文/佐藤洋美 写真/アケノスピード

リザルト

♯74 AKENO SPEED.YAMAHA

伊達 悠太 
 プロフィール(MFJ SUPERBIKE)、Twitter

阿部 真生騎
 プロフィール(MFJ SUPERBIKE)

菅原 陸
 プロフィール(MFJ SUPERBIKE)

YAMAHA YZF-R1 BS SST

予選総合24番手、SST 3番手
決勝総合27位 SST 5位

2022年FIM世界耐久選手権コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回レポート

新型コロナウィルスの影響により2年間休止していた鈴鹿8時間耐久が3年ぶりに開催された。全日本ロードレース選手権ST600に「Webike team Norick YAMAHA」から参戦している阿部真生騎が、同じくST600に参戦している伊達悠太、菅原陸と共にAKENO SPEED.YAMAHAから鈴鹿8耐に参戦した。ヤマハ期待の若手3人は、初めての耐久に挑むことになった。監督は鈴鹿8耐ライダーとしても実績のある稲垣誠、今年は監督に専念し、ライダーのフォローに回った。

鈴鹿8耐は世界耐久選手権(EWC)の一戦であり、ルールはEWCのものが適応される。EWCには、EWCクラスとより市販車に近いマシンで戦うSSTクラスがあり、AKENO SPEED は、SSTクラスに参戦する。
6月7月に事前テストを行い、レースウィークの3日4日もテストに充てられた。公式スケジュールは5日からでブルーライダー伊達、イエローライダー真生騎、レッドライダー菅原となり、20分×2回の予選に挑んだ。予選日は不順な天候となり走る時間帯でコンデションが変わったが、伊達は2分9秒351、真生騎は2分11秒839、菅原は2分18秒916を記録。チーム内のベスト1,2を合算し平均タイムで予選グリッドが決められた。AKENO SPEED総合24番手、SSTでは3番手タイムとなった。

決勝日は心配されていた天気は晴れとなりドライコンデションで行われた。スタートライダーは伊達、次に真生騎、その後菅原、これを繰り返し、チェッカーライダーは菅原で、真生騎は2スティントを担当することになった。1時間を経過し総合14番手、SSTでは2番手と好発進。2時間経過、16番手にダウンするが、SSTでは1番手へと浮上する。目標としていた「SST優勝」が現実味を帯びる。

3時間経過、17番手、SSTは2番手にダウン。4時間経過、15番手にアップ、SST、SST2番手、ライバルは同一周回のカワサキとなり、後半の追い上げに期待が持たれた。真生騎は、2回目のスティントではタイムアップし、しっかりとチームに貢献する。5時間経過15番手、SSTは2番手、6時間経過、14番手、SST 2番手。7時間経過、14番手、SST2番手となる。ワークス体制で挑むカワサキを突き崩すことがなかなかできないが、それでも初8耐での健闘に注目が集まった。

だが、18時32分過ぎ、スプーンカーブに差し掛かった菅原のインにヤートヤマハが入り接触し転倒してしまう。菅原はクラッシュパットの下に潜り込み転倒、大きなケガはなく、ダメージを受けたマシンとピットに戻りマシンを修復して、伊達がコースに飛び出した。最終的には27番手、SST5位でチェッカーを受けた。

阿部真生騎コメント

「予選での一発タイムは出ていたのですが、3人のライダーが1台のバイクに乗るので、誰に合わせて行くのかということが大事になり、タイムが出ていた伊達選手に会わせていく方針になりました。自分はうまく乗れずに、アベレージタイムを上げることが出来なくて、まずいなと思っていました。それでも2回目の走行では、だいぶ慣れてタイムも1秒から2秒も上がりました。体力的には問題なく、腕上がりや息切れのようなことはなかったんですが、長時間のライディングで腰が痛くなりました。来年も走る機会があるなら、そこを課題にトレーニングしたいと思いました。

SSTはピットストップを短くするためにタイヤ交換はなく、3スティント持たせるので、自分は新品タイヤを履くことはありませんでした。その状況の中で、「絶対に転ばない」と決めて、転ばずに走り切れたことは自信になりました。最後に菅原選手が接触転倒してしまいました。激しい転倒だったので、心配しましたが、ケガはなく、ホッとしました。戻って来て、バイクを直して、最後は伊達選手が走りチェッカーを受けることが出来ました。2位という結果を残せたのかもしれない思うと、悔しい気持ちが大きくなります。

でも、初めて走った8耐は、お客さんもたくさんいて、夜は観客席のライトがとても綺麗でした。花火も上がり、お祭りという意味が分かりました。走れて良かったと思いました。同じバイクに乗り、タイムが違うことも刺激になり、もっと、頑張らなければと思いました。一緒に戦うことが出来たライダー、チームに感謝しています。ありがとうございました」

「Webikeチームノリックヤマハ」阿部光雄監督コメント

Webikeチームノリックの阿部真生騎にとって初の耐久レースはアケノスピードレーシングチーム(チームオーナー稲垣氏)より誘いがあり、伊達悠太(アケノスピード)、菅原陸(GBS)、阿部真生騎(Webikeチームノリックヤマハ)の全日本ST600を走るライダー3人による混成チームです。
8時間耐久はEWC(世界耐久選手権)仕様とSST(スーパーストック)仕様の2クラスに分かれており、チームはSSTクラスで改造範囲がほぼ無い市販車と同じ性能のヤマハYZF-R1での出場です。
今回は長く8月2日からサーキット入り。火曜、水曜日と練習走行があり、木曜日は走行がなく、金曜日に予選が行われます。
土曜日に予選トップ10のポールポジション争いがあり、日曜日が決勝日です。
火曜、水曜日と1日6時間以上の時間が練習に充てられ、2日間で13時間の練習走行が取られており、3人が交互に猛暑の中の走行でした。
伊達悠太が2分9秒5でSSTクラス2番手でした。
真生騎も猛暑の中、長時間の走行で自己ベストタイムには届きませんでしたが、かなり安定して好タイムが出せるようになり、今回の8耐出場が成長のきっかけに成ることを
期待しています。

金曜日
朝8時10分より2時間のフリー走行後、12時より1時間の予選です。
予選 第1ライダーと第2ライダーの平均タイムで予選順位が決まります。
伊達悠太 2分9秒351 阿部真生騎 2分11秒839
タイム平均 2分10秒595 全体の24位、SSTクラス4位でした。

土曜日
今日は4時間耐久レースがあり、8耐組はトップ10の予選上位争いはありますが、
トップ10以外は45分のフリー走行のみでした。しかし転倒者が多く赤旗中断が度重なり当チームは3人で交互に走る予定が時間切れで真生騎は走れませんでした。

日曜日
ハーフウエットのウォームアップ走行はトラブルが出て、1番手走行の真生騎はピットインを繰り返しまともに走れず伊達にバトンタッチ、やはりトラブル治らずTカーに乗り換え走行。
決勝は朝のトラブル原因が分かりレース用マシンで出走ができました。
ルマン式のスタートライダー伊達はまずまずの順位で走行、全体の20位前後、SSTクラス3位でピットイン、SSTクラスはEWCクラスのようにほぼワンタッチタイヤ交換への改造が許されていないため、タイヤ交換に時間がかかるのでガソリン給油だけで2番手ライダー真生騎にバトンタッチ。順位はクラス3位ほどで安定して走行。そのまま3番手ライダー菅原に交代。菅原も順調に走り、EWC勢が脱落する中、全体の17位辺りを走行。今度はタイヤ交換をして、再度伊達ライダーにバトンタッチ。2位走行のSSTチームが脱落する中、全体の14位ほど、クラス2位に上昇、SSTクラスの後続を引き離しにかかり、真生騎に交代、真生騎は1走行目より快調に走行、アベレージタイムも上がり、2位をキープで後続に差をつけたまま菅原に交代。ゴールまで1時間半ほどの所で海外耐久レースチームに菅原が追突され転倒、レッカーでピットに帰ってきたのですが、修復にはかなり時間がかかり、残り20分位を伊達が走り周回数188周、全体の27位でチェッカーでした。

3人とも1000ccの経験が浅く、8時間耐久初めてと耐久初心者3人組で大変良く頑張ったし
真生騎もこのシリーズで成長を感じられ、出場チャンスを与えられた事で今後の活躍に繋がればと期待をしています。
出場をさせて頂いたアケノスピードの稲垣オーナーとお世話になったスタッフに大変感謝
をしております。

Webikeチームノリックヤマハ
監督 阿部光雄

コメント一覧
  1. 匿名 より:

    転倒原因であるヤートヤマハのライダーの対応が・・・あまりにひどく、レースアクシデントだけでは済まされないと思っております。再スタートで挽回できず表彰台も逃げてしまいました。とても残念でしたが気を落とさないでください。

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