Moto2の新人日本人ライダーの長島哲太選手はこの日の激しいバトルを楽しみ、このクラスで戦っていくための重要な経験を積んでいることを示した。自分以上に経験が豊富なMoto2ライダー達との戦いを通じて、長島選手はタイムがそれまでの3戦とくらべて安定してきていることに気づいた。チームは、JiR/TSRのマシンが彼のスタイルによりフィットするよう調整を進め、次のレースを心待ちにしている。

この日のレースは最初のラップからリードを保ったフィンランド人ライダーのミカ・カリオが優勝し、2位にはスイス人のドミニケ・エジャーター、3位には初の表彰台となったジョナス・フォルガーという結果だった。
ポイントリーダーのエステベ・ラバットは4位だった。
レースはこのあと2週間の休みをはさみ、次回はフランスのルマンサーキットで開催される。

Gianluca Montiron(ジャンルカ モンティロン):チーム代表
「今日は哲太が初めて他のライダー集団と戦ったレースとなり、決して悪い内容ではなかった。彼は集団をリードすることができたし、ラップタイムも常に安定していた。
レース終盤でのトップとの差はまだ1分以上となっているが、我々が今回のレースで目指したのは練習とレースとの両方でより安定して走れることであり、実際哲太はそのように走ることができていたということだ。
彼自身がマシンのセットアップに対してもっと経験を必要としており、Moto2マシンの特性を理解しなければならないことを我々もわかっている。
それでも我々は進歩できるとこれまで以上に自信を持っている。
今と同じ好調を維持して次のレースに向かわなければならない。
チームが頑張ることで哲太のパフォーマンスも良くなり、シーズン中盤に向けてより高い目標を狙っていくことができる。」

長島哲太:ライダー ベストラップタイム 1:45.102
「スタート自体は悪いものではなかったですが、後方からのスタートとなり、前を行くほかの選手の中に割っていくことができず、最後尾集団に位置することとなってしまいました。
この集団の中でできるだけ前にでようとプッシュを仕掛けました。
リアのトラクションに問題を抱えながらも集団をリードできたことは良かったですし、自信にもなりました。
ありがたいことに次のルマンの前にテストの予定が入っており、この問題を解決できればと思っています。
レース運びや他のライダーと良いバトルが初めてできたことをとても嬉しく思っています。
さらに自分を磨き、前を行く選手ともっとバトルをして学んでいければと思います。」

ヘレス・サーキット Moto 2結果
1位 ミカ・カリオ 44:56.004
2位 ドミニケ・エジャーター +2.434
3位 ジョナス・フォルガー +3.668
4位 エステベ・ラバット +5.431
5位 マーベリック・ビニャーレス +9.786

22位 長島哲太 + 1:03.716

スペインGP後のポイントランキング
1. エステベ・ラバット 83
2. ミカ・カリオ 67
3. マーベリック・ビニャーレス 49
4. ドミニケ・エジャーター 49
5. シモーネ・コルシ 33

この記事にいいねする


コメントを残す