
Moto2の世界選手権は伝説的なル・マンのブガッティグランプリサーキットで第5戦が行われるフランスへと舞台を移します。Teluru team JiR Webikeと長島選手は今週のレースウィークに先立ちイタリア、ムジェロでの3日間にわたってテストを行い、レース本番に気持ちを高めています。テストには、チームの友人である元HRCライダーの伊藤真一氏も訪れました。
ル・マンサーキットは1965年に作られ、現在も続いている24時間耐久レースのトラックもここにあります。2000年には安全性を高めるための改修が施されました。
このトラックの特徴は、1速ギアで走るコーナーが多いことで、ライダーはできるだけブレーキを我慢し、素早い加速をすることが求められ、リアタイヤのトラクションのかけ方も鍵となります。
日曜の決勝では、1周2.6マイル(約4.18km)を26周して争われます。
Gianluca Montiron(ジャンルカ モンティロン):チーム代表
「我々はムジェロで3日間のテストを行ったが、そこで哲太はさらに進歩することができた。私の目からは、彼が慣れ親しんだ日本選手権のマシンではなく、Moto2マシンの上でのより実戦的な乗り方を理解し始めているように見える。
たくさんの周回を重ね、ラップタイムもとても良かったので、このサーキットに強い印象を与えることができたはずだ。
ル・マンは厳しいコンディションになると思う。ヘレスでも非常に暑いコンディションだったが、ル・マンでは常に変化するコンディションとなることが予想される。
しかし、これこそが世界選手権であり、誰もが適応しなければならないことだ。
今週末の我々の目標は、フィニッシュ時でのトップとの差を縮めることであり、ル・マンではいろいろ試して、もう一度良くしていこうという気持ちだ。」
長島哲太:ライダー
「ムジェロにおける3日間のテストをちょうど完了したところです。ムジェロではTeam JiR TSR-6マシンのシャシーセットアップで目覚ましい改善をすることができました。
ここで伊藤真一さんのような経験豊富なライダーを迎えられたことも素晴らしいことでした。
私を助けるためにはるばる日本から来てくれたのですが、元HRCの500ccライダーから学ぶことは何にも代えがたいもので、とてもに感謝しています。
ル・マンのブガッティ・サーキットは初めてとなりますが、各コーナーとコース全体でベストのラインを見つけることが最初の目標となります。4戦を終えた今、自分のMoto2マシンにどんどん慣れてきていますし、より高いところに目標を置きたいと思っています。ありがたいことに、ムジェロでのシャシーがよい感触だったので、その感覚をル・マンでも持ち続けたいと思っています。」
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