
レース名
2022年9月17〜18日 岡山国際サーキット
全日本ロードレース選手権第7戦ST600クラス
リザルト
阿部真生騎 : 予選24番手 決勝19位
全日本ロードレース選手権第7戦が岡山国際サーキットで開催された。阿部真生騎が参戦するST600はフリー走行からタイムアップするライダーが多く、予選では上位16台がコースレコードを更新した。ポールポジション(PP)は阿部恵斗(ヤマハ)が1分35秒030で獲得、真生騎は、1分36秒台を記録していたが、予選では1分37秒169がベストタイムとなり、24番手からのスタートとなる。
台風の接近から、タイムスケジュールが見直され、周回数も15周へと短縮されて決勝を迎えた。ST600は最終レースとして行われ、スタートを切るが、転倒者が出て赤旗中断、レースディレイとなった。再スタートは15周と変わらずに行われることになるが、スタート直後に大粒の雨が落ちて、1コーナーで転倒者が続出して、再び赤旗が出された。
再開されたレースは10周で争われた。周回数の減少は、挽回のチャンスが短くなることでもあり、ポイント圏内を狙う真生騎にとっては残念な状況となる。レースは完全なウェットコンデションとなり、真生騎は果敢な走りを見せ3台の18番手争いのバトルを繰り広げるが19位でチェッカーを受けた。
阿部真生騎選手コメント
プロフィール(MFJ SUPERBIKE)
「事前テストでは1分36秒4が出ていて、5秒台を狙える手応えがありました。予選でも自分の走りをすれば上位に行けると思って、予選開始直後からタイムアップを目指しましたが、その周に赤旗が出てタイムアップ出来ず。
再開された予選では、うまくクリアがとれずに、自己ベストタイムを超えることも出来ずに終わってしまいました。今回ポイントを取らないと最終戦に出ることが出来ないので、絶対、ポイント圏内に入ることを目標にしていたので、決勝ではスタートを決めて前に行こうとしていたのが、何度も赤旗が出て、最後は雨になり、ころばないように走るのが精いっぱいのレースになってしまいました。
自分では走り自体は悪くないと思っているし、ポイント圏内には入れる自信があったのに…。ポイントを取ることが出来なかったことが悔しいし…。なんとも言えない気持ちです。初めての全日本フル参戦のシーズンで、多くの経験を積むことが出来ました。来季は、それを生かせるシーズンにしたいと思っています」
阿部監督コメント
8月1日 8時間耐久のために鈴鹿入りをしてから、アジア選手権、オートポリスの事前テスト、第6戦オートポリス、1週間空けて9/6から岡山事前テストから、9/15日入りの第7戦岡山大会と慌ただしい日程の中での大会でした。
今回は阿部真生騎のST600出場と来年から我がチームに加入予定のJP-250(ヤマハYZF-R3)クラス出場の久川鉄平(クガワ テッペイ 14歳)が岡山初走行ながら土曜日レースで決勝はINA、NAクラス総合13位。NAクラス5位入賞でした。
16日 午前、午後 2回のテスト走行
真生騎は9/7、8日の事前テスト2日目に1分36秒4を出し、35秒台が視野に入り、上位進出が期待されましたが午後3周目に転倒。力が入りすぎた結果の様でした。
その後タイム更新がならず、不安を抱えての岡山入りでした。
午前1回目
事前テストのデータ、本人のコメント等を入れ、大幅な変更なく走り出しました。
しかし思った様にタイムが上がらず、赤旗中断があったりしましたが後半ニュータイヤでアタックも1分37秒776で20位でした。
午後2回目
大きな変更なく、前後サスペンションの微妙な調整で走行。
しかし大幅なタイムアップはなく1分37秒035で21位でした。
17日 予選
昨日までだと同じ繰り返しになりそうなので、リアサスペンションのスプリングの強さを変えスタートしました。
3周目セクター1、セクター2と今までにない速さで通過し、35秒台もあるかと思ったのですがセクター3で遅い前走車に引っ掛かり、挙句に赤旗でノータイムになりました。その後再スタートをするもスロー集団に囲まれるのもあり、雨で中断とタイムアップの機会に恵まれずベストタイム1分37秒169と自己ベストにも届かず24位でした。
18日 ウォームアップ走行 決勝
まだ雨あとの乾き切らないハーフウエットでの走行でした。
全体的に2秒ほどタイムダウンをした状態の走行で、真生騎は予選での感触からリアのスプリングを変えてのテストだったのですが、変化を感じ取る事ができずにそのままレースとなりました。
決勝レース
スタート前から雲行きが怪しくなり、雨を心配しながらのスタートでした。
ドライでのスタートだったのですが、2周目に転倒者が出て赤旗中断となりました。
再スタートもまだドライだったのですが、再スタート後1周目で雨が降り始め、中断ピットインになりました。
もうドライ路面になりそうもなく、全車レインタイヤに変え、15周から10周に減周されてスタートでした。
真生騎は24番グリッドから1周目21番手まで順位を上げて帰って来ました。
その後18番手、19番手と順位を入れ替わりながらのレースでしたが最終的に19位ゴールでした。
今年は1戦目のもてぎが17位でノーポイント、2戦目のSUGOはイタリアでのトレーニングと重なり欠場。鈴鹿とオートポリスの2&4にはJSBクラスへスポット参戦、8月の8耐出場とSUGOのアジア選手権では6位入賞を果たし、後半は上位進出を期待したのですが、オートポリスはレース中転倒。この岡山でなんとしても全日本のポイントを獲り鈴鹿MFJ GPに繋げたかったのですが、叶わず全日本選手権は今回で終了となりました。
来年について真生騎はまだ未定ですが、今年10月のモテギ選手権、11月に鈴鹿NGK杯に出場予定です。
今後とも応援を宜しくお願い致します。
Webikeチームノリックヤマハ
監督 阿部光雄
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