今日のアルゼンチンGPでは、目まぐるしく変わるコンディションがTeluru team JiR Webikeの長島哲太の障害となったが、レースを完走し、Moto2ライダーとして進歩するための重要な経験を蓄積することができた。
決勝レース時の気温は21度と前日の予選の34度からぐっと落ち込み、日本の若いライダーは決勝を走りながら予選のタイムに近づけないと感じていた。
良かったことは、他の経験のあるライダーがクラッシュする中、21歳の彼はしなかったということだ。
経験豊富なMoto2ライダー達に食い下がってフィニッシュすることにこだわり、その結果、次のヘレスに向けてのデータの収集と経験を得ることができた。
レースはスペイン人ライダーのエステベ・ラバットが優勝、ポイントリーダーとして2位との差を広げた。
チャビエル・シメオンが2位、ルイス・サロンが3位だった。
タイトル獲得の期待のかかるマーベリック・ビニャーレスは転倒リタイアだった。
Gianluca Montiron(ジャンルカ モンティロン):チーム代表
「哲太は何度かコンマ2から3秒ほど昨日のタイムに近づけるラップがあったが、状況は昨日よりは厳しかったようだ。経験不足というのがあるかもしれないが、前のレースに比べるとフィニッシュの時点でのトップとの差は大きくなってしまった。
フリーと予選の両方で良いタイムが出せるよう、また、どのような状況でもペースを保てるよう彼の走りを改善することをやらなければならない。サーキット上で状況が変わった場合、ライダーはそれに適応しなければならないが、それは経験こそが物を言う。だが、正直言って誰にとっても難しいレースだった」
長島哲太:ライダー ベストラップタイム 1:46.250
「今朝までは全てが非常に上手くいっており、決勝ではポイントを獲得するために攻めていくつもりでしたが、非常に難しいレースでフラストレーションが残るものでした。
今朝のマシンのセッティングからは何も変更していなかったのですが、何かしらの原因によりレース中はまったく違うフィーリングで、フィニッシュするまでずっと格闘していました。
このサーキットはどのライダーにとっても新しいものであるため、私達にもうまくできるチャンスがあると思っていただけに失望も大きかったです。
これからのレースで問題点を見つけ、ベストを尽くしていくつもりです。ヘレスは冬にテストをした2つのサーキットの1つですし、データももっています。あと1.5秒縮めるためにやらなければならないことに集中して取り組み、ベストを尽くしていい形にしていきたいです」
アルゼンチンGP Moto 2レース結果
1位 エステベ・ラバット 40:06.114
2位 チャビエル・シメオン + 2.094s
3位 ルイス・サロン + 3.702s
4位 ドミニケ・エジャーター + 4.868s
5位 シモーネ・コルシ + 5.010s
31位 長島哲太 + 1m 08.978s
アルゼンチンGP後のポイントランキング
1. エステベ・ラバット:70
2. ミカ・カリオ:42
3. マーベリック・ビニャーレス:38
4. シモーネ・コルシ:33
5. ドミニケ・エジャーター:29
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