文/佐藤洋美 写真/Ishizaki Nobuki Komai Tosshiyuki

レース名
2022年8月26〜28日 オートポリス
全日本ロードレース選手権第6戦ST600クラス

リザルト
阿部真生騎 : 予選20番手決勝リタイヤ

全日本ロードレース選手権第6戦が大分県オートポリスで開催された。阿部真生騎が参戦するST600は、6月上旬開催のSUGO大会以来の開催。全日本の戦いは、ここオートポリスから後半戦への戦いへと突入する。

阿部にとってはポイント圏内に入ることが目標であり、そこに向けてのタイムの向上を課題として挑んだ。事前テストは天候に恵まれなかったが、レースウィークは晴天となった。真生騎はJSB1000で地方選のオートポリスに参戦し、初走行ではなかったが、思うようなタイムアタックとはならず予選20番手から決勝に挑んだ。スタート時の2台による接触転倒車が発生したことで赤旗中断。15周から10周に減算されての再スタートとなった。真生騎は19番手にポジションアップするが6周目に転倒してしまう。

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阿部真生騎選手コメント

プロフィール(MFJ SUPERBIKE)

 

「このコースに合わせた走りが出来なかった。それでも予選では、クリアが取れない状況でも1分54秒台に入れることができて、そのタイムをアベレージタイムに回ることができれば上位を目指せると思っていた。

それが、決勝では気温も変わりコンデションが変化して、そこに合わせたセッティングを出し切れなかった。前に追いつこうとしたが、フロントが切れ、リヤが滑って転倒してしまった。次の岡山国際はオートポリスよりも走行機会が多いので、気持ちを切り替えていきます」

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阿部監督コメント

8/26金曜日フリー走行2回

1回目11:15~12:00

今回のオートポリスに向け、仕上げたR6が先週の事前テストでの転倒でマシンの損傷が大きく、アジア選手権で走ったR6に替えて走行。
他のアドバイスを取り入れ、前後サスペンションを大幅に変更しました。

先週の転倒後のフロントの切れ込みは、かなり治ったのですが、まだまだセッティングが合わずタイムが上げられず、ニュータイヤに変えて走り始めた直後に、赤旗中断、そのまま1回目の走行は終了となりました。1分57秒6で22位に止まりました。

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2回目16:15~17:00

基本的には1回目のセッティングから少し変え、1回目の終了間際に履いたほぼ新品タイヤでスタート、。
周目に1分55秒764をだし、上位につけたのですが、その後中々伸びず、6ラップで再度ニュータイヤに交換。55秒台は何回も出せるのですがタイムを伸ばす事ができずラストラップに1分55秒726とわずかにタイムアップは出来たのですが17番手で終了でした。

8/27予選11:25~12:00

J-GP3クラス予選で赤旗中断があり、10分間遅れてのスタートでした。
真生騎はスタート時間を少しずらして先輩ライダーについて行く作戦だったのですが、
5台前後のだんご状態になり、自己ベストは出せたのですが、タイムを上げきれずに周回を重ね、中盤以降は温度が高いためタイヤの摩耗が激しく滑り出し、タイムアップはなりませんでした。ベストタイム1分55秒31320位です。

8/28ウォームアップ走行8:35~8:55 レース11:55~15Laps

昨日の結果からフロントフォークのスプリングを強く、リアの車高を1mm上げてリアタイヤの滑り、コーナーの曲がり具合の改善を図ろうとセッティングを変更。ガソリンはレース容量、ニュータイヤで走行。計測10周でベストタイム1分55秒46518番手でした。走行後のコメントは「問題ないのでこのままのセッティングでレースへ行く」でした。

予選は20位だったのですが、1台がペナルティーでグリッド順位が下がり、真生騎は19番グリッドからのスタートでした。
グリッド順どうりで1周目は帰って来ましたが、その後タイムを上げる事ができずに18番手、19番手あたりで走行していたものの、6周目の3コーナーでフロントが切れ込み転倒、そのままリタイアでした。

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今回は事前テストでの転倒が響いたのか、バイクを替えセッティングも大幅変更するなど試行錯誤をしながら、レースでの上向きを図りました。しかし怪我はなく良かったのですが最悪の結末を迎えてしまいました。

レース終了後はこの結果を踏まえ、次回の岡山の事前テストからレースに向け反省をすることが多々あり、今回の分析、これからの取り組み方を協議して岡山で良い結果を残せる様に全力で臨みます。

これからも皆様の応援を宜しくお願い致します。

Webikeチームノリックヤマハ
監督阿部光雄

※次戦は、全日本ロードレース選手権第7戦岡山国際の模様をお伝えします。

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