
■ 2クラス7台体制でアジア2年目がスタート!
手島雄介率いるチームT.Pro.Innovationの2014年シーズンがマレーシア・セパンでスタートした。
設立2年目を迎えた今年は、アジア選手権と全日本J-GP2クラスを戦う。アジア選手権では、マレーシアのYuzy Hondaとジョイントし、T.Pro YuzyHonda NTSとしてSS600に小山知良、岩田悟、モハマド・ファドリ・イマムディンの3台、アンダーボン130に羽田太河、サシタレン・スクマラン、ロザイマン・セイド、アミール・アリフ・ムサの
4台という大所帯で臨むことになった。今年は、事前テストにも参加し、チームとして戦える体制が整ってきた。
金曜日のプラクティス1から走り始め、まずはエンジンの慣らしからスタートする。事前テストのデータをもとにセッティングを進め、タイムを削って行く。ポジションは10番手前後だが、トップとの差は僅か。SS600クラスは、全体的にレベルが上がっている。特に中間に位置していたライダーが速くなってきており僅か1秒の間に10台以上がひしめく状態だ。もちろんT.Pro Yuzy Honda NTSのレベルも上がっていることが実感できていた。公式予選では、新加入のファドリが8番手、小山が10番手、岩田が15番手となる。
レース1は、小山、岩田は共に序盤のペースが上がらず、さらに雨がパラパラと落ちてくる。この雨は、路面を濡らすほどではなかったが、ここでトップグループに離されてしまい、その差を詰められずに終わった。ファドリは転倒リタイアとなってしまったが、小山と岩田のアベレージはよくレース2につながるレースとなった。
レース2では、3人のチームメイト同士がバトルを繰り広げた。この争いは、最終ラップの1コーナーで前に出た岩田が制し、小山、ファドリと僅差で続いた。
今年より115ccから130ccとなったアンダーボーンは、ロザイマンが両レースで3位に入り表彰台を獲得。初戦となった羽田は、一時トップに立つ積極的な走りを見せるが10位/8位と悔しい結果となる。両レースともトップグループを走れているだけに、経験値が増えてくれば期待できそうだ。
■ 小山知良コメント
「事前テストでベースセットは出ていたので、少しだけアジャストしただけで戦うことができました。決勝では自己ベストを更新できましたし、トップとの差は着実に縮まってきています。次回は、うまくセッティングを詰められるようにエンジンのセットアップを中心に進めていきたいですね」
■ 岩田悟コメント
「去年とはチームとしてのスタート位置が違いますね。確実に成長できていると思いますし、ボク自身もアジア2年目ということでいい手応えを感じられましたし、大きな収穫のあったレースになりました。予選でもっと前に並ぶのが次回の課題です」
■ 手島雄介監督コメント
「今年、アジア選手権にはYuzy Hondaとジョイントし計7台という体制となりました。これもHondaを始め多くの応援のおかげで実現しています。本当にありがとうございます。開幕戦を終え、さらに上を狙うための課題も見えて来ました。T.Pro Yuzy Honda NTSのこれからの活躍にご期待ください」
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