぎでテスト走行を行った。NTSが製作するニューマシンNH6をさらに進化させるために小山と岩田は、黙々とテスト項目をこなしていった。しかし、全日本第3戦の事前テストは、不順な天候に悩まされ消化不良となってしまっていた。その影響もあり、レースウイークに入ってからもテスト項目をこなしながらマシンセッティングを行なって行く。金曜日の2本目の走行では、岩田のマシンにトラブルが発生するが、メカニックの迅速な作業で、すぐに解決する。ただ、予定していたテスト項目がこなせなかったのが痛かった。
土曜日の公式予選では、なかなか一発タイムが出ない中、あくまでもレースを見据えてセットアップを進め、岩田が1分54秒262、小山が1分54秒266と、ほぼ変わらないタイムをマーク。自己ベストをマークするもののライバルたちは、さらに上を行っており、約2秒も引き離されている状態だ。それほど、今年の全日本J-GP2クラスはレベルが高いがNH6も、まだ2戦を消化したばかり。ノビシロは、まだまだ残っている。
日曜日は、暑くなる予報だったが、実際は薄曇りとなった。それでも日中は汗ばむ陽気となり、路面温度も上がってきていた。岩田は、決勝日朝のウォームアップ走行でハードタイヤをチョイスし手応えを感じたため、前後ともハードをチョイス。小山はミディアムでレースに臨んだ。
迎えた決勝。スタートダッシュを見せたのは岩田だった。一気にポジションを上げ、5番手でオープニングラップを終え、小山も7番手につける。岩田は、ハードタイヤをチョイスしたこともあり序盤は、ペースを思うように上げられず7番手に後退。小山が前に出て行く。チームメイトでのランデブーが見られたがレース中盤から小山は、フロントに問題が出始め2度コースアウトを喫してしまう。それでもすぐにコースに復帰し7位でゴール。岩田が僅差の8位となり、2台が完走したことで、また貴重なデータを取ることができたもてぎラウンドとなった。
小山知良コメント
「序盤は、いいペースで走れていましたし、前を走るライダーに追い付いて行っていたのですが、中盤からフロントの跳ねが出て来てしまい1コーナーで2度もコースアウトしてしまいました。次回はトップ争いに加わるように全力を尽くします。今回もたくさんの応援ありがとうございました」
岩田悟コメント
「8位という結果には、決して満足していませんが今回のレースもしっかり走り切れたことで、たくさんのデータが取れました。いい部分を伸ばしていければ、もっといい走りができるマシンだと思います。次回のSUGOでは、今回のデータを生かして頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします」
手島雄介監督コメント
「まずは、今大会も応援頂きましたNTS様、Honda様を始め、各スポンサー様に感謝申し上げます。前戦のオートポリスの後、ツインリンクもてぎで事前テストもありましたが、残念ながら天候不良の影響もあり、消化不良のテストだったため、レースウイークはテスト項目を消化しながらセットアップも進めるという状況でした。しかし、ライダーとスタッフの頑張りで、確実に前進できました。結果的には7位・8位という数字ですが、両選手のコメントも似たところまで来ているので、今後もいい開発テストを進め、次戦はさらによい報告ができるよう邁進していきます。今後も応援の程よろしくお願いいたします」
http://youtu.be/ymNo5kqtC8Q
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